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"snowfallの世界"

人間と天霊機の共存する世界

"snowfall"の世界は、私達が住む現実世界とそれほど大きな違いはありません。
 ただし大きく異なるのは、ごく少数ながら、人が造り出す「飛行機」に似た仕組みを持つ生命体、「天霊機」が存在することです。
 天霊機が一体何者なのかは誰にもわかりません。ただ、人間社会と同様に彼らの世界も一枚岩ではなく、人間に「神」として祀られ、恵みをもたらす者もあれば、破壊と混乱を好み、災厄を振りまく者もいます。

天霊機の分類

 天霊機は、人間の造り出した「飛行機」の職能と照らし合わせ、分類が為されています。

■「華」
「空対空戦闘機」の職能を持つ天霊機。対空戦闘に特化した能力を持ち、同格の天霊機同士が純粋に力で争えば、この種が最も強いと言われています。
 他の種に比べて階級としては下級の者が多く、主に仕え、護衛する職務に就く者が大半ですが、中には独立し、縄張りに入った空飛ぶものを片っ端から襲う海賊のような者もいます。

■「雷」
「爆撃機」の職能を持つ天霊機。空から地上に対して何かを投下する能力に特化した者です。雷を落とす者もあれば、雨を降らせたりする者もいます。
 特に人間と密接な関係を持つことが多く、「神」や「悪魔」として敬われ、畏れられることの多い種です。
 対空(対天霊機)戦闘力はほとんど持たないため、彼らは必ず華型、もしくは雪型の配下を従えています。

■「雪」
「攻撃機」の職能を持つ天霊機。「華」と「雷」の中間の能力を持ちます。個々によってどちらの特性が色濃いかは異なります。
 その多くは華型天霊機の部隊を前線で統率する、指揮官としての役割を担いますが、傭兵として様々な主を転々とする者や、天霊機の社会から外れ、一匹狼として暮らす者など、変わり者が多いのもこの種の特徴です。

■「風」
「輸送機」の職能を持つ天霊機。風型天霊機を人間が目にすることは稀で、詳しい生態はわかっていません。動植物でいう雌の役目を果たしているのではないか、と言われています。
 また、天霊機の「成長」にも関係しているという説もあります。

天霊機の格付け

 天霊機の世界にも上下関係が存在するようで、その身分は「翼」の枚数によって8階級に分けられています。
 その詳細は、最下級の8位が主翼を1枚か2枚所有し、その後、1階級ごとに2枚ずつ増加していきます。
 つまり、3〜4枚=7位、5〜6枚=6位……と2枚1組で計算され、最上級の1位は15〜16枚の翼を持つことになるわけです。
 その格付けはかなりの影響力を持つようで、階級が上の者に単独でケンカを売ったり、ましてや従えたりといった行動はほとんど見られません。集団戦の場合は格下が格上を攻撃することがありますが、それは自分の主の命令を受けて仕方なく、といった感じのようです。

 翼は基本的に飛翔するために使われていますが、中には攻撃に使用したりなど、特殊な機能を持つものもあります。

■主翼(尾翼)
主翼
 ジェット航空機のノズルにあたる部分から広げられた翼。推進力を発生させているのは航空機のそれと変わりありませんが、滞空するときにもこの翼を広げていることから、揚力も発生させているのではないかとも言われています。

■補助翼
補助翼
 主翼と同じく、推進力を発生させる翼。高速で飛翔するときに広げる種もあれば、主翼と補助翼を巧みに使い分け、急角度での飛翔を行う種もいます。

■攻撃翼
攻撃翼
 標的を斬りつけるために進化した翼。とはいえ、実際にこの翼で斬り合いをする種は稀で、普通は威嚇のために広げるだけ、ということが多いようです。

■装飾翼
装飾翼
 用途不明の翼。単なる権力誇示のためのもので実用性はない、というのが通説ですが、たとえば逝[ユキ]が備える空間転移能力は、彼の持つ装飾翼によって得られるのではないか? などの仮説もあります。 

天霊機の「成長」

 天霊機は自然に成長するものではなく、勢力圏を拡大したり、同格以上の天霊機を倒すことで、人間の世界でいう「貨幣」のようなものを獲得でき、その「貨幣」を支払うことで、能力を高めることができるようです。

 どの能力をどのくらい上げるかは個々の判断に委ねられており、上級天霊機になればなるほどその個性が前面に打ち出され、類型が少なくなっていきます。


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