りゃんめんにゅーろんvol.10

L i k e  a  L a i k a  R a f c a

脚本:西岡 誠一  演出:中村 英哉

ライク ア ライカ ラフカ
登場人物

U・イリイチ博士 :梶本 潔(関西芸術座)
ウリヤーノフ :戸田 直史(劇団Bee-ple)
チェコフ :岡田 満雄(劇団ふん)
ラフカ :藺森 誠
ニーナ :源田 貴子
ナージャ :松本 喜美子
ミリャーピン :富治林 周
ラッシー/他 :水原 輝久(劇団Bee-ple)
ウートロ/他 :松藤 伸治(ASK)
ソーミア :松本 亜矢子(劇団Bee-ple)
ニュースの声 :鎌田 賢司(月下美人)
その他 :今井 功(ASK)
:佐藤 誠(ASK)
:西尾 和秀(ASK)
:宮島 善三(ASK)
:山口 亜矢子(ASK)
:松下 美穂(ASK)
:佐久間 誠(ASK)
:松田 久美子(ASK)

STAFF

舞台監督 :小林 伸英(劇団往来)
照明 :三浦 あさ子
音響
装置 :劇団往来
撮影 :石川 達也
衣装 :松本 喜美子
小道具 :源田 貴子
宣伝美術 :江島 州将
制作 :西川 祐子
:松本 亜矢子
:水原 輝久
企画 :りゃんめんにゅーろん

協力

大阪シナリオ学校

ラフカ 人間がそのまま犬の役をやってしまうという演劇的な面白さが、よく活かされました。予備知識なしに観に来られたお客さんの中から「初めは人間だと思い、途中でなんだ、犬なんだとわかり、最後には、人も犬も越えた天使のような存在に見えました」という感想をいただきました。犬のふりをすればいいという単純なものでない役柄に藺森誠はよく応えてくれたと思います。


「ラフカは宇宙から帰ってくると英雄になるんでしょ。それでもニーナと遊んでくれるかな」


ナージャとニーナ…ラフカと兄弟のようにして育ったニーナの言葉に博士や科学者たちは、最後まで応えようとします。予定では回収装置の完成を待っての打ち上げとなるはずだったからです。
この設定が、ドラマのキーポイントになっていると思います。事実はどうであったか、定かではありませんが、ラフカは最後の食事が与えられる7日目までにただ、孤独に空を飛んだわけではなかった。作者はそう考えたのです。

西岡 誠一

こんにちは、はじめてメールします。りゃんめんのHPでダウンロードした、「ライク ア ライカ ラフカ」を今日読ませて頂きました。
泣きました!かなり.........はじめから死ぬとわかっていたのに、やっぱり悲しい......。ラフカとニーナの純粋さに心を打たれました。2人は人間と犬という、本来ならば結ばれない運命なのですが、何かとても強い絆で結ばれているような気がして、うらやましく思えました。 10年くらい前でしょうか、「マイ ライフ アズ ア ドッグ」という映画がありましたよね。一緒にみに行った友人とも、ニーナとラフカ「あの犬はどうなったんだろう?」なんて、話しあったことを思い出しました。そんな事はとうに忘れていたことなのに、多分心の奥でひっかっかっていたんです。西岡さんの作品に出会えてよかったです。わたしにはもちろん「悲劇」だったのですが、胸のつかえがとれたような不思議な感覚です。 ラフカの死は、当時のわたしにとってもショックな出来事でした。でも、今回ラフカのセリフから、とてもたくさんのことを教えてもらいました。ラフカの死は悲しむべきことですが、決して無駄じゃなかった。科学の為だけでなくて、「生きる」ことの大切さを彼は教えてくれたんだと思いました。 とにかく、素晴らしい作品でした!

Harue Nakamura