祇園祭顛末録
関西人ならやっぱ一度はいっとかなくちゃっ!

2000年7月16日、
ちよまさん、虹子さんと祇園祭に行って来ました。
これはその記録です。



前日ギリギリまで平服で行くか浴衣で行くか迷っていた義朝、
「やっぱり浴衣で行こう」と決意。
今年は天神祭りには行けないし、浴衣を着るチャンスが最初で最後のような気がしたからである。
が・・・・・・。

当日、かなり早めに準備を始めたにもかかわらず、浴衣がどうしても上手く着れない。
時間は刻々と過ぎていく。
三回ほど着直したところである事実が発覚。・・・横幅が足りねぇ(爆)。
他にも浴衣がないことはないが時間はもうない。泣く泣く平服。
それにしてもあの浴衣、去年一昨年はちゃんと来ていたのに。と、言うことは・・・(思考中断)。

まずは隣の駅で虹子氏と待ち合わせ。
待ち合わせの場所に到着するがいない。
予定の電車が来るまで読書をしながら待つ。・・・って電車来ちゃったよう。
オロオロしていると虹子氏を発見。
「待ち合わせの場所に行ったけどいなかったから連絡いっていないのかと思って探していた」
・・・アレ?

何はともあれ京都に到着。ちよま氏と合流。
いきなり物々交換を始める義朝とちよまさん(笑)。
とりあえず(義朝のみ)大荷物になってしまったのでロッカーに余分な荷物をしまい込む。
さて、とりあえずどうしようかということになり、
ちよまさん:「朝御飯は食べてるでしょうけど昼御飯はまだ食べてませんよね?」
義朝・虹子氏:「・・・・・・」
時に10時半(笑)。
そんな時間の食事はどこをどうひっくり返しても昼御飯ではあり得ないのでは・・・・・・。

まあとにかくほてほてと鉾を見て歩く。
さすがに時間が早いだけあってそれほど人が多くない(この時にはそれほど感じなかったのだが時間の経過と共に体感した)。
鉾の中にはベルギーのタペストリーを使用しているものなどもあり、楽しい。
通りがかったパン屋で「漬物パン」なる面妖なものを発見。直ちに購入(笑)。

八幡山の鉾を訪れると、小さな浴衣姿の女の子が売り子をしている。
ちよまさんの説明によると町内会で子供は口上の歌を覚えて店番をするそうな。
うらやましい。京都の子供に生まれたかった(手遅れ)。
ここには左甚五郎作の鳩の彫刻があり、それにちなんで鳩鈴、鳩笛を売っている。
これが可愛かったので義朝はピンクの鳩笛を購入することに。
700円だったが小銭がないので5200円を女の子に渡す。あっ、女の子困ってる。
虹子氏に「困らせるなよ」などといわれる義朝。悪気はなかったんだい。
会計を済ませたあと横にいたおじさんに
「引き算の授業の時休んでたんだろ」
と揶揄されて
「授業休んだこと無いもん」
と反論していた。ああ可愛い。
ちなみに口上の歌を壊れたスピーカーのように(失礼)歌っているのも可愛かったが、ひっきりなしに客が来るので歌うタイミングを計りかねているようだった。
(蛇足:左甚五郎の彫刻は鯉山にもあった。当然鯉)

また鉾や屋台を冷やかしながら歩いていると、ミニペットのジュースを売っている場所があった。
それ自体は珍しくもなんともないのだが、その横に置いてあるのは先日までやっていたコカコーラのフェアのFFフィギュアッ!
ジュースを買えば一つくれるとのこと。
しかし我々先ほどコンビニでジュースを買ったところ。後悔(笑)。
横でジュースを買っていったお姉さん(だったかおばさんだったか忘れたがお姉さんと言うことにしておこう)が「いらない」といっていたのですかさず
「いらないんだったらその権利私にくださいっ!」
と頼んでみた。
すると快く承諾してくれましたので思う存分袋をさわりまくってフィギュアを貰っていきました。
ちよまさんがジュースを一本購入したので2つ。
いかにも怪しい私たち(いや義朝だけか?)を笑って見逃してくれてありがとう。店番のお姉ちゃん。

しばらく歩いていると休憩のスペースを発見したのでお昼に。
先ほどの漬物パンを食べてみる。
三種類(京壬生漬け、すぐき漬け、柴漬け)をきっちり、いや適当に三等分して食べる。
思ったより美味しかった(笑)。わたくしのおきにいりはすぐき。
ここでちよまさん、先ほどゲットしたフィギュアを空けてみる。
モグとスコールでした(双方クリスタル)。
モグをさわって堂々と「チョコボかコヨコヨ」と断言した私。チョコボと口にしながら頭に浮かんでいたのはこのモグだったとはついに言えなかった(ってここでかいてたら一緒だ)。
ここでちよまさんの「『イブの息子達』について」の講義を聴く(笑)。

また歩く。
屋台だけでなく周辺のお店もセールのようなことをしているが、さすが京都、着物小物が多い。
打ち掛け一万円というのを発見。
仮にも花嫁衣装なのに一万円というのはあまりにもの悲しい。
天神祭りではよく見かけた「ウズラ釣り」はこちらでは見かけなかった。どうしてだろう。
色々面白い鉾を見学したりしていたが少々疲れたので喫茶店へ。
どうやら「祇園祭料金」になっていたらしくショックを受けるちよまさん。はじめの値段を知らないので全く気にしない虹子氏と義朝。
ちなみにこの喫茶店で私がご不浄に行っている間に金魚模様のアロハシャツを着たお兄ちゃんがいたらしい。
実に見たかった。
そう言えばこの喫茶店、橋弁慶山の鉾のそばにあるのだが、
この鉾(弁慶が牛若丸と出会った様子をあらわしている)にちなんで弁慶と牛若の図柄の浴衣をきていらした。可愛かった。

ちなみに、
各山鉾ではちまきを販売しているのだが、これは中身が入っているものではなく、翌年まで門口につるして疫病災難よけとするもの。
虹子氏はこれを知らず、中身が入っているものだと思っていたらしい。
「でもよそから来た人はそう思う人がいるみたいですよ」
とちよまさん。
先ほど休憩していたときにおばちゃん達のグループが私たちの所に来て、
「鉾に登るためにちまきを買ったけどいらないからあげるわ」
という。
鉾に登るには料金がかかるかこのようにちまき購入などが条件となる。
で、ちまきをいただいたのだがそのちまき、2本束から抜いてあった(笑)。
このおばちゃんも勘違いしていたらしい。
このちまきは虹子氏に進呈。食べないでね。
そう言えばこの休憩場所のあった建物、壁に「キララ号設置」という謎の張り紙が。
三人で「アレは自転車の名前では」「いやカメラでは」とよけいな議論をする(結局謎)。

ちまきといえば、
屋台で「冷やしちまき」なるものを発見。
こちらは食べる方らしい(そらそうだ)。
しかし通常五月に食べるものともちがって葛でできている。
早速買ってその場で食べる。
よほど幸せそうな(もしくは美味しいそうな)様子だったのか、私たちの後に続々と続いてちまきが売れていた。
リベートを貰いたかった(無茶言うな)。

結局6時間弱歩き続けて(すげえな・・・)ほとんどの鉾を見学。
爽やかに解散。
お疲れさまでした。

蟷螂山のカマキリ人形は楽しいぞ!

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