重心動揺の評価に重心動揺軌跡の外周面積を用いることがあります。あります…と言うか、主な評価項目の1つと言うべきでしょう。
WiiFitバランスボードを用いた重心動揺計測ソフトを自作される方が増えてきたからか、外周面積の求め方がネット上で話題になっています。
2011年6月現在、私が知り限り、重心軌跡の外周面積を求める方法をホームページ上で公開されている方はいないように思います。

まず、外周面積とはどの部分を言っているのでしょうか? 問題を単純化するため、重心座標が4つのケースを考えます。



図1、図2のどちらが外周面積を示しているのでしょうか?

1〜4そして1に戻るように順に重心が移動したとしましょう。



図3、図4のどちらが外周面積を示しているのでしょうか?

重心移動軌跡の外周面積の定義は何でしょう?
定義が決まっていない以上、図1〜4のどれが正解か決めることが出来ません(もちろん、定義によっては、1〜4以外の面積が正解ということもあります)。
重心動揺計を使ったバランス評価はいまだに一般的とは言えません(少なくとも、MMTやROM測定ほど日常的に用いられる評価方法ではないでしょう)。
コストや利便性を考えると、WiiFitバランスボードを使った重心動揺計測がスタンダードとなる可能性もあります。これがスタンダードになるのならば、我々が定義を決めてはどうでしょうか?
適当に「これが外周面積です!」と決めてしまっても良いのですが、広く皆さんに使っていただくには、多くの方に納得していただける合理的な定義が望ましいと思います。
ただ、できれば、Excelで比較的簡単に計算できる面積が望ましいのですが…

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