2011年6月25日 春日山シンポジウム

世界遺産 春日山原始林では 今、何が.....

要旨
★ 未来に引き継ぐために私たちにできること ★
私たちの郷土、奈良で古代から神山として、崇(あが)められ春日大社の神域として護られてきた「春日山原始林」はシイ・カシ類などの照葉樹林を主体とした植生を成しており、そこには数多くの
巨木及び貴重な植物や鳥類、昆虫、なかでもモリアオガエルやカスミサンショウウオなどの珍しい生物が生息しています。
このため「春日山原始林」は日本にわずかに残る照葉樹林として特別天然記念物に指定され、また、古都奈良における文化的景観を構成する文化遺産として世界遺産にも登録されました。
一方、奈良公園のシカは春日大社の神鹿として古くから手厚く保護されてきており、国の天然記念物に指定され広くの市民、観光客に親しまれてきました。
しかし今、増えてきた奈良公園のシカの生息域の拡大に伴う採食圧により原始林の後継樹が育たず、またナギやナンキンハゼの侵蝕が進み希少な植生が失われようとしています。
しかも「春日山原始林」のみならず全国の山岳環境が同様に衰退している現状があるのです。
私たちは先人から引き継いだこの貴重な原始の植生・生態系を守って行かなければなりません。
そこで私たちは多くの市民の方々や私たちのまわりの自然と関わりながら活動を展開している諸団体の方々と共に「春日山原始林」の魅力を再確認したいと考えました。
私たちの郷土の自然が危機的な状況にある事を知ると共に森とシカと人との共生の道を探りながら、この貴重な自然を未来に引き継ぐには今、何をなすべきかを共に考える事で今後の活動の
一助になることを願いシンポジウムを開催いたします。


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