*やんごとなきお方たち‥

ふしぎの国のやんごとなきお方のトップバッターと言えば、このお方をおいて他にはいないでしょう。
その御名は『ハートの女王』
「死刑じゃ。首を切れ。」が口癖の強烈な個性の持ち主です。
もっとも、この世界の住人たちは皆個性的なのですが。
私は、女王の癇癪持ちでおべっかいが大好きで、他人の思惑なんててんで気にしない高貴なところが気にいってます。
そして、おしゃれなところも!
おくれ毛をかわいくカールしているところなんて、少女めいて可愛いですよ。
写真では写ってないのですが、後ろの髪は赤いネットできれいにちゃんとハート型にまとめられているのです!
彼女の侍女たちが毎朝ビクビクしながら、ヘアーセットをしている様子が目に浮かびます。
ああ、なんとスリリングな朝の儀式‥。

そして相方のハートの王様。
どうもこの姿勢の悪さが小心者で腰軽く動いてしまうのを連想させてしまいます。
身の丈に合っていなさそうな豪華な衣装が単なる女王の添え物を強調しているような気がします。
写真のなかでさえ、おびえて震えています!(ウソ。私の力不足です)
がんばって自己主張してくださいなと応援したくなりました。

ご夫妻の日常?

これって、この物語が書かれた時代の紳士・淑女の力関係を
ちょっぴりからかってるのでしょうか。

そして、にやにやしながら女王たちを眺めているのは
有名なチェシャーネコです。

どこにでも絶妙なタイミングで現れては消える愛すべきニヤニヤ笑いのネコ。

お次のやんごとなき方は、彼の飼い主である公爵夫人のご登場と参りましょう。

コショウがモウモウとたちこめる台所の真ん中で、不機嫌丸出しで、泣き喚く赤ん坊をあやしている貴婦人が、格言好きの公爵夫人です。
乱暴な子守歌を歌い続けたあげく、とまどうアリスに赤ん坊を投げ渡して、女王さま主催のクロケー遊びにすたこらさっさと行ってしまいます。
この赤ん坊を見ると、投げ出したくなる気持ちも分からなくはないですが。


二人を見上げるチェシャーネコが何を思っているのか思い巡らす時、私もニヤッとしてしまいます。

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