詩吟と新型コロナウイルス対策                                         に戻る

鷺声吟詠会の指導者皆様・会員の皆様には、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されたと思った途端、変異型ウイルスが流行の兆しを見せている中、いろいろご苦労されて活動をしていただいていることについて敬意を表します.

つきましては、公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会から、2021年3月22日に吟詠活動を行うに当たっての『新型コロナウイルス感染症予防への基本対対策ガイドライン』が発表されましたので、鷺声吟詠会各教室での吟詠活動の助けになればと思い、配布させていただきます。

これからも良い情報があれば紹介いたしますので、注意しながら吟詠活動をお願い致します。また、皆様方のほうから良い情報がありましたら、お知らせいただきますようお願い申し上げます。

鷺声吟詠会 会長 森  璽 声    jun.m-sigin.as.no1@iris.eonet.ne.jp

                        事務局長 北尾 耕声 
目  次

1.新型コロナウイルス感染症予防への基本対策 

(1) 手洗いや消毒の徹底とその方法 

(2) マスク等防護具の種類と効用 

マスク等防護具別飛沫の吹き出し、吸い込み実験結果

(3) 距離の確保・・・適切な距離とは(密接の予防のために)

(4) 換気の励行とその方法(密閉・密集の予防のために)

2.大会・コンクールでの対策事例

3.講習会・教室での対策事例

(1) 事前の準備 

(2) 入室時の注意  

(3) 講習会・教室開催時の注意

(4) 講習会・教室終了時の注意

4.教室への往復の乗り物の中でのコロナ対策

※↓『新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインのアドレス』

「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」および「ハンドブック」 公開のお知らせ | 日本吟剣詩舞振興会 (ginken.or.jp)

1.新型コロナウイルス感染症予防への基本対策

(1)手洗い  (2)マスク  (3)距離  (4)換気

感染予防のためには、この4つの基本行動すべての徹底が必要です。

(1) 手洗いや消毒の徹底・・・手指や(舞台などで使用する道具など)の消毒の徹底。

@ 会場や教室へ来た時は石鹸やハンドソープを使用し、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで100分の1に、石 鹸やハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと 1万分の1に減らすことができます。手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。

A 手指のアルコール消毒(※)  手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒が有効です。アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。

アルコール消毒液(アルコール濃度70%以上95%以下の市販のエタノール溶液)を手によくすりこみます。利用者に対しては必ず消毒するよう推奨してください。

B モノの消毒(※)  施設設備(ドアノブやマイク本体、マイクスタンド、テーブル、ドアノブ等)は定期的に消毒してください。消毒方法として以下の4種類があります。

1. アルコール消毒液(濃度70%以上95%以下のエタノール)を用いて拭き取ります。※引火性があるので、空間噴霧は絶対にやめてください。

2. テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。市販の 家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05% になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。

3. 市販の家庭用洗剤の主成分である「界面活性剤」も一部有効です。家具用洗剤の場合、製品記載の使用方法に従ってそのまま使用します。台所用洗剤の場合、薄めて使用します。

4. 次亜塩素酸水 「次亜塩素酸水」は、「次亜塩素酸」を主成分とする酸性 の溶液です。消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としておき、拭き掃除には、有効塩素濃度80ppm以上(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の場 合100ppm以上)の次亜塩素酸水をたっぷり使い、消毒したいものの表面をヒタヒタに濡らした後、20秒以上おいてきれいな布やペーパーで拭き取ってください。

(2) マスク等防護具の着用

飛沫の拡散や吸引、接触予防のため、マスク等の防護具の装着を徹底しましょう。外出時や屋内いずれの場面でも、会話をする際、人との間隔が十分とれない時は、症状がなくてもマスクなどの防護具の装着を徹底しましょう。これには飛沫を防ぐとともに、むやみに自分の目や鼻、口に触るのを避ける目的があります。マスク等防護具について現在市販購入できる防護具として、「不織布マスク」や「布マスク」、「ウレタンマスク」や「フェイスシールド」「マウスシー ルド」などの多くの種類が流通しています。

@    「不織布マスク」

繊維あるいは糸などを織ったりせず、繊維を接着または、からみ合わせた薄いシート状の布のことを言います。複数の原料を組み合わせることで、厚みや空隙を自由に調整できるのが特徴。値段が安く、使い切りを前提にしています。

A「布マスク」

布で作られた口と鼻を覆うマスク。不織布マスクや医療用マスクとは異なり、規格は定められていません。またウイルス感染や粒子状物質大気汚染に対する保護手段としての有効性において、あまり検証がなされておらず、指針もない状況です。

B「ウレタンマスク」

 ポリウレタン素材から成型された一体型マスク。顔に密着しやすく、ファッション性も兼ね備えていることから若い人を中心に流行しています。数回程度洗浄することができ、経済性にも優れています。通気性が良く、他のマスクに比べ楽に呼吸できるのも特徴のひとつですが、反面、不織布マスクに比べて飛沫、ウイルスなどを通しやすくなります。

C「フェイスシールド」

 個人防護具の一種で、飛び道具、瓦礫、化学飛沫、感染 性物質などといった危険から、顔全体を守ることを目的としたものです。特に医療用途においては、血液や他の感染性の液体から医療従事者を保護するために使用されるものです。口鼻だけでなく目を防護する利点もありますが、小さな飛沫に対しては効果があまりありません。

D「マウスシールド」

 感染症予防などのために透明の樹脂などで口元を守る個人防護具の一種。自分の飛沫が相手の顔などに直接付着しない等、多少の効果はあるものの、飛沫が飛ばないようにする効果そのものは極めて限定的であり、補助的な防御手段となります。

(参考) マスク等防護具別飛沫の吹き出し、吸い込みの抑制効果の実験結果

マスク等防護具における飛沫飛散効果の比較検証について マスクの素材ごとのフィルター性能と通気性について、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーション結果が発表されています。これは「不織布マスク」「布マスク」「ウレタンマスク」「フェイスシールド」「マウスシールド」を用いて、それぞれ飛沫の吹き出し、吸い込みをどれくらい抑えられるのか計測したものです。

「不織布マスク」の場合

「吹き出し飛沫量」20%

「吸い込み飛沫量」30%

80%は抑制効果あり

70%は抑制効果あり

「布マスク」の場合

「吹き出し飛沫量」34%

「吸い込み飛沫量」65%

66%は抑制効果あり

35%は抑制効果あり

「ウレタンマスク」の場合

「吹き出し飛沫量」50%

「吸い込み飛沫量」70%

50%は抑制効果あり

30%は抑制効果あり

「フェイスシールド」の場合

「吹き出し飛沫量」80%

「吸い込み飛沫量」

20%は抑制効果あり

小さな飛沫に対しては効果なし(エアロゾルは防げない)

「マウスシールド」の場合

「吹き出し飛沫量」90%

「吸い込み飛沫量」

10%は抑制効果あり

小さな飛沫に対しては効果なし(エアロゾルは防げない)

● 結果のポイント

・ 布マスクやウレタンマスクに比べ、不織布マスクの方が飛沫の飛散を抑える効果が高い傾向にあり、

・ フェイスシールドやマウスシールドについては、大きな飛沫(50マイクロメートル以上の水滴)であれば抑制する効果は見込めるが、より細かいエアロゾルは、ほぼ漏れてしまうことが解った。

(3) 距離の確保 (実際の声出しによる飛沫距離の実験結果による)

人が密に集まって過ごすような空間において、不特定多数の人が接触することで、高い確率で感染が発生すると言われています。感染予防のため、大会を鑑賞する場合などは十分に演者および他の観客と距離をとり、吟詠教室等で練習する際も、先生や他の生徒と適切な距離を 確保することが大切です。

では、「適切な距離」というのはどれくらいなのでしょうか?

新型コロナウイルスの感染経路の一つである飛沫感染は、くしゃみや咳によるしぶきによって他者へ感染させてしまいます。そのため厚生労働省では、日常生活で保つべき距離として、相手との距離を2m(最低でも1m)程度取ることを推奨しています。

しかし、吟詠は大きな声を発するのが特徴であり、剣舞も気合を発します。その場合、通常会話よりも飛沫が飛ぶ距離や量が大きくなることが予想されます。果たしてどれくらい飛沫が飛ぶのか、今回、千葉大学と共同で、飛距離及び飛沫量の検証実験を行いました。独吟の場合、合吟の場合それぞれで、「マスクなし」、「マスクあり」、「フェイスシールド」と分けて計測した結果、次のようなことがわかりました。

@独吟の場合

独吟の全8条件(男性/女性、初心者/上級者、 和歌/強吟)において、「マスクあり」では飛沫は確認できず、飛沫の飛散防止効果が確認された。「マスクなし」 で確認された飛沫の飛距離および個数は、それぞれ150 〜870mm、10〜100個であり、条件により大きなばらつきがみられた。

A和歌と強吟の比較

 和歌と強吟(各4名)の比較において、飛距離および飛沫量ともに強吟が和歌を上回る傾向がみられ、強吟の平均値は和歌に対して飛距離で1.7倍、飛沫量で1.3倍で あった。

B合吟の場合

「マスクあり」では、飛沫は確認できなかった。「マスクなし」では、男性および女性ともに370mmほど前方に設置されたマネキンの後頭部に多くの飛沫が到達する結果となった。「フェイスシールド」では、男性の飛距離および飛沫量に減少がみられたが、女性の場合ではみられていない。効果の違いの要因としては、フェイスシールドの付け具合(シールドの口からの距離や角度)などが挙げられる。

C楽屋控室では

   楽屋控室の会話において、「マスクあり」では飛沫は確認できなかった。「マスクなし」では男性、女性ともに10個程度の飛沫が確認され、飛距離は男性290mm、女性240mmであった。

Dリハーサル室での声出しの場

 リハーサル声出しでは、「マスクあり」では飛沫は確認できなかったが、「マスクなし」では会話時と比較して男性、 女性ともに多数の飛沫が遠くまで到達することが確認された。飛距離は、男性450mm、 女性400mmであった。

 E教室での指導では

母音の『あ』のみの発声による教室指導では、男性、女性とも、マスクの有無、フェイスシールドによらず飛沫は確認できなかった。一方、『たちつてと』の子音の発声では、男性、女性とも、「マスクなし」と「フェイスシールド」で多数の飛沫が確認され、飛距離は290〜310mmであった。発声の音の違いにより、母音のみと子音が含まれる場合などで、飛沫の発生、飛散状況が大きく異なる傾向が確認された。

(吟剣詩舞新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン「guideline.pdf (ginken.or.jp)」を読んで下さい。)

(4) 換気の励行

新型コロナウイルス感染対策では、「3密」を避けることが大切ですが、「密集」、「密接」と並ぶもうひとつが「密閉」です。換気の悪い密閉空間では、飛沫として放出されたウイルスが空気中に漂い、感染を引き起こすと言われています。そのため一定時間ごとに換気することが必要になります。

@ 30分に1回以上、数分間換気する

それではいったいどのくらいの間隔で、どのようにして換気すれば良いでしょうか? 吟詠教室を開催する場合などで悩まれている方も多いことと思います。厚生労働省は令和2年11月27日付で「冬場における『換気の悪い密閉空間』を改善するための換気について」という資料を発表しています。この中で「換気の悪い密閉空間」を改善するための必要換気量として、一人あたり毎時30m3が推奨されており、 その根拠としては、これ以下の頻度では結核や麻疹の感染リスクが高くなることが挙げられています。一人あたり毎時30m3、と言われても全くイメージが湧 かないと思いますが、一人あたり毎時30m3の換気量というと、

●標準的な商店売り場(一人あたり占有面積3.3m2で天井高さ2.8m)において、毎時3.2回の換気回数に相当する。

●「標準的なオフィス(一人あたり占有面積5m2で天井高さ2.8m)において毎時2.1回の換気回数に相当する。」とのことです。これでもまだわかりづらいと思いますが、もう少し単純化した目安として、

     ⇒換気回数を毎時2回以上(30分に1回以上、数分間程度、窓を全開する)が厚生労働省から示されています。

A 窓や入口2方向を開けて風の流れをつくる

  換気はどのようにすればいいでしょう。まず風の流れができるよう、2方向の窓を全開にすることが効果的です。 窓がひとつしかない場合でも、入口のドアを開ければ、 窓とドアの間に空気が流れます。扇風機や換気扇を併用するなど工夫をすれば、換気の効果はさらに上がります。 大会や教室の開催で、窓のないホールなどを借りる場合もあると思います。そうした窓のない施設でも、建物の施設管理者は感染を防止するため、法令により合理的な換気量を保つような維持管理に努めるよう定められています。 ビル管理法において、不特定多数の人が利用する施 設では空気環境の調整により、一人当たり換気量を先ほど述べた30m3以上確保するよう努めなければならないとされています。 そのため窓のない施設でも必要以上に心配する必要はありませんが、会場内の二酸化炭素濃度が高くなりすぎないよう、やはり30分に1回程度の換気休憩を入れたほうが良いでしょう。

B  室内の温度、湿度と換気方法

  換気の問題点として、冬期には室温が下がりすぎるということが挙げられます。前述の厚生労働省の換気に関する資料では、「冬期の外気温が低い環境下において、 換気の悪い密閉空間の改善と適切な室温及び相対湿度の維持をどのように両立するか」について、有識者の意見を聴取しつつ、文献、国際機関の基準、国内法令基準等を考察して、その結果をまとめています。 それによりますと、まず世界保健機構(WHO)は、「室内温度が低いと冬場に死亡率や呼吸器系疾患に罹る頻度が高くなり、室温を18度以上に保つことが一般住民の健康を守るために、安全でバランスのとれたものである」と推奨しています。 また湿度については、新型コロナウイルスの感染と相対湿度との関係について十分に知見が蓄積されていないものの、「インフルエンザウイルスの不活性化率が最も高い相対湿度は約40%~60%」との報告があることから、 40%を相対湿度の下限値とすることが妥当であるとしています。

       (参考) 換気と室温の維持を両立させる方法の例 (厚生労働省HPより)

これらのことを踏まえて、厚生労働省のHPでは 「換気の悪い密閉空間を改善するための換気と、室温を適切に維持することを両立することは重要」 として、次のように提唱しています。

●外気温が非常に低いときに窓の開放によって外気取り入れを行う場合は、一時的にでも室温が18℃を下回ることを避けるため、また、室温が急激に変動することを避けるため、定期的に窓を全開する方法ではなく、常時、窓を少し開けて連続的に外気を取り入れつつ、暖房器具によって、常時、居室における 温度及び相対湿度を18℃以上かつ40%以上に維持する方法が望ましい。また加湿器を併用することも有効である。

●人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れること(二段階換気)も、室温を保つために有効。 なお、2003年7月以降に着工された住宅には「常時換気設備(24時間換気システム)」が設置されています。時換気設備や台所、洗面所の換気扇を常時運転し最小限の換気量を確保するようにしましょう。


頁の始めに

2.大会・コンクールでの対策事例

  これについては、必要の都度、『吟剣詩舞新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインguideline.pdf (ginken.or.jp)』を読んでください。

3.講習会・教室での対策事例

吟剣詩舞での講習会や教室においても、手洗い・マスク・距離・換気の4つの基本行動が大切なことはもちろんです。それを前提にして、飛沫実証実験の結果も考慮して、講習会・教室での望ましい感染防止対策を考えていきましょう。

(1)事前の準備

講習会・教室の主催者は、会場の大きさにあわせて 十分な対人距離が確保できるような人数にしぼって、開催することが必要です。もし密になるような状況であれば、回数を増やすなど適正な人数で実施できるようにしましょう。主催者は検温の器具とアルコール等の消毒剤を用意し、開始前に部屋内部の消毒と換気も実施しておきましょう。 参加者は自宅で検温し、熱がある場合や体が不調ならば参加をとりやめるようにします。マスクを複数用意することが望ましいですが、主催者も参加者が忘れた時のために予備を用意しておくといいでしょう。 マスクの種類はさまざまな検証結果から、不織布マスクが望ましいです。もしフェイスシールドを使用する場合で主催者側が用意する時は、十分に消毒をしておきましょう。また主催者、参加者ともにアルコールタイプの除菌ウェットシートも用意しておくといいでしょう。

(2) 入室時

   主催者は参加者が来たら検温(非接触型の体温計が望ましい)し、手指の消毒を促します。参加者は入室前からマスクをしておき、入室時に密集しないよう十分な距離をとって、会話もできるだけ控えるようにしましょう。 机や椅子を参加者が設営する場合は、あらかじめ時間と人員を設定し、手袋を着用するなど、多人数が触れないようにして行います。席は指導者と生徒の距離を十分に保ち、生徒が数列にわたって座る場合には、まっすぐ後ろに座らず、交互になるようにします。また横方向も1m以上の間隔を開けるようにしましょう

(3) 講習・教室開催時

   開始前にウォーミングアップとして体操やストレッチを行う場合は、隣や前後の人と適切な距離を保ち密にならないようにしましょう。 開始時には全員で財団会詩や流派会詩を合吟するところも多いですが、前の人の真後ろではなく互い違いになるようにし、できるだけマスクをして合吟するようにしましょう。 一人ずつ詠う場合もマスクをしていることが望ましいですが、マスクをして詠うと声がこもる、口の動きがわからないなどのデメリットがあり、コンクールが近いというような場合にはできればマスクなしで詠いたいことでしょう。その場合でもまったく防護具なしではなく、フェイスシールドをして、前に人がいないような位置で詠うようにしましょう。

※ フェイスシールドをして詠う場合、シールドが上向き加減だと飛沫が前に飛びがちになるので、しっかりシールドを口元まで倒すことが大切です。また他の人が詠うのを聞く場合には、フェイスシールドをしていてもマスクも着用するようにしましょう。

主催者は約30分に一度は数分間換気するようにします。休憩中に水分等を摂るためにマスクを外す時には、 他の人と会話はしないようにしましょう。 吟譜やプリントなどを配る場合は、一人ずつ用意して 共有は避けるようにしましょう。
※ ここで、森 璽声から一言

「私、不織布マスクを着けて詩吟をしましたが、発声には何の支障もありませんでした。一度、皆さん実験してみてください。前掲した飛沫実験でも、不織布マスクが一番効果があると実証されていますので、不織布マスクを着用しての詩吟練習をお薦めします。」

(4) 講習・教室終了時

   机や使用したフェイスシールドなどは、除菌ウェットシートなどでよく拭いて消毒します。マスクは廃棄して新しいマスクに替えることが望ましいでしょう。 退室時には出口に密集しないよう、分散して退場するようにし、ふたたびアルコール消毒をして退室します。 終了後に仲間と会食をするのを楽しみにしている人もいるでしょうが、できるだけ控えるようにし、特に大人数になるような会食は慎みましょう。

連絡やミーティングはできる限りオンラインなど対面によらない方法で行うようにします。オンラインでの実 施がむずかしい場合は、十分な距離がとれる状況で、 少人数により短時間ですむように行いましょう。

以上、公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会から、2021年3月22日に発表された『新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン』より引用。

4.教室への往復の乗り物の中でのコロナ対策

  続いて、次に教室へ通う時の公共交通機関での注意事項を掲載します。

  乗り物の中でのコロナ対策   消費者庁資料から

公共交通機関においては、各事業者により、新型コロナウイルス感染症の予防策として、車両・吊り輪・座席などの消毒清掃が行われ、また、新幹線や特急車両などについては換気装置により換気が行われ、通勤型車両やバスにおいては、空調装置、駅でのドア開放、窓開けにより換気が行われ、乗客と乗務員が安心できる車内環境を確保するよう努めているとのことです。

  ※それでは、利用者としてはどんなことを注意すれば良いのでしょうか?

・体調が悪いときは、外出を控えましょう。

・乗り物の中での、マスクなし会話は控えめに、出来れば厳禁が望ましい。

・こまめに手洗い、消毒をしましょう。

・混雑を避けた時間帯、車両などを利用しましょう。

  ・追加 森 璽声から

消毒液を携行し、つり革や手すり等、車内の施設・設備に触れた場合、その触れた手で、顔や頭・体などを触らないこと。そして、車両を降りたら消毒液で小まめに つり革や手すりに触れた手を消毒しましょう。

※ 消費者庁の『乗り物での注意すべき事項』の詳しい情報は、インターネットアドレス

『・「新しい生活様式」の実践例を踏まえた新しい日常に向けて消費者に知っておいていただきたい事項(3) | 消費者庁 (caa.go.jp) 』  まで。

  ※ その他、政府から『感染の再拡大防止特設サイト』が発表されています。インターネットのアドレスは、

感染の再拡大防止特設サイト|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 (corona.go.jp) 』 です。

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