直線上に配置

コント入り口
第21話
ころがし屋
 友人S君の誘いで私は、Rパチンコホールにいった。店内は、ガラガラで好きな台に座れた、CR北斗の拳を30分程
  打っていたがダメなので、台を移動これがラッキーな台で連チャン12回の大当たり。
  嬉しくなりS君に報告「俺は全然あかんは、先に帰るわ。」苦笑しながら帰った。
 私はその後15分程続けていたが、激熱が2回飛び止める事にした。
 店外はにわか雨が降っていたので、しばらく小降りになるのを、待っていた。
 突然のクラックションにびっくり、車内から女性が手招いてる、観ると店内で顔なじみで名前も住まいも知らない女性だ。
 車に近寄ると「最寄りの駅まで乗せてあげる。」
 『有り難う泉ヶ丘方面なんだけど…』
 「あっそうなの私も丁度良かった。」
 雨脚は、激しくなり止む事を知らなかった。
 10分程で泉ヶ丘に着き『有り難う、』礼を述べた。
 女性は「時間があればお茶でも?」
 私は、乗せてもらったお礼もあり、食事もしたかったので『今日は勝ったので、ご馳走しますよ、」といった。
 女性は「ラッキー」と、微笑んだ。
 駅前の海鮮料理店に入った。料理が出来る迄の間、たわいの無い会話していたが、突然「私、近々結婚
 しょうと思うの」
 『それは、めでたいねぇ。』
 「ところがねぇ、彼は商売をしているの、順調にいくまで待っていてくれと頼むので彼の言葉を信じて、今年で
 7年待っているの。」
 と寂しそうに眼を伏せた。
 私は、『人生の通り道にはいろんな風景があります、彼の商売て、なにをやってる人?』
  「ビリーヤード店です。」
 『あっ!突いて、転がすゲームですねぇ。
 私は、女性に、考えてくれとは言えなかった。』
 
 

 
第20話
仕事人、無明の世界へ。
 Mが某私立医科大に合格して、父が父兄面接に行った帰り、R銀行に医学部六年間の総費用3400万円万振り込み出口
に向かった時の事でした。
 白髪の70歳を過ぎていると思われる痩身の老人と、擦れ違った。 
 突然老人は、「初対面の方に失礼な事を言いますが怒らないで下さい。」
 父とMは唐突なことで『何の事でしょう?』と、聞き返した。
 老人は「、Mに人のため、世のため社会に貢献する卵ですね?」
 Mは『いずれそうなると思いますが?』老人は名刺を差し出した。観ると祈祷し、門戸霊視術と書かれていた。
 「あなたと、擦れ違った刹那霊視でMさんが学部内で教授と争い事を起こし医学部を中退するような事件が、
 霊視出来たので、失礼と思いましたが声を掛けた次第です。」
 Mは『そんな馬鹿な』二,三歩あゆんだが、踵を返し老人に『確実に的中するのですか?
 老人は、瞼を閉じ父に「あなたの先祖は神戸で寺の住職をやっていましたね!」  
 老人は眈々「たんたん」と語った。
 父は驚愕した。
 老人は失礼と軽く頭を下げATMの列に並んだ。  
 父は「偶然的中したかも、イヤ偶然の偶然は偶然で無いかも、老人の言葉が心に張り付き不安であった。
 Mは、翌朝祈祷し、門戸に恐怖心もあったが電話した。
 一回の着信で祈祷し門戸はでた。『昨日R銀行で名刺をもらったものですが、相談したい事がありますが
 日時、費用など聞きたいのですが?
 「はい、はい今日の午後四時に、費用は、供養代一万円ただし、時間は厳守して下さい。」
 Mは父に内緒で門戸宅に向かった堺市から電車で40分程のところに門戸教壇はあった。
 8帖程の日本間に観音像が安置され、香の臭いがしていた、Mは心の中が不安で落ち着かなかった。
 門戸はMの中を、イヤ魂を読み取ったのだろう、「安心して下さい恐れなくても、教えましょう私の言った医学部
 の、教授と争いのことですが、あなたの先祖は敵対関係にあるのです、因縁を断ち切らねばならない、
 その役割を私が祈祷するのです、相手は手強い先祖霊、失敗すれば、私は死亡するかも。
 祈祷し門戸は真剣な顔で眼光がギラギラ輝いていた。
 それでは、上着を脱いで裸になって下さい。
 Mは催眠術にかかったようにしたがった。
 門戸は、両手を上半身にかざした、上半身がぽかぽか温かくなって眠くなってきたと、思ったら
 急に寒くなり、脱力感に襲われた。
 門戸は「終わりました。今の手かざしは若いエネルギーを私がもらったのです。
 それは、仕方のないことです、相手の教授は阿部の清明の1番弟子です、明日は、祈祷します。
 3日後に除霊出来たかお知らせします。
 Mは部屋を出るとき足が重かった。
 3日後門戸教団に電話した。『もしもし門戸教団ですか、門戸先生在宅でしょうか?
 門戸先生は、祈祷中に倒れ某私立病院に搬送され1時間程前に逝去されました。
 某私立病院は、Mが医者になるため入学した病院で亡くなった、Mは驚きを隠せなかった。
 祈祷し、対、陰陽師『おんみょうじ』仕事人、門戸医者の仁術に破れたのだ、門戸さんは、
 無明の世界にMは、心の底に張り付いた門戸の言葉を今は消せないが、医学部を卒業したら
 絶対に消して見せると心にちかう。

 


 



 





第19話
クリスマス
 Yさんの隣に住む83歳になる、ユキノ、バァさんの話です。
 バァは、認知症で買い物に行くと我が家に帰れなくなることが有ります。家族の人は入院させたいのですが、
 施設の空きがないのです。
 バァが救急車で搬送されたのは、12月24日クリスマスイブの日洋菓子店にケーキを買いに行った時の事でした。
 店を出て急に倒れたのです、狭心症の発作でした。後ろを歩いていた、同じ町内会の人が救急車を呼んでくれました。
 幸い処置が早く大事には至りませんでした。
 2,3日ICUに入っていたが容体も落ち着き、大部屋に変わる事が出来ました。
 入院中バァは、毎日退屈で、夜中に徘徊するようになりました。
 夜勤のナース泣かせの迷バァになっていました。
 ナースの心配していた事が数日後に起こりました。夜中の病棟を徘徊中バァは、狭心症の発作になりました。
 運が良かったのです、巡回中のナースに発見され、当直医の処置により大事に至らなかった。
 翌日には昨夜の事を覚えていたょうで「看護師さん、迷惑かけました。」とバァはお礼を述べるのでした。
 ナースは、徘徊したらダメですよと、たしなめました。
 バァは「昨夜はケーキ屋の店員さんが白衣を着て、バァのケーキを取りにきたので取り戻そうと思って・・・」
 夢物語を話していました。
 {誰がケーキ屋や}迷惑かけて、ジングルベル、ジングルベル、ベルが鳴る。
 クリスマスも良いけど、ベルの鳴らない日が、あればナースは喜びマス、イエス様。
 
 
第18話
お客様Sセンター
 義男62歳会社を定年になって毎日が退屈の日々、そんなある日、友人から中古のPCをもらった。 
 もらったのは、いいが使い方がわからず、PC入門の本を購買して読むがなかなか思うように
 いかず、こまりはてお客様センターに電話を掛けたが、「只今大変混雑しています、暫くしてお掛け
 直しください。」
 事務的な声、時間を置いて何度も掛けたが駄目。
 義男は怒り心頭になったが考え直した。
 これからお客様センターに電話するときは、『客はM、、、マドになるのです。』
 お客様サービスセンターの名前を、お客様、、、、SMセンターに変更すればお客は
 怒る事もなく、快感に変わるのです。
 お客様『S,,M』センターバンザイ!!
 追伸、早くアクセスする方法ないですかねぇ。
 
第17話
坊主
 S、37歳サラリーマン、なんの変哲もない男。
  1年程前親父が70歳で他界、親父が生前大事にしていた、銀杏の盆栽が盗まれた。
  限られた時間の中で心を盆栽に傾けた親父の形見、秋には小さな銀杏坊主を、たわわに実らせてくれる
  手塩にかけた盆栽だ。
  Sは、盆栽には全く興味はなく、無用の代物だ、兄弟親戚の手前、妻と一計を案じた。
  園芸店でよくにた、銀杏の盆栽を買い求めた。
 落葉樹がセピア色になっても盆栽は、実を付けなかった。
 銀杏の盆栽は、オスであった。
 それを知っているのは、園芸店の主人だ。
 坊主すまん、合掌。
第16話
はじく世間は、ニューハーフ
夕方のニュースをTVで観ていると、高齢者の詐欺にかかる被害が多くあると警視庁のまとめが発表された。
 巧妙化する詐欺の手口に注意を呼び掛けていた。
 順次は、休日は、日課になっている、Sパチンコホールに入店。
 CR機浜崎あゆみ物語を打つ事にした。
 しばらく、打ち込んだところで確変を引き、勢いついた台は2時間程で8連チャン、後が悪かった。
 もう少し連チャンすると思ったが、、、ナント、、、ナント全部玉を返す悲しい結果。
 途中トイレに行きたくなり、席を離れるとき、セカンドバックを台に放置したまま席を離れた。
 戻ってみるとバックがない、バックの中に金も入ってる、悔やんでみても後の祭り。
 順次は、あさはかな自分の行動に反省した。
 金は盗られ、玉もとられ、『1句浮かぶ、パチンコは、金と玉を取るニューハーフ。』
 完
第15話
心のセールスマン

 晩秋のS公園は人通りも少なく時折、急行電車の警笛が、風に乗って聞こえる、変わった事といえば景気が悪いせいか
 数年前からホームレス多数住みついている。
 これは国策の失敗と思う。Sは1時間程前に、居酒屋でビール酒を飲み酔いをさますため公園のベンチに座ってウトウト
 していた。肌寒くなりSはベンチ離れ、駅に向かう途中暗闇の中で炎が観えた。Sは身体が冷えて火が恋しかった。
 吸い寄せられるようにたき火に歩みよった。『少し温まらせてね。」Sは断りをいれた。
 揺らめく炎の中で見たのは、化粧こそしていないが、細面の40前後の女性だ。
 5分程、暖をとってSは礼をいって、その場を立ち去ろうと踵を返した、女は、突然『私の話を聞いてくれませんかとSに言った。
 Sは話を聞くことにした。
 女は大阪の松屋町に老いた親と2歳になる子供を残し家出、便りも1度もしていないと言った。
 心の優しいSは子供が不憫におもえて『子供の所に帰りなさいと言った。
 Sは、タクシーを拾い、女と同乗して松屋町の自宅へ女は、部屋に入るなり『只今、二朗ちやん、寂しかったやろ

 お腹すいてない、見て、見て私の二朗ちゃん』
 おくるみに包まれた子供を観て、Sは驚愕した、それは埃にまみれた人形だった。
 Sの職業は精神対話士、対話士になって7ケ月、これからも家族友人に話せない人、病んでいる人に
 関わっていかねばならない。話を聞いてもらえるだけで心が癒される、ひとのために自分の意見を
 言わず指導もしない、聞き役に徹し、頑張っている幾千イヤ、幾万の病より健康コレ、マジで
 あなたも人生の癒しの花、精神対話士になれる。心のセールスマン!!
 
第14話

占い&職人

秋の楽日が落ちた、ベンチに一浪は座っていた。そぞろ歩きのカップルは、肩を寄せ合い思い思いの場所に消えていく。
 時折、砂利運搬船が運航している。柳の木に背をもたせ身動きしない30過ぎの痩身の女が気になった。
 女は人待ち風でもなく、川面をジット凝視している、自殺?一浪の、脳裡を不吉な思いが駆けめぐった。
 一浪は女の傍に歩み寄り、思い切って声を掛けた、「誰か人待ちですか?」
 女はびっくりした様子も見せず、一浪の顔を見つめて『いいえ。』
 その顔は水銀灯の蒼白い光の中で悲しさを漂わせていた。一浪は話の糸口を失つた、緊張をほぐすため、足元の
 小石を川面に投げた、小石は水面をトビウオのように水を切り、小さな縮緬波が波紋を描いてる。
 『面白そうや、私も投げてみる』女は、微笑んだように見えるが、眼は笑っていなかった、小石を2つ程
 拾い恨みでもあるように、川面に投げつけた。『胸の中がすっとした、明日から仕事に励む事が出来るわぁ』一浪は
 「何の仕事をしているのか聞いた?」
 『私の仕事は、占い師、何かの縁で知り合うのだから、貴方の事を占ってみましょう』
 晩秋の風が肌寒く、場所をかえ2人は淀屋橋のM喫茶に行き占ってもらうことにした。
 生年月日、名前、職業、歳を聞かれた。占い師はしばらく沈黙していたが、やがて口を開いた。
 『今から10年幸せになるのは、困難と思います。』
 淡々とした口調で言った。一浪は「冗談じゃないよ!俺は職人だぜ!!自分の幸せは絶対握るさ、
 !「俺は寿司職人だから! 完




 値下げ 
第13話
 新聞広告に本日「某スーパー開店」の広告が目に留まった。広告を読むと、バナナ20本50円
 卵1パック48円、牛乳1リットル10円、植物油1.8リットル100円鮮魚半額、米5キロ
 1000円、その他etc.家から車で10分程の道程である。私は子供と一緒に「某スーパー」にいっ
 た。
 広告を観た人で店内は混雑していた。
 しばらく店内を徘徊していたら、場内アナゥンスがあり、「只今より二階のゲーム広場で回転祝い
 の値下げマン、ジャンケン大会を開催いたします。」案内があり二階の広場に行った。
 2,3分程待っていると、値下げマンが壇上に上がり、深々と頭を下げゲームの説明をした。
 客とジャンケンをして、客が勝てば商品を値下げする事が出来る。商品は、何がでるか?
 ジャンケンに勝っても、いらなければキャンセルできる。1人目の挑戦者は、40代の女性が
 独断でえらばれた。商品はビール350ml24本1箱、活鯛約40a2尾冷凍エビ50尾
 米5キロ、トマト20個、ワコールショーツ10枚。全部で2500円安いですよぅ。
 最初はグー、ジャンケンぽん!!歓声が上がり女性が勝った。女性は1500円にして下さいと
 値下げを懇願。
 値下げマンは、困惑してしまった。
 その時、私の後方で大きな声がした。「下着は、下げるものや!!」
 値下げマン参った。(^^;)

 
第12話

肝臓と、将棋

Yさんが、肝硬変で入院してから一週間になる、病室は四人部屋、入院しているは今の所Yさん1人、毎日TV
 を観るか好きな詰め将棋をやって1日が過ぎる。単調な日々である。数日後看護師さんから「Yさんの部屋に
 1人患者さんがはいります、仲良くしてね。」と連絡があった。
 しばらくして、小太りの男が、看護師に案内されて入室した。男の名はK、病名は肝硬変、2人は意気投合、
 話をしている内にKは将棋が好きだといった。Kは紙袋から折りたたみの将棋盤を出し「1局指しませんか?」
 Yは願ったり、叶ったりです。2人は、空きベットの上で指した。1局、2局、3局我を忘れて指した。
 圧倒的に3局Yの勝利である。それも逃げ場のない、すみに詰める雪隠{せっちん}詰めである。
 Kは「強い、歯がが立たん有段者と指してるみたいや!」
 Yは、「実は私は、アマチュアの4段です。」
 「そら勝てんは、3局指して盤の、すみに詰める雪隠詰め見事です。」
 たいしたこと、おまへん。「Yさんの職業なんですか?」
 「私は刑事です。」
 
 所でKさんの職業なんですか?」
 Kはジッと将棋盤をみつめ「泥棒です、雪隠詰めでは逃げられません。」
 犯人を、追いつめる刑事、肝臓も、追いつめた!!
第11話

ビール  

最近某メーカの発泡酒が売り出されたけど、すぐに売り切れ。
 どこにでも、悪い人はいる者で、4トン車に発泡酒を積載した車を盗んで儲けようと、虎視眈々
 と機会を、狙っていましたが、チャンスは以外に早く訪れ成功、運転手に泥棒はナイフを突きつけ、
 発泡酒を全部置いて車から降りろと一喝。
 「運転手は、全部はあかん」   
 泥棒は全部頂きや。
 運転手は「全部はあかん、考えてくれ」
 泥棒は、なんでダメか聴いた。
 運転手が、大きな声で「50%ダイエット」       {喉ごし悪いですか?}
第10話

仏の法話

銀杏並木も枯れ葉を落とし行く人、来る人戻る人、道頓川の川面に目をやるとネオンが川面に映えて美しい。
 Sの前に一台のベンツが止まった。人のよさそうな老人は車を降り、上着を脱ぎ助手席に入れた、キーを付け
たまま老人は雑踏の中に消えた。魔がさしたのかSは老人のベンツに乗ると疾走した。
 暫くして老人は車が、盗難あった事に気づき警察に電話、事情説明老人は家に帰った。
 翌朝、老人の日課である散歩に出ようとドア開けるとベンツが止まっていた。ナンバー観ると「4141」これは
 昨日盗難にあった自分の車である。ドア開けると、キーが付けてあり、上着免許証もある何も盗られたものは
 ない。
 見慣れない封書が一通あり、開封してみると「昨夜ベンツを盗んだのは私です。」
 出来心とはいえ、申し訳御座いません、免許から、住所を調べました。
 私が、車を返す気持ちになったのは、ボックスに入っていた仏の本を読み、改心しました。本当にご免なさい。
 これは私からの迷惑をかけた贈り物です、仏の法話講演○月X日御○会館、12:00開演、宜しかったら
 来場して下さい。」老人はなんと性根優しい善人だと思った。

 老人はある宗教の信者であったので抵抗はなかった。老人は御○会館に行った瀬△寂X尼の法話は、大変
 わかりやすく面白い、二時間の講演は終わり、帰宅すると玄関横のガラスが破られ何者かが侵入、現金
 貴金属が盗まれていた。老人は放心状態あったが、気を取り直し  
 「これで私もお釈迦になった。」とつぶやいた。パーッとしないですか?
第9話
 
年の甲

静子さんは、現在85才静子さんは老人ホームに入所している静子さんがこのホーム来てかれこれ
 5年になる。静子さんの渾名は、うさぎさん85才の高齢なのに階段を上がるのが早かったのでその時の担当看護師さんさんがつけた渾名がうさぎさんホームに来ていた知り合いの人におまんじゅうを頂き、食べ過ぎ昼過ぎ
 腹痛がおこりトイレに駆け込んだ。  
 先の人が便座を上げたままの状態で用を足してしまった。

 立ち上がろうとして少し身体をひねったのが悪かった。お尻がすっぽり便器にはまり込み足は地から離れ、踏ん張る事が出来ず立ち上がる事が出来なくなった。「助けて助けて」トイレに来ていた人の通報でホームの看護師
 さん2名が無事救出、その時の格好が背中に便座の蓋が、かぶさり手足をバタバタ動かしていた格好が、亀の
 ようだった。年の甲より、亀の甲、「逆ですね、バックオーライ



 
第8話

禍わい転じて福となす
 M子は高校を卒業するとDスーパーに就職。25才の時、知人の紹介でH自動車販売(株)に勤めるサラリーマンY、30才と結婚した。
夫の両親から「早く孫の顔を見せて」と言われるのだが、子宝に恵まれ無かった。
4年もの長い不妊治療の結果、ようやく妊娠。29才で女の子を出産した。
生まれた子供は分娩時のトラブルが原因だったのか、軽い障害が残った。
夫の身内から「生まれたと思ったら、障害のある子や」
その一言がM子には許せなかった。
それ以来、夫婦仲に亀裂が生じ、子供が3才の時夫と離婚。子供はM子が連れ、家を出た。
泉○丘の近所に賃貸マンションを借り、子供を託児所に預け、昼間はスーパーのレジ係の仕事に勤務した。
9:30から16:30まで働いた。が、月10万程度の給料では家賃、生活費を捻出するのは大変困難だった。
M子はスーパーの仕事を辞め、子供を寝かしつけてから近くのスナックで働き始めた。
初めてのホステス稼業にとまどいもあったが、客には素人受けして人気があった。
M子はなじみ客のSさん35才、独身と知り合い、Sとの生活を夢に見た。咲くのも散るのも男次第。Sさんなら自分を幸せにしてくれると思い、同棲を始めた。Sは腕のよいクロス張りの職人で稼ぎは親子3人で生活するのには全く不自由はなかった。
M子はSと店を持つことを夢に、一生懸命に働き、Sも協力した。
苦労が実り、念願のスナックを開店することになった。
10名程度座れば満席になる店だったが、M子の接客がよく、店は順風満帆だった。
生活に余裕ができてからのSは人が変わった。
ギャンブルに身を持ち崩していった。M子は何度も賭け事をは「やめて」と注意するのだが、Sは聞く耳を持たなかった。
それは間違いなく、地獄の始まりだった。「別れよう、今度こそ」心の中で何度も叫ぶのだが、声にはならない。
 M子は幼い頃、賭け事で身を持ち崩し父と苦労の末に病死した母の下で育った。
母はM子を育てる為、水商売で生計を立てた。孤独で貧しい、子連れのホステス。
幼い頃からM子は1人で夜を過ごし、母の足音を今か今かと待ちわびていた。
記憶が遠い幻灯の絵のように心の中を揺らめいて通り過ぎた。
 数日後Sは常連客の1人とゴルフ場に出かけた。
Sは落雷に遭い、救急病院に搬送されたと常連客から連絡が入った。
奇跡的に一命は取り留めた。Sは快復していくのだが、以前のSではない。
精密検査の結果、ホルモンの分泌を司る、染色体に異常が起こったのだ。元々染色体に異常があったのだろう。
エストロゲン(女性ホルモン)が大量に分泌されていることがわかった。
暴力を振るう、賭け事の好きなSが3ヶ月後、女性として店に戻ってきたのだ。
店は物珍しい客で賑わい繁盛した。
余談だが、性同一者傷害の客も来店するようになった。
 何が禍わいするのか、雷もとんだいたずらをするもんだ。
大きな声で「雷様ありがとう」雷鳴はあなたの街で・・・。
 
第7話

贈り物
 Sは、泉×高○鉄道の車掌をして20年。20年の間、車内でいろんな出来事に遭遇してきた。
今回の珍しい出来事は、おそらく車掌人生の中で最初で最後で有ろう。
 その出来事とは?
その日Sは午前8時10分、和×中央駅発、ナン×行き準急行の乗務であった。
問題の乗客は堺東から親子連れで乗車した。母親とおぼしき女性は年の頃なら35?歳位。男の子供は10歳位だろう。
堺東を出発してから1分程して、[子供がお腹が痛い、トイレに行きたい]
と泣き出した。次の停車駅迄、8分はかかる。
Sは決断を迫られた。しかし、トイレに行きたい位で電車は止める理由にはならない。が、次の駅迄8分間も子供が我慢出来る訳がない。
Sは決断した。網棚に新聞紙がうまい具合に乗っている。Sは子供を車掌室に入れ、新聞紙を拡げ、その上で用を足すように伝えた。
子供はイヤがっていたが、お腹の痛さには勝てなかった。
ズボンを下ろし用をたした。
すごい臭いと、流体物は飛び散っていた。
「まもなく、新○宮に到着。忘れ物など御座いませんように。お足元に、注意して下さい。」
電車にブレーキがかかった。新聞紙の上の流体物は、横滑りしてSの足元に付着。
「うん、参ったな!」
母親とおぼしき女性は恐縮。窓は開いているが、臭う。
終点のナン×に到着してからの10分程の停車時間に慌ただしく清掃。
Sは事の一部始終を上司に報告。
Sは始末書を書かされた。
 2日後、係員詰め所に贈り物が届いていた。開けてみると「この間は大変迷惑をかけ、御世話になりました×親子です。子供は過敏性腸症候群のため、内服薬を飲ませて出かけるのですが・・・。迷惑をお掛けしました。深くお詫び致します。私共、親子の気持ちの贈り物です。」
 箱のパッケージには、香りの高い贈り物「花王石鹸」。
Sは苦笑した。数日前の臭いは、今は、泡となって。
 
第6話

カラスなぜ鳴くの
源さんの家の前に竹林がある。300メートル南に上がると、総合病院、学校、スーパーがある。
源さんが泉北ニュータウンに住居を構えたのは、今から34年前。
源さん現在74歳。妻70歳。子供はいない。
職を離れてからの源さんの日課は朝の散歩と5坪ほどの土地に花を植えている。後はテレビを見るという平凡な日々を送っていた。
そんなある日、庭先で「カーカーカー」数羽のカラスの声。
源さんは庭先に目をやると、1羽のカラスがうずくまっていた。
カラスの雛が羽を震わせていた。
歩み寄ると、2羽の親ガラスは飛び立ち雛は「カーカー」と鳴くばかり。
よく見ると左足を痛めている様子。
巣立ちに失敗したのだろう。かわいそうに。
死んだらあかん。死んだらあかん。
水、食パンなどを与えた。恐がりもせず、よく食べた。
源さんが家の中に入ると、親鳥が舞い降りて別の場所へ移動するのを促していたが、雛は動こうとしなかった。
私は朝目覚めると雛が心配になり、水、餌などを与えた。
日1日と雛は回復しているようだ。
また、親鳥も1日に2、3回は様子を見に来ているようだ。
そんか光景を見ていると、鳥も人間も同じだとつくづく思った。
月日の経つのは速いもので2週間が夢のように過ぎた。
源さんは久しぶりに妻と買い物に行くことになり、4時間ほど留守にした。
買い物から帰ってみると、庭先に雛の姿が見あたらない。
狭い庭を隈無く探したが、その時竹林の方で「カーカーカー」聞き覚えのある声。
紛れもなく庭先でうずくまっていた雛だ。
元気になって飛び立つことができたのか。
源さんは喜んだ。
翌朝、庭先で「カー、カーカー」雛は餌をもらいに来たのだ。
源さんはカラスに名前を付けた。
家の前が竹林であることから、「ヤブ」と名付けた。
朝夕ヤブは源さんの庭先に餌をもらいにくるので、源さんは楽しくて仕方なかった。
「ヤブ、ヤブ。死んだら終わりやで。」と話しかけ、子供のいない源さんは子供のように可愛がった。
ヤブは学習能力が高いのか10日程で「ヤブ、ヤブ。死んだら終わりやで。」と喋りだした。
これには源さんもビックリ。
「ヤブ、ヤブ。死んだら終わりやで。カーカーカー」
「はははは。面白いなぁ。」
ヤブとの楽しい明け暮れは時を忘れさせてくれた。が、幸せな日々は続かなかった。
源さんは突然眩暈に襲われ、崩れるように倒れた。
奥さんが気づき、救急車で総合病院に連れて行かれた。
源さんは2日ほど昏睡状態のまま、薬石効なく他界してしまった。
カラスのヤブは「死んだら終わりや。ヤブ、ヤブ。」
病院の医師に聞かすように、上空を羽ばたきながら今も飛んでいると言う噂を聞いた。
 
第5話

二人は
 朝7時45分泉ヶ丘発難波行きの準急は、出勤を急ぐサラリーマン、OL、学生でいつも混雑している。
いつも満員電車に乗って通勤しているサラリー君の話をしましょう。
1月10日(木)7時45分いつものように8車輌連結の6車輌目の位置で、電車に乗り込んだ。
後続の人に押され、仕方なく吊り皮を握った。ただし、吊り皮の輪の所ではなく、細長い皮の所。
私より先に輪の所を握っている女性がいるため、1ツの吊り皮を2人で共有することもある。それだけ混んでいると言うことです。
国土交通省の「xさん」何とかして〜!!
 ラッキーな事に、本日私と吊り革を共有した女性は、宝塚を退団した天海祐希に良く似た女性だったのだ。
たおやかな、透明感のある香りがした。この香りはエタニティだ。たまゆらの幸せを満喫できるだろう・・・。
悪く言えば、罪の臭いを付けていく。暖房と、人息いきの入り交じった電車は一路、難波に向かっていた。
堺東を過ぎた頃、後ろの方からゴソゴソ何者かが、触れている感じがした。どうやら手は後ろから伸びて私ではなく、天海祐希似の女性に触れているようだ。
おそらく、痴漢であろう。私は勇気を出して、止めなさいと言ってやろうと思うのだが、夫婦かも?恋人かも?そう思うとなかなか声は出せるものではない。
また女性も何事もなかったような顔で全く気にかけている様子ではない。
私はとりあえず、終点の難波まで様子を見ることにした。
毎日車内から見慣れている風景も、感慨深く見てみると人生に超えなければいけない障害物が通り過ぎては現れる。
「難波〜、難波〜。終着駅、難波〜」
ドアが開き天海祐希似の女性が降りた。
痴漢らしき男が声をかけた。
その時、その女性は図太い声で「一緒に、連れション行こうか。」
私は納得した。2人は臭い仲なのだ。
今日も南海駅構内は何事もなく、1日が通過していくのです。
 
第4話

裸&財布
[冬紅葉]と名付けた、カラオケ愛好会を発足して、今年で18年目に入る。
発足当時1ヶ月程、会員は集まらず、会を断念しようと思った事が何度もある。
現在会員25名。平均年齢47歳。会員の親睦をかねて、【ロペ主催カラオケ大会】を健康ランド『裸天国』で開催する事になった。
 当日25名の会員は送迎バスでPM6時に到着。7時頃、他の予約が入っている為、各自別行動となった。
小生とYさん他10名が大浴場に入る。湯気の向こうに、サウナ、電気湯、スチーム、露天風呂が見える。
湯桁を枕に瞼を閉じる。身体が子葉舟のように揺れ、気持ちがいい。Yさんは、長湯が苦手なのか早く、湯上がりをした。
 事件は数分前に起きた。Yさんは脱衣場荒らしに遭い、約20万円取られたと小生に報告した。
「ほんまかいな?なんで、貴重品預けへんかったん?」
「そういわれたらそうやけど・・・」
Yさんのロッカーの上に『その隙が、あなたを狙っている。鍵を忘れなく。注意! 裸天国』ポスターが貼ってある。
Yさんは「全部取らんでも、5万くらい残しておけばかわい気があるのに・・・。」小生はYさんに「そら気の毒やけど。」
「何?」気心が知れているから言えたのである。失礼なことが。
「風呂だけに丸裸にしよるで。」
Yさんは苦笑。胸の中は煮えたぎっていたであろう。
Yさんは自分のミスだけに、当たり散らす訳にはいかない。警察が来て事情説明後、釈放された。
その30分後、宴会が始まった。
Yさんは気分も新たに、演歌「浪速恋しぐれ」を歌った。
本来なら「芸の為なら〜」が出だしだが、Yさんは「銭の為なら、女房も泣かす。(拍手喝采)それがどうした、文句があるか〜」
小生が怒られているような・・・。
みなさま年末は空き巣に気を付けて、財布は空にして、泥棒は裸天国。
 
第3話

凧上げ
 あんたが67才で、心筋梗塞で亡くなって今年で20年になりました。
月日の経つのは早いもんです、あんたが亡くなった日は。
北風が吹き奴凧(たこ)がたくさん空に上がって舞のお披露目をしているようでした。
 わては、2階の窓際に座って、あんたの帰りを待ってたんや。あれは、確か午前10時頃やと思う。
突然堺○×警察からTELが、かかって来ましてな。主人がYホテルで亡くなったと聞いたとき、我が耳を疑いました。
 わてはびっくりしましてな、頭の中は真っ白で身体から力が抜けて、座りこんだんです。
何で、何でホテルで亡くなったのかわかりませんでした。主人は47才の時糖尿病を患ってましてな、あっちの方は全然あかんのに、それがなんぼ考えてもわからしまへん。
20年も経つと心も魂も透明になり、いつも草木、花を揺らして喜んでいる風まで、わての味方になってくれましてな、謎が解けたんでっせ。ウソみたいでッけど、凧は部屋では上がらしまへん。そやけど外ではなんぼでも、上がるみたい。

世の中の奥方、性人病に気を付けよう。
 
第2話

決行
MはS△銀行に勤務している。外回り担当定期、勧誘、集金他にも、いろいろ仕事があるが、これが主立った仕事である。
毎日バイクに乗り雨の日も風の日も得意先を訪問。ノルマが課せられているので大変である。
勤務時間は朝9時から17時30分。独身寮に帰宅するのは夜の7時頃、寮に同僚のN君と2人で同居している。
理由は2棟ある寮を建て替えている為、2人で同居している。N君は1年先輩で27歳。2人は仲がよく毎晩のように酒を飲んだ。
翌朝、Mは用便をしていた。その時、激痛が走ったため苦痛に耐えながら、便器の中を見た。便器の中は真っ赤に染まっていた。今まで何度か鮮血があったが、今回の激痛は我慢の限界だ。
N君に助けを求め、N君に抱きかかえられ、車で病院に連れて行ってもらった。
受付で「どうされたのですか?」と聞かれ、Mは「お尻が痛くて。」
「お連れの方は兄弟ですか?」
「知り合い、いいえ同居人です。」
待合室で順番を待っている患者の視線が、お尻を突き刺すようだ。
やっと順番が来てズボン下着を取り診察台に俯せになった。
「腰を上げて下さい。」
医師は、暫く内診していたが「痔核です。」と診断した。
「先生、痔核てなんですか?」
「直腸肛門管領域の静脈に発生する静脈瘤が原因でなる病気です。」
Mは、医師の説明がよく理解できなかった。
「先生、どうすれば、良いのでしょうか。」
「そうですね、刺激物、アルコールはだめ、重量物を持たない、長時間座らない、他にもいろいろありますが、今言った事を自覚して生活して下さい。2日程したら、来院して下さい。ポステリザン軟膏を出しておきます。薬局でもらって下さい。お大事に。」
Mは心の中で叫んだ。ケツ効、ケツ効。
黄門様助けて。医者から印籠を渡された。痔エンド。
 
第1話

倒産
【破産申し立て十年で11倍自殺者3年連続3万人台】これは某新聞の見出しである。。
小生も会社が倒産。ハローワークで職を探してるが年齢、職種、年収など書き込み用紙を見ると五十過ぎの小生はダメ。ハローワークに来た事を腹立たしく思った。
小生の前を顔なじみの焼き肉屋のおっちゃんが横切った。
「おっちゃん!ハローワークへ出前ですか?」
おっちゃんは小生の顔を見て「毎度。何言ってはりますねん。わて、仕事探しに来てまんねんで。」
「ウソ?真実かいな。」
会話が終わると、おっちゃんは肩を落とし、受付に向かった。
小生は帰宅途中おっちゃんの焼き肉屋の前を通りがかった。シャッターは閉まっていた。
 翌朝、朝刊の折り込みチラシが小生の目を釘付けにした。
「皆様、長い間ご愛顧有り難う御座いました。この度、アフガンを空爆する北部同盟、アメリカ、イスラム原理の報復テロの恐れがあるため、お客様に迷惑がかからないように当店は閉店いたします。×月○日 ○×焼肉店店主」
信じられず、小生は2回読んだ。
 その答えは、「おっちゃんは脳ミソが豆腐の絞りかす(おから)になったのだ。本来、おからは身体に良い筈。」
 小生の財布はカラ。ケラケラ笑う。狂ったか?
 

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