西国三十三ヵ所第十六番札所、北法相宗本山音羽山「清水寺」は、約1200年前、奈良時代の末、宝亀9年(778)の開創であります。
1995年から始まった、日本漢字能力検定協会が12月12日の「漢字の日」に発表される「今年の漢字」は、ここ清水寺の奥の院舞台にて、貫主により巨大な半紙に漢字一字が揮毫されます。
撮影に行ったのは11月23日、三連休の真ん中で多くの観光客が参られてました。
日本のみならず世界各国から来られており、大変混雑していました。
また、境内にある自主神社ではもみじ祭りも行われており大変な盛況ぶりでした。
自主神社は縁結びの神様であり、特に女性が多く参拝に来られてました。
では、紅葉も盛りの清水寺境内をご案内させていただきます。 |
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仁王門(におうもん)
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重要文化財、清水寺の正門です。
応仁の乱後、15世紀末に再建され、平成15年(2003)解体修理されました。
入母屋造り、桧皮葺き(ひわだぶき)、昔ながらの丹塗りで“赤門”と呼ばれています。 |
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三重塔
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重要文化財。
平安初期847年創建。現塔は古様式に則って寛永9年(1632)の再建です。
日本最大級の三重塔で高さ約31m。 |
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本堂と舞台 |
国宝。
起り反り(むくりそり)曲線の寄棟造り、桧皮葺きの屋根や軒下の蔀戸など、平安時代の宮殿、貴族の邸宅の面影を伝えています。
寛永10年(1633)再建で、正面約36m、側面約30m、高さ18mの大堂で、堂内は巨大な丸柱の列によって外陣と内陣・内々陣に三分されています。最奥に本尊千手観音と脇侍の地蔵菩薩・毘沙門天を祀っています。
そして急崖に総桧板張りの「舞台」を張り出し、約12mの柱を立て並べて支えている。
「清水の舞台から飛ぶ…」の諺があるりますが、本来の舞楽などを奉納する「舞台」です。
写真にありますように、観光客の方々が望んでいる景色はまさに「絶景」です。 |
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百体地蔵堂 |
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濡れ手観音 |
子どもを亡くした親たちが、子どもそっくりの地蔵を探しあてて崇拝を厚くし、夏の地蔵盆会に賑うとのことです。 |
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奥の院の裏側に石の玉垣に囲まれた小池中に、小さな石仏が立っておられます。北隣の蓮華水盤で柄杓に水を汲み、肩からかけて、自分自身の心身の清めと諸願成就を祈願するとよいそうです。 |
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地主神社(じしゅじんじゃ) |
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恋占いの石 |
地主神社の創建は、「神代」(かみよ)日本の建国以前とされており、 あまりの古さにその歴史は明らかではありませんでした。 しかし近年、 本殿前の「恋占いの石」が縄文時代の遺物であることが証明されました。
また地主神社の鎮座する辺りは、古来「名勝蓬莱山(宝来山)」と呼ばれ、 不老長寿の霊山として信仰を集めてきました。 京都盆地が湖であった古代から、この蓬莱山は陸地であり、信仰の場となっていたとのことです。 |
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地主神社の境内にある、一対の小さな石。「恋占いの石」と呼ばれ、幸せな恋を願う人の心のよりどころとなっているようです。
一方の石からもう一方の石へ、目を閉じたまま歩いて無事にたどり着くことができれば恋が叶うと言われています。
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