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ここでは「主食」「加工食品」「菓子類」をみていきます。
これらで最も注意するものは”食品添加物”です。また加工食品の容器から
”環境ホルモン”が溶け出す可能性も指摘されています。
ではなぜ”食品添加物”を使うのかというと、食品の保存、加工、栄養価を高めるなど、
さまざまな用途があるからです。もちろん健康への害がないことを認められた上で
許可されているわけですが、ものによっては多量に摂取すると発ガン性や、
カルシウム不足による骨への悪影響、鉄分の吸収阻害による貧血を起こすなどの不安があります。
別項『食品添加物』一覧にもありますが、その中でも特に注意すべきもの、
選び方、除去の仕方などを下記表にまとめてみます。

食 材 除 去 方 法/下ごしらえ 選び方
ダイオキシン汚染についてはまず心配することはないが、除草剤が土から吸収されて残留する場合もある。
が、水に溶ける性質のため
@米を研いだあと夏場なら30分、冬場なら1〜1時間半 水につけておく。 A炊く前につけておいた水を捨て、米とほぼ同量の水を加えて炊く。
以上の方法で、除草剤の不安は格段に減ります。
銘柄による安心度の違いはないので、あくまで好みで選べばよい。ただ、古米より新米のほうが、おいしさも安心の面からいってもよい。古米ではぬかなどの脂肪が酸化して、過酸化脂肪ができる不安がある。
食パン 以前はイーストフードの成分として発ガン性が心配される”臭素酸カリウム”を使用したものがあったが、現在ではほとんどなくなり、同じ働きをするものとして”ビタミンC”が添加されている。成分表示に「イーストフード、ビタミンC」といった表示があれば安心。 輸入小麦粉と国産小麦粉と、どちらでできた食パンが安心かという点ですが、結論から言えば「どちらでもあまり気にしなくてもよい」ということです。
市販のパンのほとんどが、小麦の外皮を除いて中身だけを使用した「一等粉」を使っています。万一ポストハーベスト農薬が残留していても、外皮の部分だけで中身までは浸透しないのです。
スパゲティ 10分近くもゆでて、そのお湯は捨ててしまうので、普通に使っている分にはまず問題はない。 参考までに、デュラムセモリナというのはスパゲティに向く小麦で、もとはイタリア産だが、最近ではアメリカ産やカナダ産も増加している。
袋入り中華麺 麺とスープを別々に作る。麺をゆでたお湯にはさまざまな添加物が溶け出すので、スープが麺と一緒になっているものは、スープは使わずに捨ててしまう。麺とスープが別々になっているものは、麺だけをゆでてスープは別のなべで作るようにする。
これで安心度は高まります。
乾燥麺、生麺、冷凍麺、いずれも「めん」の原材料表示の中に「リン酸塩」の含まれていないものを選ぶ。
ほかにも中華麺の添加物としては調味料や色素などさまざまあるが、注意すべきものは「かんすい」くらいです。「かんすい」を使用していないものを探すのは難しいので、左記のような”ゆでこぼし”で悪影響を防ぐ。
スナックめん
(カップ型・丼型)
近頃は発砲スチール容器の安全性も取りざたされ、だいぶ紙容器になってきましたが、依然として発砲スチール容器のスナックめんも多いようです。企業側は「安全」として、新聞に広告を出したりしていますが、できれば不安は少しでも避けたいもの。また、スチール容器はごみになったあとも環境を汚すことも考えねばないません。
添加物の減らし方は袋入り中華めんとほぼ一緒で、紙容器は「調味料」「かやく」を取り出したあとお湯を入れて1分してからお湯をいったん捨て、再度「調味料」「かやく」をいれて熱湯を注ぎ、表示された時間マイナス1分おいて出来上がり。スチール容器は容器をまず丼などの食器に移し変えたあと、紙容器と同じ要領で。
左記の作り方ができるように、めんと調味料、かやくが分かれているものを選ぶ。また移し変えが面倒なら紙容器のものを選び、スチール容器ならノンフライめんを選ぶほうがよい。(環境ホルモンは油に溶け出しやすい)
なお、原材料には「リン酸塩」の文字がないものを選ぶ。「植物たん白」とあるものも要注意。植物たん白にはリン酸塩が添加されているものが多い。
乾めん
(そば、うどん)
昔ながらの棒状のものなら、どれを選んでもOK。
スパゲティと同じく、普通に使用しても「ゆでこぼし」になるので、万一有害物質が入っていてもお湯に溶け出して安心になる。
なんでもOKです。
ゆでめん
(そば、うどん)
そのままつゆと煮込んだり鍋物に使用したりせず、別にゆでてから使用するほうが安心。 原材料に「リン酸塩」が含まれていないものを選ぶ。うどんの場合、国産小麦100%がBEST。
ハム・ベーコン 添加物が多い食材。ハムをサラダにするときなどは、10秒くらいお湯の中に入れて振ると、添加物がかなり落ちる。また、ハムやベーコンを炒めたりスープなどに入れるならば、1分くらい湯通ししてから使用すると、さらに安心。 よく使われている添加物で、発ガン性その他で不安なものは、
「ソルビン酸K」(保存料)、「リン酸塩」、「亜硝酸Na」「亜硝酸K」「硝酸K」(発色剤)、「コチニール色素」(別名カルミン色素)などで、これらをすべて避けられればBESTです。が、なかなか少ないものです。そこでせめて「ソルビン酸K」のないものを選ぶことを心がける。この物質と発色剤の「亜硝酸」とで発ガン性物質ができるおそれがある。また「コチニール」も発ガン性が心配されており、ないものを選んだほうが無難。
逆に「ビタミンC」の表示があるものがBETTER。「ビタミンC」は発色剤の害を減らしてくれる。なお、「エリソルビン酸Na」「ラック色素」は、特に心配する必要はない。
ソーセージ 包丁で切れ目を入れ、ボイルする。炒めて食べるときも1分くらいゆでると、添加物が半分くらいに減る。
参考までにrobinちは、生協などの添加物抜きのものが買えずに市販の物を買った場合、買ってすぐ切れ目を入れてボイルし、タッパーなどに入れて冷凍庫にで凍らせます。
添加物については、「ハム・ベーコン」と、ほとんど同じです。
ハンバーグ 包装から出したら沸騰した湯に30秒くらいつけていったん湯通ししてから調理する。ハンバーグに絡めてあるソースは捨てて、手作りソースをかける。これはソースに不安物質が染み出していることが多いからです。 現在はほとんど使用されていませんが、「ソルビン酸K」(保存料)、「リン酸塩」の表示のないものを選べば、あとはほとんど不安な添加物はありません。
とうふ 買ってきたらすぐパックから出して水につける。そうすることにより、凝固剤や消泡剤などが溶け出し、にがり臭さも取れておいしくなる。
すぐ食べない場合はタッパーなどに水を張って冷蔵庫へ。
特に不安な添加物はないが、凝固剤として「塩化マグネシウム含有物」と表示してあるものが、品質はよい。
なお、消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)は、不使用にこした事はないがさほどこだわる必要なし。
納豆 添加物についての心配はなし。 「国産大豆100%」と表示しているものを選ぶとよい。これ以外は輸入大豆を使っていることが多く、遺伝子組み替え大豆の不安がある。
油揚げ 熱湯をかけて油抜きし、それから調理に入る。
原材料の油に、少々不安のある酸化防止剤のBHA(酸化防止剤。発ガン性の不安が言われる)が使われていても、湯に溶け出してくれる。BHAは原材料に表示されないため、油抜きは省略しないほうが安心。また、油に溶けやすい環境ホルモンが包装に含まれていても、このプロセスで除ける。
国産大豆を使ったものを選びたい場合は、「国産大豆100%」と、表示されたものを。それ以外は、国産大豆とうたっていても、輸入大豆が入っていることがほとんど。
ふりかけ ふりかけは食材と違って調理の過程で安心な状態にすることができないので、添加物がほとんどないふりかけ以外は、あまり回数多く食べないほうがよい。特に子供向けのキャラクターふりかけには添加物が多い傾向があるので要注意。 店頭で、原材料の表示をよくよく見比べて選ぶこと。
よく見かけるもので特に避けたほうがよいのは、「コチニール(カルミン)色素」を使っているふりかけ。その他によく見かける添加物はカラメル色素、クチナシ色素、紅花色素、カロチロイド色素、モナスカス色素、パプリカ色素、酸化防止剤(カテキン)、甘味料(甘草、ステビア)などですが、この中で特に甘味料の「ステビア」「甘草」もできれば避けたほうがよい。
つけもの 包装から出したら、まず漬け汁は捨ててしまうこと。できれば一回サッと水洗いして食べれば、さらに添加物が減って安心。 原材料表示に「黄色四号」など数字がついた着色料が入っているものは避ける。また「コチニール(カルミン)色素」、保存料の「ソルビン酸K」も避ける。甘味料の「甘草」「ステビア」もなるべく避ける。なお、増粘安定剤のキトサンには不安はない。
かまぼこ・
 さつま揚げなど。
かまぼこはそのまま食べる場合も、薄く切ってからしゃぶしゃぶのようにサッと湯通しすると、切り口から添加物が出る。
さつま揚げも、調理前に湯通しをすると、油分も抜けて一石二鳥。
保存料の「ソルビン酸K」、「リン酸塩」、「赤色一〇六号」などの数字がついた着色料、「コチニール(カルミン)色素」、また「植物性たん白」の表示があるものも避ける。植物性たん白の製造時には、リン酸塩が使われるため、表示がなくても入っている不安がある。
甘味料の「甘草」「ステビア」もなるべく避ける。
チーズ 特に気にしなくてもOK。 ***************************************************
たらこ たらこを焼くときは焦げないように焼く。焦げの発ガン性物質不安だけでなく、「調味料(アミノ酸など)」が添加されている場合、グルタミンが直火の高温で加熱されて、発ガン性物質ができる心配がある。 「赤色三号」など数字がついた着色料や、「コチニール(カルミン)色素」を使っていないものを選ぶ。
着色料の変わりに発色剤(亜硝塩酸など)を使うことが多いが、同時にビタミンCの添加が義務づけられ、発色剤の害を防いでいる。
つくだ煮 買ってきたら保管温度に注意し、甘い長くおかずに食べること。 もともとは保存食ですが、最近の薄味傾向で不安のある保存料「ソルビン酸K」を使ったつくだ煮もある。要注意は「リン酸塩」を使ったもの。甘味料の「甘草」「ステビア」もなるべく避ける。
缶詰 缶詰の内側は、ビスフェノールAを原料としたエポキシ樹脂でコーティングされていることが多い。長期間のうちに溶けて出してくる心配があるため、新しいうちに食べること。
環境ホルモンは油に溶けやすいため、ツナ缶などの油の多いものは、汁を捨て、湯通しして使うと安心。
缶詰ばかり食べることは控えたほうがよい。
冷凍食品 そのまま電子レンジで温める物などは、環境ホルモンが溶出しない包装容器を使っているのならよいが、念のため容器を移し変えてから加熱すると安心。
冷凍の揚げ物は、二度揚げを心がける。
不安な添加物はさほどないが、避けるとしたら「亜硝酸Na」と「リン酸塩」。
ベビーフード 食べ残しは捨てる。(ベビーフードは保存料を使用していないので細菌が繁殖しやすいため) 「リン酸塩」の表示があるものは選ばないこと。
表示に「リン酸Na」「ポリリン酸Na」「メタリン酸Na」「ピロリン酸第二鉄」などある場合も。多食すると骨の形成阻害や、鉄分の吸収を阻害する不安がある。
持ち帰り弁当 いわゆるほか弁やコンビニ弁当の容器には、ポリカーポネート容器のものがよく見られるので、そのまま電子レンジで温めず、容器を移し変えること。 コンビニ弁当などは添加物使用がとても多いので、よく注意して選び、毎日のように食べないほうがよい。
ポテトチップ 菓子類は特に除去方法がないので、


選び方に注意をする。

国産馬鈴薯100%の表示のものを選ぶこと。輸入ポテトの場合は、遺伝子組替えの不安がある。
さまざまな種類があるが、凝った味付けになるほど添加物は増える。塩味、のり塩などが、一番添加物が少ない。
また賞味期限が切れたものは油が酸化しやすいので食べないこと。
ビスケット 選ぶなら、昔からのオーソドックスな、針穴のある固いビスケット(ハードビスケット)がよい。不安な添加物も少なく、糖分や脂肪も少なめ。
しっとりめの「ソフトビスケット」には砂糖や脂肪分が多いだけでなく、添加物もたくさん使っている傾向がある。特に数字のついた着色料や、「リン酸塩」は、注意して避けること。
せんべい 原材料表示を確認し、添加物の少ないものを選ぶ。
チョコレート ホワイトチョコレートのほうが、普通のチョコより糖分が少なく、添加物もあまり使っていない。(白色はカカオマスの中でも乳白色のココアバターだけを使っているため)
ブラックチョコレートは、カカオの苦味の強い部分を使うため、砂糖が多くなっている。
低カロリー甘味料の「ラクチトール」を使ったシュガーレスチョコが人気だが、「ラクチトール」は多量に取ると一時的に下痢をすることがあるので注意する。
アイスクリーム 高価なものほど安心度が高い。スーパープレミアム級になると、乳化剤も合成添加物でなく卵黄だけ、安定剤も使っていないなど、天然の原料です。
キャンディ 選ぶときのポイントは着色料。
原材料に「赤色一〇二号」「黄色四号」「青色一号」など数字のついた着色料は避ける。「コチニール(カルミン)色素」も注意。甘味料のステビアも、キャンディの場合は不純物のないものが使われているので大丈夫。
チューインガム ほとんどのガムはたくさんの添加物が使われているが、不安なものはまずない。
唯一気になるのは「軟化剤」で、一括表示のため具体的な添加物名は分からないが、製品によっては不安のあるプロピレングリコールを使用している可能性もある。味がなくなっても長いこと噛んでいると解け出てくる不安もあるので、習慣にしないこと。
菓子パン チョコレートパン、クリームパンなどは、保存料として不安な添加物「ソルビン酸K」を使っているものが多い。調理パンにも保存料やその他の添加物が結構入っているので、表示を確かめて買う習慣をつけたり、毎日のように食べないようにしたほうがよい。
一番安心なパンといったら"あんぱん"です。
ヨーグルト フルーツなどを入れた「ソフトヨーグルト」は、添加物が結構使われているが、これといって心配なものはない。

参考にさせて頂いた『安全な食べ方新常識』では、その他に「飲料」「調味料」について記してありますが、それについてはまとめるだけにとどめておきます。

≪飲料≫ 
原材料の表示を見る;「パラオキシ安息香酸」「コチニール(カルミン)色素」「リン酸塩」、また、数字のある着色料を使っているものは極力避ける。妊婦は「アステルパーム」にも注意する。
新しい甘味料について知っておく;ダイエット効果や虫歯予防効果をうたった甘味料がどんどん使われている。
缶飲料は「安心な容器」を選ぶこと;缶の底が白く塗られているものがよい。(環境ホルモンのビスフェノールAが溶出する心配がない)

≪調味料≫
添加物はほとんど大丈夫
アミノ酸系調味料に注意
;直火の高温で加熱すると、発ガン性物質をつくる不安がある。また、塩分のとりすぎにもなるので気をつけたほうがよい。
「体にいい」情報に振り回されない;1日に調味料から摂取する量を考えれば、さほど差はない。
新しい甘味料の過信は×;新しい甘味料のなかには、多量すると下痢を起こしたりその他の不安もあるので、あまり過信しすぎないこと。特に「アスパルテーム」「ステビア」は、妊婦は避けたほうがよい。

こうしてみると、私たちの周りには不安な物質がいっぱいです。もちろん添加物がそれ自体いけないというわけではなく、全てが有害だというわけではありません。私たちが今しなければならないことは、「選ぶこと」「その目と知識をやしなうこと」なのではないでしょうか。メーカー自身にも「自分の子供にも安心して胸を張って食べさせられる」ものを作って欲しいと切望して止みません。
何の力もない一主婦ですが、本の少しでも皆さんの助けになれば・・・、思っています。

 

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