お手入れについて |
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銀のお手入れ 毎日身に付けていると、服や肌にこすれて自然に研磨されて さほど変色しているように感じませんが 長い間放ったらかしにしていたら真っ黒・焦げ茶色に変色してしまいます。 そういった性質の金属という事をふまえた上で、 ここでは簡単な銀のお手入れ方法をご紹介します。 シルバーの保存 シルバーの長期保存には、文房具店やホームセンターでよく見かける「チャック付き袋」がオススメ。 できるだけ空気に触れさせない事がポイントなので、 袋の中には空気は入れないで真空に近い状態で保存するのが理想です。 シルバーが変色したら 色々なお手入れ方法がありますが、代表的な物をあげてみます。 @ (シルバー専用クロス) 一番手軽にお手入れできるのが、市販のシルバー専用のクロス(布)。 RMRでもお買い上げになって頂いたお客様にお付けしております。 この布には研磨剤の微粒子が入っているので、汚れを落としピカピカにしてくれます。 ただし、深い傷は消えません。 「磨き布が真っ黒になってしまった・・・汚いから洗って綺麗にしよう!」と 洗ってしまうと、繊維の中の研磨剤が流れ落ちてしまい ただの布になってしまうので洗ってはいけません。 布の色が黒く汚れても効果は変わりませんので、そのまま使い続けましょう。 A (研磨クリーム) 使い古した肌着など 柔らかい布に、ウイノールやピカール金属磨の研磨クリームを付けて磨く方法。 シルバー専用クロス同様、しっかりした効果が現れるが 爪の中や指に黒くなった研磨クリームが付いてなかなか取れなかったりする。 染毛用のビニール手袋を用意するなど、作業前に下準備が必要。 B (シルバー専用クリーナー液、歯磨き粉、重曹) チェーンなどの磨くのが面倒なアイテムは、 専用のクリーナー液で浸け置き洗いがオススメ。 ただし、宝石付きのアクセサリーは注意してください。 歯磨き粉でも代用できます。 中でも、ステインクリアの物や喫煙者用の歯磨き粉が比較的良く落ちると思います。 重曹でもお手入れできますが、表面の軽い汚れのみ。 しっかりと変色してしまった厚い変色層は、重曹では落ちにくいです。 C (アルミホイル&ナトリウム) タッパーなどにアルミホイルを敷き少し多めの塩を入れ、次に熱湯を適当に注ぎ入れます。 変色したシルバー製品を塩湯に浸ったアルミホイルの上にのせ、 その上にアルミホイルで落としぶたのようにフタをして暫く待ちます。 そうすると、アルミ箔とナトリウムの化学反応で、銀の変色が取れます。 この時、硫黄臭が発生します。 専用の液状クリーナーがなかったり、買いに行くのが面倒な人にオススメ。 塩、お湯、アルミホイルだけでお手入れできます。 キッチンにある手軽な材料で簡単にできて、大きさを問わないので 銀製品ならアクセサリーでも食器でもこのお手入れ法が可能です。 ただし、燻し仕上げや宝石付きの製品には向いていません。 銀の『酸化』と『硫化』の違い ハッキリ言って、銀は空気中では殆ど『酸化』しません。 色の黒く又は茶色く変色してしまった銀を「酸化が原因」という風に、 雑誌などで目にしたりどこかで聞いたりした事があると思います。 でもそれは、間違い。 銀の唯一の欠点は、空気中に微量に含まれる硫化水素や亜硫酸ガスなどの微量毒素により 銀表面に硫化膜を形成させてしまう事。 酸化膜によってできる錆ではなく、硫化によって硫化膜が形成されるのです。 さて、『硫化』させない為には何度も言いますが空気に触れさせない事。 サランラップで空気をシャットアウトしたり、チャック付きの袋で真空密閉すると良いでしょう。 火山活動の活発な土地、温泉地は硫黄成分で銀はすぐに反応するので注意しなくてはいけません。 温泉に、シルバーアクセサリーを浸けてしまうと・・・? どうなるかはお判りですよね。 他に、銀は熱伝導率が金属中で一番良いのでサウナなどで着けて入ると 火傷の原因になりますのでご注意下さい。 完全な変色防止方法 シルバーが黒く変色するのが嫌な場合は、 思い切って「ロジウム」などを表面にコーティングしてしまうのもひとつの方法です。 いわゆる、メッキ処理です。 ロジウムが銀肌にコーティングされているので、 硫化水素・亜硫酸ガスなどの変色原因のガスに銀が触れてしまう事はありません。 ただし、表面に見える色は銀の色ではなくロジウムの色になるので 本当の銀色を楽しみたい方には不向きです。 また、メッキが剥げた場合やサイズ直しの時には再メッキしないといけなくなるので 一度メッキをしてしまうと後々余計な費用がかかってきます。 用途によって考える必要があるかもしれません。 ●宝石の取扱い注意点 宝石は強いもの…と思いがち。 でも優しく扱ってあげないと割れてしまったり、変色したり色が褪せてしまったりしてしまいます。 どんな石でもそれぞれに弱点がある事を、お忘れなく。 熱(ほぼ全ての宝石、特にオパール) 極度の高温・低温は、石にひび割れを起こさせます。 火で炙って焼いてはいけません。 特に、オパールは水分を含んだ宝石なので乾燥すると水分が蒸発しひび割れてしまいます。 宝石の中では、比較的 熱に強いダイアモンドも、炎の中では燃えてなくなってしまいます。 琥珀は、その昔「香」として燃やし、独特の香りを楽しんだそうですが、 燃えやすく熱を浴びるとプラスチックの様にドロドロに溶けてしまいます。 なので、宝石は、熱や火に要注意です。 衝撃(エメラルド・オパール・ターコイズ) 石同士がぶつかったり、落としたり、ぶつけると傷が付いたり 最悪な場合は割れて粉々になってしまいます。 超音波洗浄機(エメラルド・オパール・ペリドット・ムーンストーン・トパーズ・マラカイト・真珠など) 眼鏡屋や宝飾店などで見かける「超音波洗浄機」には要注意。 エメラルドなど壁開性のある宝石は、超音波の振動で割れる危険性があるからです。 オパールやターコイズの場合は、洗浄液が内部にしみ込んで変色してしまう場合があります。 水分に溶けた不純物も取りこみやすいので要注意です。 油 ほとんどの宝石は、油脂に馴染みやすいというのはご存じでしょうか。 食用油、機械油、化粧品、などの油分を含むもの全てに注意が必要です。 酢・汗(真珠・珊瑚・琥珀・象牙などの有機質の宝石) 酸にとても弱い宝石も存在します。 特に、真珠についてのクレオパトラの逸話は有名。 ドレッシング・マヨネーズ・除光剤・酸性洗剤・香水にも気をつけて下さい。 砂・チリ・ホコリ(オパール・真珠・珊瑚) 硬度7以下の宝石は、砂にこすれても傷が付いてしまいます。 子供と砂遊びする時は、外してください。 普通に生活していれば大丈夫です。 虫(真珠・珊瑚・琥珀・象牙などの有機質の宝石) 意外ですが、ウールのセーターのように虫に食べられてしまう事も…。(ゴキブリやネズミにも) 保管場所に気をつけましょう。 宝石の硬度 モース硬度 1822年ドイツのモースという人物が10種類の鉱物を標準に選び、 標準鉱物のどれによって引っかき傷を付けることができるかで決めた硬さの規準です。
ナイフ―6.5 ガラス板―5.5 人間の爪―2.5 数量値の硬度計によれば10〜9の間と9〜1の間に大きな差があります。 宝石には7以上の硬度が望ましいそうです。(空気中に石英の微紛が存在するため) ただし、硬度と強靭さは異なりますので、硬度が高いポイントとなっている宝石でも必ずしも強い宝石とは限りません。 |
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