ココヲオサエテカシコクツクリタイ
 編集していく上で重要だなあと思ったいろんなこと
 その10・流行は繰り返す(00.7.17)

 注)アン関西版編集スタッフに普段伝えていることをまとめたものなので
 求人情報誌に関連することがほとんどですが(今後もそういう内容になります)、
 一般誌の制作についてもココだけ知っていれば大きな顔ができるポイントかと
 思いますので、参考にできるところだけ参考にしてください。
 なお、このページの記事の無断転載・抜粋は禁じます。


●流行は繰り返す。螺旋周期の話

 よくファッションの世界で見られることだけど、流行というものには確実に繰り返しがある。例えば、モノトーンからパステル、そして原色というように。例えば、ミニ、マキシ、ミニといったように。例えば、ダブダブ、ピチピチといったように。
 同じようなものの繰り返しでありながら、実は少しずつ進化(?)しているというわけで、「螺旋(らせん)」というようなことを言うわけだけど、これが実は、流行をいち早く察知するのにメチャクチャ役立つのだ。だって、何年か前に実際に流行ったものを採り入れればいいだけのことだからね。ただし、周期の読みを間違えると、いわゆる「1年早かったかもね〜」とかっていう、気の毒なことになりかねない。
 要はその周期の読みとり方がポイントなのだけど、例えば、藤子マンガはほぼ10年周期で繰り返されてきたし(ウルトラマンも仮面ライダーも)、ビートルズは10年ないし20年周期、宗教は100年周期、テレビでも軽いのと真剣なので周期があるし(ここ2年ばかしドキュメント系が流行ってるから、たぶんどっかで明るく朗らかなのがドカ〜ンとヒットする)といったようにちょっと年表でも見ていれば、その答はいたるところにある。

 この螺旋周期、特に自分の感性や直感に自信がない人には最適の理論でして、プロとしてやっていきたいのなら、今のうちに過去のいろんな作品を調べてこっそりアイデアの引き出しを作っておいたりするといいのでは? 気をつけて見ていると、CMやファッション、音楽など、流行の仕掛け人たちの大半がこの理論を活用してるのが分かると思うけどなあ。(つんくさんとか、奥田民夫さんとかねえ=いい意味で)  



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