ココヲオサエテカシコクツクリタイ
 編集していく上で重要だなあと思ったいろんなこと
 その2・オーソリティであるかどうかで作り方が変わる(00.5.19)

 注)アン関西版編集スタッフに普段伝えていることをまとめたものなので
 求人情報誌に関連することがほとんどですが(今後もそういう内容になります)、
 一般誌の制作についてもココだけ知っていれば大きな顔ができるポイントかと
 思いますので、参考にできるところだけ参考にしてください。
 なお、このページの記事の無断転載・抜粋は禁じます。


●オーソリティであるかどうかの選別

 女子高生の意見は女子高生が一番知っている。だから、女子高生雑誌はオーソリティという形でなく、女子高生の意見を吸収&展開していく場として存在している。カリスマ的な読者モデルを登場させたり、読者の実態調査をしたり意見をつのったりしながら、編集者(編集部)は黒子に徹している。
「関西ウォーカー」(関西で一番売れている情報誌)や「ミーツ・リージョナル」(関西でもっとも情報が信頼できるタウン情報誌)などのように、街ネタのオーソリティという認知を得れば、それに関する情報は何の苦労もなく信用される。そうでない場合は信用を得るのに工夫がいる、というわけだ。
 アルバイト情報誌においては、バイトに関してはオーソリティと認識されている。それ以外の情報発信をする場合、メディアだからといって鵜呑みにしてもらえる可能性は低い。即ち、街ネタや音楽ネタを普通にやっても「そんな情報期待してないわ」といった読者意見につながってしまいかねない。だから、バイト以外のネタをやる場合は、学校ネタなら学生に聞けといった風に、黒子に徹してオーソリティからの意見や情報を提供していった方がリスクが少ない。

 というわけで、何らかのメディアを制作する場合は、まずはオーソリティを目指すのか、あるいは既にオーソリティである立場の人々の意見を反映する場としていくのか、の選択が大きなポイントになる。


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