『奄美・沖縄エッセイ』057
■■■■■>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>◆ 2010.11.06 ■
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◆■■ ---------- ■ 奄美・沖縄エッセイ ■◇■
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    □◆□◆□▼ 学生たちの奄美大島 (1)▼□◆□◆□

ハイタイ。ご無沙汰です。猛暑はとうの昔に去り、いつのまにか秋で
す。このところのかなりの冷え込みで、その気温の急激な変化により
、今年の古都は紅葉が期待できそうです。

さて、今夏,職場の授業の一環として8月23日から27日まで学生とと
もに奄美大島本島を訪れました。この演習の下見については、本メル
マガno052で取り上げましたが、ほぼその予定通りに実施されました
。具体的な様子につきましては、参加学生が中心になって投稿したbl
og(京都精華大学人文学部ウェブ http://jb.kyoto-seika.ac.jp/ 
にリンク有り)をご覧になって下さい。

演習のタイトルは「魅惑する南島/奄美編」です。この言葉でgoogle
で検索してもらえば、トップヒットします。今回は、これに参加した
学生のレポートから、学生たちには許可を得て、手前味噌を承知で、
引用させてもらいます。これらは舌足らずなところもありますが、ど
のような雑誌の特集や観光パンフレットの類よりも、奄美大島本島の
魅力を直接に表しています。以下、かなり長い引用ですが、なにとぞ
よろしくお付き合い下さい。

▼これはよくないことですが、いままで学ぶことがこんなに楽しいこ
とはありませんでした。もはや、これを授業としてもいいのか分から
ないくらいです。でも、この短い5日という期間だからこそ、こんな
に充実した気分を味わえたのかも知れません。睡眠もろくにとってな
かったのに、眠気を感じないくらいでした。本当に島の人々が優しく
て、暖かい日とばかりでした。これを機にもっともっと奄美のことを
知りたいと思いました。本当にありがとうございました。また、かな
らず行きます。ありがとうございました。(H.T、男性)

▼本当に奄美で一番印象に残ったのは、奄美の人たちの温かさです。
……その中でも、4日目の夜に飲みに行った居酒屋のおばちゃんの優
しさも印象に残りました。僕と、NさんとHくんで、飲み会の途中に、
雨の中のコンビニな傘もささず行き、びしょ濡れになって帰ってきて
、そのままお座敷に上がってしまって、「濡れたままやからお座敷濡
らして怒られるかな」と思っていたら、おばちゃんが僕たちに風邪引
くからと言ってタオルを貸してくれました。そのときはほんとうにび
っくりしました。初めて会った僕たちに、ましてや自分の店を濡らし
てる僕たちに、お座敷濡れるのは全然いいからと言ってタオルを貸し
てくれました。そのときに島の人たちは温かいなと思いました。(M.
T、男性)

▼奄美大島に来て思ったことは。人か温かいということ。この部分は
心の底から思いました。京都では知らない人には全く目も向けてもら
えないくらい、知らない人は他人と区別をしっかりつけられていたの
で、初めて会った人から果物もらうことなんなてありえないことで、
お店の店員さんも友達みたいに話しかけてきてくれて、毎回いろんな
出会いがあり、とてもわくわくしました。/朝3時発のフェリーなの
に、見送りに来て下さった島唄の山元俊治さん、松元良作さん、ひろ
ぞうさんにはとても感動しました。そして嬉しかったです。フェリー
が見えなくなるまで手を振り、指笛を鳴らしてくれたり、それが私に
とってすごく心に残っています。(Y.A、女性)

▼(地域FMディ!ウェイヴ研修で)最後の番組中のフリートークで2
日間の感想を言うところでは、自分たちが足手まといになっていたり
、迷惑をかけていたのに、やりたいようにやらせていただいたりして
、講師の丸田さんや、ディ!ウェィヴの方々の優しさを思い出し、泣
きそうになり、言葉が出てこなかった。/人生でまたとない貴重な経
験をさせていただき、自分の夢への道を見つめ直させていただき、丸
田さん、ディ!ウェィヴの皆さん、本当にアリガッサマリョータ。
(A.S、男性)

▼奄美の人たちは本当に温かくて易しいと感じた。お世話になった講
師の方はもちろんのこと、島全体を通して感じた。最終日、自由行動
中に道に迷って、人に聞くとわざわざ地図を出して調べていただいた
り、行きたい場所に電話を掛けていただいたり、お店に入れば、グァ
バの実をいただいたりと、至れり尽くせりだった。ホテルで働いてい
る同年代の島の人たちも私たちが来るのを楽しみにしていたと気軽に
話しかけてくれて、フットワークが軽く、地域の違いを感じた。どう
しても京都人はどこかに一線をおいてしまう性格が多いため、そうい
った点でも地域性を感じた。また、奄美の人たちは島を誇りに思って
生活していることも感じた。(W.C、女性)

▼最後に奄美で過ごした五日間は本当に夢のような日々だったと思う
。京都に帰ったとき、地元なのにあんなに違和感を感じるとは思わな
かった。それほど自分は島の虜になってしまったのだと思う。……そ
してなによりひろぞうさんが口癖のように言っていた「島の基本は挨
拶」という言葉である。このことは本当に大切なことだと思う。島だ
けじゃなくて生きていくうえての基本であると思う。このことを島で
改めて学んだことによって、これから先の人生に役に立っていけたら
よいと思う。島の皆様、5日間ほんとうにありがとうございました。
(I.T、男性)

▼道を通れば、赤いハイビスカスが咲いていて 、綺麗な青いトンボ
や、鮮やかな黄色のアダンの上には紫のヤドカリがいて、ここはたく
さんの色が溢れていると感じて、毎日が楽しかった。/そして、シマ
の人が皆親切だった。道に迷えば地図を開き、目的のお店に電話して
聞いてくれたり、お店の人皆が笑顔で話し掛けてきてくれたり、さり
げなく気遣ってくれたりと、その優しさに触れる度に、嬉しくなり、
自分も優しい気持ちになれたように思った。/いつもとは違う場所で
、新しい体験をどんどんしていく事で、いろんなものが発見できて、
その大切さを学ぶことのできる実習だった。(N.M、女性)

▼私は、原ハブ屋さんで研修させていただきました。/どんな商品で
も手抜きをしない。お客様にどう楽しんでもらえるか。でも。原ハブ
屋さんのみなさんを見ていて思ったのが、自分自身でも楽しんでいる
ということです。私はすごくうらやましかったです。こんなに自分の
仕事に誇りを持って、楽しんでできるというのがすごくうらやましか
ったです。/仕事って毎日同じようなことのの繰り返しで、1週間が
早く過ぎてほしいというようなものだと思っていました。だけど、こ
の2日間見てきて、この仕事は楽しそうでやりがいのある仕事だなと
思いました。/私にも、こんなに真剣になれる仕事を見つけたいと思
いました。(I.Y、女性)

長くなりましたので、以下、次号に続きます。
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           ■◇■ あとがき ■◇■

このメルマガの購読者のみなさんもよくご存じのように、先月末の記
録に残る豪雨によって、奄美大島本島は深刻な被害を受けました。こ
の演習でお世話になった講師や他の方々の安否には問題がなかったの
ですが、被害がどれくらいかこちらには判っていません。心配してい
ます。いま、島の人々は復旧に向けて懸命に努力されています。しか
し、被害が大きく、被災された方々が元の生活を取り戻すには、まだ
時間がかかるかも知れません。でもきっと、島はまた元の輝きを取り
戻すに違いありません。その望みを込めて、このメールを配信いたし
ます。

また、いまのところ、メディアを通して私たちに伝わってくるのは、
当然ながら人災が中心ですが、その素晴らしい自然への影響も心配さ
れます。基幹道路の至る所で見られる土砂崩れは、水の島と言われる
ほどの水を湛える森が、地表から1メートル!あまりの高さまで降っ
た集中的な豪雨に堪えられなかったことを示しています。自然の懐を
も壊してしまう異常な雨水の原因を考えざるをえません。
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