『奄美・沖縄エッセイ』004
■■■■■>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>◆ 2005.02.02 ■ ■■◇■ ◆■■ ---------- ■ 奄美・沖縄エッセイ ■◇■ ■■ ■>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>◆ No004 ■ =========================================================== +++++ melma!で読者登録された方へ、送信しています。++++++++ +++++ 等幅フォントによってレイアウトされています。++++++++ =========================================================== ■□■ 奄美・沖縄、なんでも話題、メールマガジンです。■□■ -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■◇■◇■ ハイサイ(ご挨拶) ■◇■◇■ 「ハイサイ」っていうのは、琉球方言の挨拶で「こんにちわ」と いったような意味です。英語(?)で、よく「ハーイッ」って言い ますよね。あなんものです。ほんとかな。ヤマトゥンチュ(沖縄 から九州以北の人をこう呼びます)である私の言うことですから、 テーゲー(大概、いい加減)です(^^;)「まゆつば」でお読みく ださい。 気がつくと、もう2月です。みなさん、いかがお過ごしですか。 2月2日の今日、日本中を大寒波が襲っています。私が生活す る京都市内でも、朝目覚めると、珍しく雪が積もっています。 集団登校する子どもたちは、「きゃあ、きゃあ」言いながら、 出かけていきました。なんか、とてもいい光景でした。 私としては、「今度の冬は暖冬です」なんて言ってたのはどこの 天気予報だと言いたい。南の島に関わるこんなメルマガを出して いる私ですから、寒さに弱いのは、言うまでもありません。部屋 の中では、ガス・ファンヒーターとエアコンをフル稼働していま す。えっ、この「省エネ時代になんてことを」って。そうですよ ね。部屋が暖まったら、スイッチを切ります。すみませんm(_ _)m -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- □◆□◆□▼ 雪と沖縄 ▼□◆□◆□ さて、みなさんは、沖縄に雪が降ると思いますか。答、降りませ ん。とくに、地球上が今のように温暖化(私のような化石燃料を 消費しまくる奴がいるからだ(-_-))してしまうと、まったく降り ません。かつて、沖縄の北部で雪が降ったというような記録はあ るようなのですが、これは霰だっただろうと言われています。前 回でも書きましたように、今でも少し北にある奄美大島本島では、 霰が降ります。 数年前、週刊誌が沖縄で雪が降ったという記事を写真と載せたた め、モーニングショーが取材していたのを偶然見かたけた記憶が ありますが、これもよくわからず、どうも雪ではなさそうです。 一年の気温が10度を下ることがほとんど無い沖縄本島では、やは り降らないと考えた方が良さそうです。ヤンバル(山原)と呼ば れる本島北部で、霰が降ったというのは、知人からも聞いたこと があります。 だから、沖縄の人たちは、昔から雪に憧れていました。数年前、 京都に遊びに来た沖縄の親友を、街中で出会った雪を背景に撮っ た写真が手元にあります。よーく見ないとわからないのですが、 友人の背景、祗園あたりの四条通を走る車の前を雪が斜めに降っ ているのが写っています。この写真を送ると友人は喜んでくれま した。本州がもっと遠かった昔、沖縄の人が雪に憧れたのは、当 然だと思います。では、降らない雪の存在をどうして知ったのか。 1609年、薩摩藩の島津家が琉球を侵略する前、ヤマトゥ(大和、 九州以北のことをこう呼びます)からすでに文芸作品が入ってい ました。これを手にして読んだのは、琉球王国、王府の士族たち でした。薩摩経由で、あるいは他のルートでも、士族の以外にも 記録に表れない人々の往来があったと思われますし、そういう人 々が出会ったヤマトゥの雪の話も民間に伝わったと思われますが、 そのような記録を見たことがありません。 京都を中心とした文芸世界を受容したのは、やはり士族たちでし た。たとえば、古今和歌集などは早くに読まれていました。そこ にうたわれた雪の世界。古今和歌集のなかでも、美の中心の一つ である、その白い世界への憧れが士族たちに芽生えないはずはあ りません。これが、どのような形で受容されたのか。 少し長くなりましたので、続きは次号に。(いつになるやら) -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- ■◇■ あとがき ■◇■ 最近、思いついたことを、ふと、かたちに、ウタ(短歌)にして みることがあって、これをケータイのメールで自分宛に送るとい う、ナルシスト的な遊びをすることがあります。まだ、短歌、俳 句なんて年齢ではない(45歳)だと思っていたのですが、言葉が 「かたち」になることが面白くて、時折やっています。 その、ウタともいえないウタを、ここに載せさせてもらいます。 「気分が悪くなる」ようでしたら、無視して下さい。  集団登校の朝、雪にはしゃぐ子どもたち、     その足跡を見送りつつ、今日がはじまる レキオ お粗末……。m(_ _)m =========================================================== ■<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<■ □------◆melma ID:129047 □----◆発行人:レキオ □--◆電子メールマガジン:「奄美・沖縄エッセイ」 □◆ E-mail:suesato@mbox.kyoto-inet.or.jp ■<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<■




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