■■■阪急電鉄6300系■■■
6300系画像一例 簡単な解説(概要)

■阪急電鉄6330F■
京都線用特急専用車2800系の引退をはかるため後継車として登場したのが特急車6300系である。 主要機器は5300系と同様で車体は2200系のタイプでが大きさは阪急最大の車両となった。 外観では2200系とほぼ同じで標識灯部・前照灯部周りに銀帯が入れられ屋根肩部にアイボリー色が塗られ新しいタイプとなった。 内装では、乗降扉を車端部に移し両開扉の2扉車とし側窓も2枚1組の2連窓となった。 シートは乗務員室後部を除いて全てクロスシート(ゴールデンオリーブの段付きモケット)となり両端固定、中間を自動転換シートとして乗務員が一斉操作できるものとなり 固定シート背面と連結部妻面には収納式補助椅子が設けられた。床材も小石模様とし妻窓の廃止などでよりハイグレードなものとなった。 また6300系が高く評価され1976年には鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞した。 のちに京都側先頭車にカード専用公衆電話が設置された。乗務員室後部に小窓を設置する工事も全車行われ一部の車両のドア付近に吊革が設置された。 また枕カバーや床材の変更、縦長の転落防止装置の設置も行われた。 当初は8編成であったが83年の京都線ダイヤ改正に伴い特急列車が不足したため6330Fが増備された。 この車両は車体は6300系、制御器などは7300系と同じである。 この特徴はパンタグラフが大阪側先頭車にあることで一目で区別できる。車内では冷風吹き出しグリルの連続化やスィープファンの設置が行われている。 近年では平日ダイヤの特急系では5号車が女性専用車の設定(表示)がされている。 運用面では特急専用車として通勤特急や快速特急・特急といった種別で運用されている。しかし数少ないが快速急行などにも用いられることもある。
阪急電鉄6300系SPEC(代表例6352・6330)
■製造年 1975年(昭和50年)〜
■製造会社 アルナ工機
■車体構造 鋼製
■最大寸法(長さ×幅×高さ) 19000×2850×4095(mm)
■主電動機(種類・定格出力×台数)/1両 (直流複巻・150Kw×4台)/両
■制御方式装置 抵抗・界磁チョッパ・電動カム軸回生ブレーキ付
界磁チョッパ総括
■駆動方式(種類・歯車比) 平行カルダンたわみ板継手式・5.25(84:16)
■ブレーキ装置 HRDA−1回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通
空気ブレーキ及び保安(直通予備)ブレーキ
■台車形式 電動車(M車)FS−369A、付随車(T車)FS−069A
■冷房装置・容量・設置数/1両(更新車) RPU3003・10,500kcal/h・3台/両
■パンタグラフ・形式 PT4806−B−M・下枠交差式
■運転台形式 T字型ワンハンドル
■定員(座席定員) 140(52)人
■自重 37.7(t)