「さて10代目、質問です。イエスかノーで答えて下さい。良いですか?」
「…何。どうしたの急に」
「いえ、暇なので」
「俺は忙しいんだけどな…」
「良いじゃないですか。片手間でいいから答えて下さいよ」
「……しょうがないなぁ。判ったよ。何?」
「そうですね…今幸せですか?」
「…イエス。不幸ではないよ」
「何か欲しいものは?」
「あるよ、沢山。昔から」
「昔で思い出しました。結局あの頃の貴方は黒髪の娘と今の奥方のどちらが好きだったんですか?」
「…それはイエスとノーで答えられないだろ!どさくさ紛れに何聞いてんだよ」
「クハハ!騙されませんでしたか。残念ですねぇ」
「お前なぁ…」
「安心して下さい。次が最後ですよ…10代目」
「ん」
「霧の守護者を…クロームを、僕を、愛してくれていますか」
「………」
「…冗談ですよ。そんな顔をしないで下さい」
「骸、」
「悪ふざけが過ぎましたね。もう行くので気にしないで下さい。お邪魔しました」
「骸。」
「…はい」
「………俺は、1人の人として凄く大切に思ってるよ。クロームも…お前も」
「……有難う、ございます」






『I/N/G』のヒイラギさんから頂きました!リボーンの綱吉と骸です。



とある 原稿中・修羅場真っ最中☆な時期。連日の寝不足がたたって口から魂垂れ流す勢いで(汚)呆けている私を見かねた彼女から、
「眠気ざましに、何かネタ振ってくれたら好きなの書いてあげるよ!」
と慈悲に溢れた言葉を頂戴し。

「いきなりネタと言われても難しいよ……」(←まだ脳味噌半溶け状態)
…と言った舌の根も乾かないうちに現金かつ自分に正直な私は、思いつくなり速攻でリクエストメールを送っておりました(お前 は…!)。

そうしていただいたのが↑の掌編です。
いつも優しい話を有難うヒイラギさん…。一つ一つの言葉からにじみ出ているみたいだと思います。
クハハとか楽しそう(でもって嬉しそう)な骸さんが可愛いです。クロームのこともちゃんと考えててくれて有難う!
大空包容力なツナ万歳!本当格好良いよ…。

ありがとうございましたヒイラギさん!また何か書かれたら、ぜひ読ませてくださいね!




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