2001年06月08日

 生・小谷真生子は偉かった

    今日、京都で小谷真生子に会うことができた。WBSの京都特番ということで、鴨川の川床座敷にセットを設け、生中継を行った。本番1時間前ぐらいに小谷は現れ出て、私はほんのま近で観ることができた。率直な感想はTVのまま。ほんとにTVのままなのだ。つまり美人であるとは画面上、解っているので、それがそのまま現れ出ても、「まあ、きれい」という具合ではなく、ほんのそのまま、TVの通りであるということだ。これは当たり前のようで、さほど当たり前ではない。結構、有名人に直接会ったことは多数あったが、TVそのままというのは意外とない。TVよりきれいとか、バランスが悪いとか、顔が大きいとか、小さいとか、背が高い、低いとか、実物は結構違う。しかし、小谷については、くどいが、ほんとそのままで、その事に逆に驚かされた。
   もともと小谷真生子には余り興味はなかった。しかし、つい先日、遅まきながら、大阪出身でかつ同学年であることを知り、見る目が変った。小谷の経歴を以前は胡散臭く思っていたが、それにしては、スチュアーデスから現在にいたるまで、相当勉強して努力したのか、あるいはもともと資質があったのか、いでれにしろ、同学年としては注目せざるを得なかった。

   さて、川床に現れた小谷が辺りを見渡すと、ほろ酔い気分の見物人が数人、床の下から声をかけた。
「小谷さん、がんばって!」
「こたにー!ガンバレ〜!!」
すると、小谷はなんと両手を両腿にあて、ビシッと背筋を伸ばしてお辞儀をした。
「ありがとうございます。」
微笑みながらと言うより、笑いながら答える。
更におっさんは(私を含め)、小谷にやじを飛ばす。
「平安女子大の美女!」
また小谷は笑いながら、
「ありがとうございます。」
と、会社のお偉いさんに挨拶するかの様に、きっちりとお辞儀をする。やじと言うよりは声援であったが、あれやこれやと床と河原の間で会話が始まる。と言っても床は高くなく、床と河原の距離もほとんどないので、ほんの手前に小谷はいたのだが、
「かみさんが、平安女子大卒なんや。」
「えっ〜、ほんとですか。」
「女子大時代のこと、暴露したろか!」
と冷やかすおっさんに対し、小谷は何1つ嫌な顔をせず、と言うよりごくごく自然に頭をかきながら、
「いやっ、それだけは勘弁してくださいよ〜。」
と笑いをとる次第。更に小谷のウィットが続く、
「小谷さん、毎日、見てまっせ!」
「それじゃあ、ここで見ないで、家で見てくださいよお。」
笑いが飛ぶ。
   ロケの現場は環境的に、見物人のやじを無視できる状況なのに、小谷はお高く留まることなく、平ていねいで、と言っても決して、媚びを売っている風でもなく、ともかく偉いと思った。一体全体、見物人は私を含め4〜5人の為に媚びを売る必要はない。ましてや、「家で見てくださいよ」と笑いをとる必要もない。小谷のあの眉のゆがみは演技ではないという事だ。

   ※ちなみに平ちゃんは、普通の格好で、私のすぐ側に立っていたのに気付かないほど、普通であった。

注意:シャーロック・ホームズは言った。美しい女性は、その心もつい美しいと思い込んでしまう。ワトソン博士は言う。女嫌いと思っていたホームズも、今回は女性の美に惑わされたみたいだ。



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