Yakushima on my mind



屋久島・縄文杉に会いに行く 1993



荒川林道終点でキャンプ荒川林道終点で
キャンプ
鉄橋渡ってさあ出発
さあ,出発、キャンプ地からすぐ
材木を運搬したトロッコ軌道上を歩く。

高所恐怖症の僕はここでも
ビビッタ。

歩幅の合わない枕木の上を歩いていくが予想以上に疲れる。
突然飛び出してきたヤクシカ


突然飛び出してきたヤクシカ
(ストロボたけずブレブレ)
トロッコ機関車の残骸


トロッコ機関車の残骸
生命の砂一握り運動の看板


縄文杉の根元に登山者により砂が撒かれる
 「生命の砂一握り運動」
 
  
  小杉谷・軌道に別れを告げ登山道へ



小杉谷・軌道に別れを告げ登山道へ
杉の根を傷めないように歩くのは難しい大杉歩道

大杉歩道にはいると

このような登山道を

延々と登ることになる。

雨の中ふきだす汗に

ゴアテックスのレインウェアも限界を超えた。

ウィルソン株(胸高周囲13.8m,内部10畳ほどの切り株)
 小さな祠があった。
 疲労困ぱい,中を流れる清水がたまらなくうまかった。

 
カメラの調子がおかしい。
小雨の中,ようやくようやくたどりついた縄文杉 


荒川林道終点のキャンプ地から5時間半
1ヵ月前から子供を肩車してスクワットで足腰を鍛えた甲斐があり小雨の中,7200年生き抜いたという巨木に出会えた。



縄文杉 : 標高1300mにそびえる
       樹高25.3m
       胸高周囲16.4m

        
その荒々しく力強い木肌は
        見るものを圧倒する。

 

 縄文杉に別れを告げ,荒川林道終点のテントまでたどり着く。
喉の乾きは限界を超え,何故かオレンジジュース(100%)が飲みたいという欲求に駆られた。
海岸線の安房までバイクで30分。
自動販売機を見つけ立て続けに3本喉へ流し込んだ。



 
テントに戻り,夕食を済ませる。フライを打つ雨音を聞きながら眠りについた。
明日は1日テントの中で本でも読んで過ごそうか。

それもええやろ。



 
翌朝,かすかに雨音は残っていたが,明るい,晴れてくる気配だ。
いける! さっと飛び起き,そうそうに朝食を済ませテント撤収だ。
荒川別れを過ぎさっと淀川登山口までバイクで移動。

急激に青空が広がっていく。

いよいよ宮之浦岳登山だ。






淀川小屋近くの橋の上から

清らかな水の流れをのぞむ。



ずっと

ここにいたいと思った。




花之江河の湿地。ホットするひととき。
美しい雲
けれどもそれは強烈な低気圧の接近を知らせる。
     
 

標高1935m最高峰宮之浦岳登頂


昨日の疲れが残り所要時間5時間半。休憩回数は数切れない。


花之江河からがかなりこたえた。

 翌日の鹿児島港行きフェリー
予約はできないとのことで朝一番乗りするが
何故か乗船車両は限られているとのこと。
半ば諦めていたがなんとか載せてもらう。
帰れないのか!職場の上司の渋い顔が眼に浮かぶ。


強烈な台風が近づいている。船が大きく揺れる。

太い繋留ロープがぶっつりと切れ,船があっという間に沖へ流された。


けれども、船員たちは慣れたことさといわんばかりに船を誘導し何事も無かったように積荷の運搬を再開した。

フォークリフトがすごい勢いで降ろしては積んでいく。

僕はこの地で育った人達の力強さにあっけに取られていた。





 
この夏の雨はは鹿児島県に大きな水の被害をもたらした。鹿児島湾にはおびただしいほどの流出物が浮かんでいた。

重い気持ちを振り払い、志布志に向けバイクをとばす。



 大阪南港行きのフェリー乗船受付には欠航の案内が書かれてあった。明日には帰らなければならない。
日向発のフェリー会社に電話すると,ここは荒天時に備え瀬戸内航路もあり乗船が可能とのこと,早速予約をいれ日向に向かった。


 やっと乗船。ほっとする。嫁さんに航路の替わった事,淡路岩屋沖の通過時間と六甲アイランド港の到着時間を知らせ,『時間があったら見にくる?』と冗談半分で言った。



 
翌朝,船の双眼鏡で見慣れた淡路島公園のあたりを覗く。何かを振っている人がいた。

まさかと思ったけど,家へたどり着いてからそれが黄色い大きなタオルケットを振る嫁さんと子供達だと知って胸が熱くなった。



そういえば大学時代,あの映画を2人で見に行ったっけ。


ありがとう!! 素晴らしい旅でした!



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