愛と感動の映画 


他にもいい映画は多々あるけど、私の脳の記憶領域に鮮明に残ってるものを選びました。



Manon / 情婦マノン 1949 フランス
Cecile Aubry / Micheal Auclair

これはずっと昔に1度見ただけなのにはっきりと覚えてる。
私はラブ・ストーリーはほとんど見ないが、これだけは好き。この映画を見てフランス人はラブ・ストーリーの天才だと思った。
第2次大戦後のパリで出会った男と女。女は派手好きで奔放で多情で無知で・・・いわゆる「小悪魔的な」女。
この女優さんが小さくてとても可愛い。まるでフランス人形みたい。
男はこの女に惚れ込んで振り回され、地に落ちていく。
最後は2人でイスラエルに行くのだが、女はアラブ人に撃ち殺される。
女の死体を逆さ向きに背中に担いで砂漠をゆく最後のシーンはあまりにも圧巻。
これで男はこの女を完全に自分のものにできたのか・・・不朽の超名作です。

Riso Amaro / にがい米 1948 イタリア
Silvana Mangano / Doris Dowling / Vittorio Gassman

イタリアン・レアリズムの代表作。
イタリアの水田地帯に泥棒の男と女の2人組が紛れ込んで騒動になる。
主役のシルバーナ・マンガーノは当時19才。この世のものとは思えないほど美しい。彼女は後にビスコンティの映画にもよく出てた。いつまでもきれいでした。
もう一人の主役の女優さん(泥棒のフランチェスカ役)もとてもよかった。
マンガーノは自分の娘にその名前(フランチェスカ)を付けてたらしいです。いい話です。

Ladri di Biciclette / 自転車泥棒 1948 イタリア

Lambert Maggiorani / Enzo Staiola / Lianella Carell

これもイタリアン・レアリズムの超代表作。ほとんど素人さんを使った映画。
失業し、職探しに懸命な父親が自転車を盗まれる。いくら探してもなく、遂に他の自転車を盗んでしまう・・・
子役の男の子がとても可愛くて、それがまた悲しい。父親役の役者さんも暗い顔でとてもいい。何回見ても泣ける。

Clockwork Orange / 時計仕掛けのオレンジ 1971 イギリス

Malcom MacDowell / Patrick Magee

この映画は死ぬほど見た。
鮮やかな色、見事な音楽(ベートーベン)の使い方。この役者(マルコム・マクダウェル)のいけずそうな顔と耳につくイギリス英語。
何度見ても飽きない。まだまだ見れる。
キューブリックの映画はどれも派手でおもしろい。選ぶ役者もなかなか凝ってる

Apocalypse Now / 地獄の黙示録 1979 アメリカ
Marlon Brando / Robert Duvall / Martin Sheen

この映画も何回も見た。何回も見たにもかかわらず、まだ意味が分かってない。
ベトナム戦争の描写はなかなかリアルで、60年代の音楽を使っていたことでさらにリアルになっている。
最後の最後まで見ないとダメ。最後の役者、スタッフ紹介が出てるときに席を立ったらアウト。その先までまだ話は続くのです・・・
天井でゆっくり回る大きな扇風機、ヘリコプターの音・・これらは今でもこの映画を連想させる。


Soulman / ミスターソウルマン 1986 アメリカ

Thomas Howell

コメディーだけど、なかなか味わいのある映画。
白人の金持ち少年が親から財政援助を受けられなくなって黒人に変身して奨学金を受けるという設定。
黒人に変身後はいろいろと差別的な扱いを受ける。
アメリカの Affirmative Action (少数民族優遇措置)や、アメリカの「学歴主義」、まだまだ根強い人種差別など、いろんなことが分かって興味深い映画でした。

Gorillas in the Mist (The adventure of Dian Fossey) / 愛は霧の彼方に 1988 アメリカ
Sigourney Weaver

邦題は何かださい恋愛ものみたいですが、実際はマウンテン・ゴリラの保護に人生を捧げた動物学者(ダイアン・フォッシー)をモデルにした映画。
頑固で偏屈でアグレッシブなこの学者をシガニー・ウィーバーが熱演。適役です。
仲間(兼好意を寄せていた)の男性ともめて彼が去ってしまった後、雨の中、雨よけをかぶって一人号泣するシーンはとても悲しかった。



Last Emperor / ラストエンペラー 1987 イギリス/イタリア/中国

John Lone / Joan Chen

清朝最後の皇帝、溥儀の生涯を描いた映画。溥儀をJohn Lone が熱演。長い映画にもかかわらず、何回も見た。
この映画のテーマは Open the Door.. .常に自分が先に進もうとする時にドアが閉められる。
坂本龍一の音楽もよかった。坂本は映画にも出てたと思う。John Lone の悲しげな表情がたまらなくいい。


Predetor / プレデター 1987 アメリカ
Arnold Schewarzenegger


アクションものはやっぱりシュワルツエネッガー。全盛期のものはもちろん、初期のしょーもない映画から最近の下びった映画まで全部見てる。プレデターの中には「ジャン・クロード・バンダム」が入ってたとか・・・
シュワルツエネッガーがプレデターと対決する前に、森の中で雄叫びをあげるシーンが大好き!! こっちの闘争心も揺すぶられる!


A League of Their Own / プリティ・リーグ 1992 アメリカ
Tom Hanks / Geena Davis / Madonna

第2次大戦中に男がいなくなってその代わりに女のプロ野球チームができた。トム・ハンクス(いい役者です)が監督の役。
伏線にはある姉妹の確執を描いている。お姉さん役がジーナ・デービス。妹はいつもこの目立つお姉さんの影で損をしてちょっと恨みに思ってる。
でもこの妹役の女優さん、とても可愛い。
監督(トム・ハンクス)とこのお姉さん(ジーナ・デービス)はちょっと惹かれ合ってる。でもジーナは夫のある身。この2人の関係もちょっと悲しい映画でした。

Falling Down / フォーリングダウン 1993 アメリカ

Michael Douglas / Robert Duvall

普通のサラリーマンが突如切れて社会的不満をぶちまける。切れるマイケル・ダグラス、最高!
ギャングに銃で襲われても、どういう訳か彼には弾が当たらない。
この映画、おもしろすぎる。3月になったらどこでも工事したり、ファースト・フードの機械的な対応など、どこの国も同じやと思った。



Showgirls / ショーガール 1995  アメリカ
Elizabeth Berkley / Kyle MacLachlan / Gina Gershon

無知で育ちの悪い女が、ラスベガスのトップダンサーを目指す。この女優さん、ちょっと変わった顔しててなかなか魅力的。
直情的で粗野な女を見事に演じてます。その当時のトップダンサー(ジーナ・ガーション)との確執と友情もおもしろい。刺激的な映画です。

Bound / バウンド 1997 アメリカ
Jennifer Tilly / Gina Gershon

コーキー(ジーナ・ガーション)は5年の刑期を終えて出所。バイオレット(ジェニファー・ティリー)はマフィアの男の情婦。
この2人が偶然出合って惹かれ合う(レズです)。この2人がマフィアの金を奪う計画を立てる。
何といっても2人の女優が圧巻。ジーナ・ガーションはほんまにレズかも・・・ちょっとかっこいいいい女です。
ジェニファー・ティリーの声がまたすごい。低音でしかも超ハスキー。

Full Monty / フル・モンティ 1997 イギリス
Robert Carlyle / Mark Addy

リストラされた男たちが男ストリッパーになるという素っ頓狂な話。
この映画、涙あり、笑いありで、メチャクチャおもしろい。
英語は、イギリスのある地方(あるイギリス人が教えてくれたけど、どこやったか忘れた)の方言なので全く何を言ってるのか分かりません。


Saving Private Ryan / プライベート・ライアン 1998 アメリカ

Tom Hanks / Matt Damon / Edward Burns

最近ではやっぱりこれ。第2次大戦最後のノルマンディー作戦の話。
オマハ海岸が血の海と化したとは聞いたことがあるけど、「ほんまにそうやったんや」と思った。これまで戦争物も結構たくさん見たけど、この映画の戦闘シーンは圧巻。超リアル。ほんまに実弾がこっちに飛んできそう。
ドイツ兵が「ショッカー」のごとくバタバタ倒されるのは従来のアメリカ映画のパターンと同じ。
ノルマンディー上陸作戦とは何の関係もない使命を遂行するため1部隊のほとんどが死んでいく。
通訳の兵隊が1人のドイツ兵を殺せなくて、結局それがこの部隊の仇となった。
この通訳はドイツ語ができたがためにこのドイツ兵を殺すことができなかったのだと思う。



もののけ姫 1997 日本

他の宮崎の作品は見てないけど、とにかくこれは好き。テーマは誰が見ても明らかなように「自然と人間の共生」。
キャラクターがよくできてる。主人公の少年(アシタカ)は天使のような仏のような人間(実際こんな人間はいないだろう)。
人間代表のエボシは2mほどある大女。この女のキャラクターもなかなかいい。冷徹ながらも弱者を助ける。
山犬の娘(もののけ姫・サン)は気が強く小さくて可愛い。
この映画が好きなのは個人的な理由もある。このサンは私の学生時代の友人を彷彿とさせる(外見も中身も)。
彼女は大学を出て就職などいくらでもできたはずなのに、西成・釜ヶ崎に潜伏(いや活動中)してる。もうひとつ、この山犬、うちの犬(コッテ)に似てる。


Barry Lyndon / バリー・リンドン 1975 アメリカ
Ryan O'neal / Morisa Berenson

18世紀のヨーロッパでアイルランド青年(Ryan O'neal)が貴族になるために詐欺を重ね、富と権力を得やがて没落していくまでの一生涯を描いたキューブリックの歴史作品。時代考証が完璧でほぼ当時の風俗を再現しているといわれるだけあって、リアルさも抜群。迫力のない戦争シーンはそれゆえにとても生々しく恐ろしいものがある。 
3時間にわたる大作だけど、例によって音楽良し!映像良し!内容良し!で、飽きることなく、何度も見れる。
若い頃のバリー・リンドンは、とても可愛く、リンドン婦人が美しい。

Crimzon Tide / クリムゾン・タイド 1998 アメリカ
Denzel Washington / Gene Hackman

原子力潜水艦内で、核ミサイルの発射をめぐって繰り広げられる、艦長(ジーン・ハックマン)と副艦長(デンゼル・ワシントン)との確執と戦い。どちらの指揮官も自らの信念に基づいて行動しているだけに、ジーン・ハックマン=悪者とは言い切れず、単純なヒーロー話には終わっていない。艦長はたたき上げの白人、副艦長はエリートで黒人という図式もアメリカらしい。デンゼル・ワシントンが鼻血を流しながら自らの信念を貫く姿に、惚れ惚れする。
艦長が可愛がっている犬がとても可愛いのもポイント。(犬って潜水艦に乗って大丈夫なのかなぁ?トイレどこでするんやろ?)




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