モ モ


学名  Prunus persica
分類  バラ科サクラ属
     落葉低木〜小高木
原産地



花色
開花


果実




樹皮
環境


気候
植付け
用途
中国北部
前年枝の葉の脇に1〜3個咲く。
直径3〜5cmで、葉より先か、同時に咲く。花弁は5個で
平開。
基本は淡紅色。
4月上旬
広倒卵形または楕円状披針形で長さは7〜16cm。
葉身の基部に腺点がある。
球形で大型。表面にビロード状の細毛が密生し、片側に
縦の溝がある。
7〜8月に黄白色から紅色に熟し、食用にする。
大型で、表面にしわがよる。
若枝は、紫褐色または緑色で、無毛。
暗紫褐色。
排水性・通気性がよく、土層の深い肥沃なところで、砂質
壌土を好む。
温暖な気候を好む
11月下〜12月頃(暖地)
2〜3月
庭木、花材、葉は民間薬。
中国の黄河流域の上流地帯が原産で中央アジア、ペルシャを経てヨーロッパに渡り改良された。わが国でも、古くから知られていたが、果樹として栽培されたのは明治維新後。


―果実を食用にする目的で栽培された品種―

クラカタワセ〈倉方早生〉
早生種。着色が良好な、白色の品種。肉質は少し荒いが、日もちが非常によい。花粉がほとんどないので、受粉期の混植が必要。

ハクホウ〈白鳳〉
中生種。白色の中果で、外観も、品質もよい。甘味が強く、やわらかで多汁。実つきがよすぎるので、摘果する必要がある。

ヤマネハクトウ〈山根白桃〉
別名 アイチハクトウ(愛知白桃)
中晩生種。果実は大きく、扁円形。白色で甘味が強く、適度な酸味がある。品質も日持ちもいい。

ネクタリン
果肉は黄色で、甘味はやや多いが酸味も強い。果実の表面が、無毛なのが特徴。


―庭木、切り花の目的で栽培された品種―

カンヒトウ〈寒緋桃〉
花は、緋紅色で八重咲き。庭木のほか、切花用に温室で早く咲かせる。
花期 3月中旬〜下旬。

カンパク〈関白〉
別名 シロモモ(白桃)
花は、白色で八重咲きの大輪。江戸時代から知られている品種。
花期 2月下旬〜3月上旬。
キクモモ〈菊桃〉
別名 ゲンジグルマ(源氏車)
花は、桃色で八重咲きの中輪。花つきがよい。花弁が細く、花の形が菊に似ている。江戸時代からある品種。
花期 3月下旬〜4月上旬。
シダレモモ〈枝垂桃〉
枝が枝垂れる品種。紅花ではサガミシダレ(相模枝垂)、白花ではザンセツシダレ(残雪枝垂)。

ゲンペイシダレ〈源平枝垂〉
別名 シダレモモ
1本の木に紅花と白花を咲き分ける。江戸時代からある品種。
花期 3月下旬。

ヤグチ〈矢口〉
花桃(モモの園芸種で花が美しいもの)の代表的品種。
花は、緋色で八重咲きの大輪。花弁は8〜10個で、直径3cm。花つきがよく、樹勢も強健。促成栽培のものでも、花の色がきれいなので、温室で2月下旬に花を咲かせ、ひな祭りの切り花に使われる。
花期 3月下旬〜4月上旬。