ミント


学名  Mentha spp.
分類  シソ科ラハッカ属
     多年草
別名
分布


花色
花期


環境


繁殖
メンタ
北半球の温帯
小さな唇形弁。輪散状に葉脈につくか、さらに複数集まっ
て、穂状または頭状に頭頂につく。
淡桃色〜白色
7〜9月。
十字に対生。葉脈に沿ってしわがある。
四角。直立また斜上し、群がるように生える。
やや湿り気のある半日陰から日向まで、容易に栽培でき、
槌は特に選ばない。耐寒性はあるが、夏の乾燥や過湿
にはやや弱い。
挿し木・種まき
ハッカ族は、世界各地に約25種が広く分布する。その中でも、日本を含む北半球の温帯に多くの種が自生、栽培されている。
ミントの仲間は、種間で交雑しやすく変異が多いので、分類がしにくいグループである。
全草に精油分が含まれ、清涼感のある芳香をもつ。鎮静、防腐、解熱などの効用があり、菓子、料理、香料、入浴剤、ティーなどのほか、多くの日用品にも利用されている。
ミントの種類は、小葉で高さ3〜30cmの葡匐性種、高さ50〜100cmになる立性種、黄色やクリーム色の斑入り種、縮み葉種、メントールを多く含む種などさまざま。地下茎がよく伸びて、株が生い茂るので、広がって困るときは、大きな鉢などで栽培する。


スペア・ミント  Mentha spicata
和名 オランダハッカ
高さ30〜100cm。明緑色の葉には葉柄がなく、甘い香りがある。茎頂に淡藤色、桃色、白色の花を長い穂状につける。

ペパー・ミント  Mentha×piperita
和名 セイヨウハッカ
淡藤色の花が長い穂状になり、茎頂につく。ウォーター・ミントとスペア・ミントの雑種。茎葉が紅紫色をおびる。

パイナップル・ミント  Mentha suaveoluns ’Variegata’
別名 班入りアップル・ミント
葉の縁がわに、白または淡黄色の班が入り、軟毛がはえる。
パイナップルとリンゴを合わせたような芳香。

ホース・ミント  Mentha longifolia
高さ100cm。灰緑色の葉に、綿毛が密生し、淡紫色の花を穂状につける。
変異が多い。

カーリー・ミント  Mentha spicata ’Crispa’
別名 チリメンハッカ
スペア・ミントの変種で、縮れた葉は、縁にとがった鋸歯をもつ。淡藤色の花を茎頂につける。

オー・デ・コロン・ミント  Mentha×Piperita ’Citrata’
別名 ベルガモット・ミント、レモン・ミント
赤紫色を帯びた茎葉で、柑橘系の芳香がある。藤色の花を、茎頂や葉腋に頭状につける。変化が多く、花が輪生状に数段つくこともある。

アップル・ミント Mentha suaveolens/Mentha rotundifolia
別名 マルバハッカ
高さ60〜100cm。茎葉には綿毛が生え、リンゴのような甘い芳香がある。花は、白または淡桃色。

ウォーター・ミント Mentha aquatica
高さ100cm。湿地を好む。葉は紫色を帯びる。淡紫色の花は、茎頂または葉腋に頭状につく。

ジンジャ−・ミント Mentha×gentilis’Variegata’
明緑色の葉に黄色の班が入り、生姜に似た香りがある。茎は赤紫色を帯び、淡紫色の花を葉腋につける。

ハッカ(ニホンハッカ) Mentha arvensis var.Piperecens
別名 ジャパニーズ・ミント
茎は赤紫色を帯び、淡紫色の花を葉腋につける。取卸油量が最大で、メントールの含有率が高い。

ペニーロイヤル Mentha pulegium
高さ10〜40cm。葉には毛があり、強いハッカの香り。茎は葡匐し明桃色の花をつける。

ボールズ・ミント Mentha×villosa
葉は広楕円形で毛があり、ミントより大きい。アップル・ミントに似た香りをもち、桃色の花をつける。

グレープフルーツ・ミント Mentha suaveolens×piperita
高さ40〜50cm。明緑色の葉は楕円形で綿毛があり、グレープフルーツに似た香りがする。花は淡紫色。

クールミント  Mentha arvensis
別名 コーン・ミント、フィールド・ミント
高さ60cm。葉には短い毛があり、淡藤色、桃色、白色の花を葉腋につける。

コルシカ・ミント  Mentha requienii
高さ3〜10cm。小さな葉と紫色の花をつけ、茎は葡匐する。ペパー・ミントに似た芳香がある。