干支(えと)のお話
平成17年の「えと」は、ご存知のように「とり」です。
とり年、いぬ年・・・・というように「えと」には動物を当てはめていますが、さて「えと」とはなんでしょうか。
実は、鍼灸医学と干支は深く関わりがあります。
十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸) と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を組み合わせて60回を以って一周とします。
還暦が60歳というのは、60年ですべての組み合わせを一巡して、また、はじめに還るからです。
十干の干は幹。
十干とは天であり、本来は十天干です。
十二支の支は枝。
十二支とは、地で、十二地支です。
つまり干支とは、「幹と枝」或いは「天と地」の組み合わせです。
そして、十干の甲乙・丙丁・戊己・庚辛・壬癸というのは種子の萌芽、成長、発育、繁殖、老衰、死亡、新生のすべてのプロセスを表しています。
十二支は、古代中国では、時刻や方角を示すのに使われていました。
干支(えと)とは、兄(え)と弟(と)で、十干を古代中国の五行思想に当てはめたものです。(10コを五行に割当てると2コずつになりますので、兄と弟になるわけです。)
ところが現在では、単に十二支だけをさすことが多いようです。
また、「とり」は動物の鶏ではなく、酉と書き、酒つぼの形からきたものです。
酉は陰陽五行で陰の「金」に当たり、季節は秋、方位は西になります。
酉の字には、縮むの意味があり、万物が成熟しきって、むしろ縮む状態を表しているものです。
他の干支についても、本来は動物ではなく、万物のうつろいの過程を表しているものです。
さて、本年は乙酉(おつゆう・きのととり)の年です。乙は芽が出てバネのように伸びていく様を表しています。
若々しい生命力がみなぎるように、皆様にとって充実した一年となりますよう、願ってやみません。