「KSRの穴」緊急企画
KSR110がやってきた!!
NEW KSRを徹底分析!?
11/13改訂版



パワーユニットには最高出力8.4馬力の空冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブエンジンを搭載。
低回転域から太いトルクを発生させるとともに、優れたスロットルレスポンスを発揮。吸排気の最適化とキャブレターのセッティングにより排出ガス中の有害成分を抑え、静粛性も高めています。ミッションは自動遠心クラッチ式のボトムニュートラル4速リターンを採用。ギヤチェンジの楽しさを残しながら、スタート時や変速時のクラッチ操作は不要として、イージーライディングを可能。
スピードメーターはホワイトパネル。表示を大きくして視認性を高めるとともに、ニュートラルやターンのインジケーターランプも見やすく配置しています。また、キー操作で取外しができるシート下にはツールキットとMFバッテリーを収納しています。
足回りはフロントサスペンションにインナーチューブ径30mmの倒立フォークを、リヤサスペンションはスタビライザー付角型スイングアームにシングルショックを組み合わせた本格的なものを採用して走行安定性を高めています。おまけにオンロードパターンのチューブレスタイヤを装着した12インチのホイールには、
ローター外径がフロント200mm・リヤ184mmの油圧ディスクブレーキニッシン製キャリパーを装備して、制動時の信頼性も高めています。
燃料タンクは7.3Lの大容量を確保。55km/L60km/h定地テスト値というクラストップレベルの低燃費により、わずらわしい給油の回数も低減させています。
新旧比較表
KSR110 KSR-II
MX080B
空冷4ストローク単気筒
SOHC2バルブ
水冷2ストローク単気筒
ピストンリードバルブ
排気量 111cm3 79cm3
ボア×ストローク 53.0×50.6mm 47.0×45.8mm
圧縮比 9.5 7.0
最高出力 6.2kW(8.4 PS)/8,500rpm 7.4kw(10ps)/8,000rpm
最大トルク 8.1N・m(0.83 kg・m)/6,500 rpm 9.3Nm(0.95kg・m)/7,000rpm
点火方式 CDI CDI
潤滑方式 ウエットサンプ 分離給油
始動方式 キック プライマリーキック
キャブレター KEIHIN PB18 ミクニVM18
トランスミッション 常噛4段リターン 常噛6段リターン式
クラッチ 自動遠心式・湿式多板 湿式多板
駆動方式 チェーン チェーン
ギヤ・レシオ 1速 3.000 1速 3.307
2速 1.937 2速 2.111
3速 1.350 3速 1.545
4速 1.087 4速 1.240
- 5速 1.074
- 6速 0.965
一次減速比 3.409(75/22) 3.043(70/23)
二次減速比 2.067(31/15)
フレーム パイプバックボーン セミダブルクレードル
タイヤサイズF) 100/90 -12 48J 100/90-12 48J
        R) 100/90 -12 48J 100/90-12 48J
ブレーキ F) シングルディスク200 mm シングルディスク210mm
      R) シングルディスク184 mm シングルディスク
サスペンションF) テレスコピック テレスコピック
         R) スイングアーム スイングアーム
全長 1,670 1,660
全幅 705 720
全高 995 960
シート高 750 715
軸間距離 1,165 1,140
最低地上高 225 210
乾燥重量 84 77kg
燃料タンク容量
燃費
7.3L
55km/L(60km/h)
8.0L
63.0km/L(50km/h)
エンジンオイル容量 1.1 1.0L
乗車定員 1名 1名
希望小売価格 249,000円 249,000円
この新旧KSRの比較はいかがだろう?
KSR80のオーナーの私としては非常に気になる存在NewKSR。
その全貌やいかに!
出来れば80に移植できるパーツが有りや無きや・・・
非常に気になるところ

まず跨って見て目にはいるのはホワイトメーターだ・・・120km/hまでメモリがある。
良いじゃないか、しかし80に移植するにはオイルランプ等が無い。
なかなか上手くいかぬ物だ・・
水冷マシンには、必需品のラジエタがもちろんこの110にはない、スッカラカンで気持ちいいぐらいである。代わりにあるのはタイカワサキにチアーの名で親しまれているカワサキスクーターの空冷エンジンだ!
4ストエンジンで110ccだけど実力はいかに?タイカワのチアーは実際KSR2に負けず劣らず早かった記憶があるが・・・
実態やいかに!?


さっそくチェックポイント!!
サイドビューで目を引くのはきらきらと輝くゴールドスプリングのリアサスだ、なんか豪華だぞ!それに右ステップはさりげにボルト止めされておりポジションが変わっている、将来アフターパーツのバックステップはココに固定されるのか?
やや!よく見ると80では、プリロードアジャスター付だったサスがナシになっている・・・こんな所けちんなよ〜カワサキ!
エンジンマウントの為かなにやらアダプターが溶接されている。
これはフレームは流用きかねーなあ、でもこちらは高剛性っぽいゾ!
エンジンの4スト化でエアクリーナーがばっさり無くなりリアサスがむき出しになってしまった。
これでは泥がカブリ放題ということで付けられたのがこのマットガード。
スイングアームにぼると止めされておりかなりしっかり固定されているぞ!
リアブレーキマスター・・・なんかちょっと違う。
カップ形状が○になってるのだ、これも四角い旧型より格好いい?
実は、キャリパーもデザイン変更になってるんだ!
ゴールドカラーでこれもなんだか格好いい?
シートは黒一色でKawasakiの文字。
渋くて良い感じだけど、座り心地にあまり改善がないようだ・・・・
もう少し良いシートにして欲しかったな〜
長距離だとお尻が痛いんですヨ
KSRオーナー待望のMFバッテリー搭載!
レギュレーターとともに移植できれば、バッテリーがいつの間にか干上がってるってことは無くなるのか?
フュエールキャップはヒンジ式に変更、でもライダーからは給油口が見づらいんだな。
サイドスタンドセンサーも増設、これはクラッチレス車の必需品か。
エアークリーナーはこんな所に移動しちゃってます。
シェラウドの形は旧型と同じようだけど、取り付けはだいぶ違うね。
流用はムリっぽいかな・・
エアクリを上手く処理してタンク容量を増やして欲しかったな〜。
旧型のガソリンタンクの方が容量がでかいので、タンク容量にこだわるならエアクリーナをはずしてファンネルタイプのクリーナーに交換すればタンクは旧型が付くかもね・・・・オークションで安くゲットするのがねらい目かも?

これは!ニッシンのブレーキキャリパー
フロントブレーキは大幅に強化されているぞ・・・最高速増加による安全装置の見直しということだろうか?
ニッシンキャリパー+ブレーキローター変更。多孔化(200mm直径は小さくなっている)である。
プアーなブレーキの旧型KSRにとって垂涎の的だな〜
しかしボルトンじゃないのだ、取り付けピッチが違うのでアンダーブラケットごと交換すれば全て解決!
これは、流用カスタムとしてはかなり実用的だと思うぞ。
キャリパー+ディスク+サスのアンダーブラケットをセットで注文だ!

取材協力
八尾カワサキ藤井寺店
大阪府藤井寺市野中
TEL/FAX 0729-38-2221
KSR80Fブレーキ・フォーク
KSR110Fブレーキ・Fフォーク
総括:NEW KSRは、オンローロード思考に転向し、ターゲットスピードをアップさせた為か各部見直しがされている。フロントサスは旧型にあった突き出しが無くなっているし、地上最低高も15mm高くなっている。
これでバンク角はアップしているはずだ・・・
リアサスの味付けは分からないがオンロードタイヤを履いている事から考えるとやや堅めの味付けになっているのかもしれない。
ブレーキの強化やMFバッテリー化は望むところだし4ストエンジンの高燃費、パワーバンドの広がりによる扱いやすさは、旧型の2ストのパンチの良さや最高出力の高さを補ってあまりある物かもしれない。
排気量は110ccもあるしハイコンプピストンやボアアップの可能性、オイルクーラーの装着なんかがカスタムの手法になるのでは?
旧KSRのカスタムパーツを流用できる事を考えれば良い環境がそろってるんじゃないだろうか?
KSRを何時までもこよなく愛するなら新110も愛せるはずと思いたい・・・・

注)ココに書いたことは個人的な私見ですのでこれがモトでトラブルや不具合に見舞われても一切関知しないのでよろしく。