2002年12月のとある日  神戸ルミナリエを語る


SAM  「HIRO'S Page開設おめでとう! これでport avenue pressも一応完成型になったな。」

HIRO 「ありがとう。 でもこれで終わりちゃうで。 新しいアイデアまだあんねん。」

SAM  「おっ、なんやなんや?」

HIRO 「そうそう、SAM、大学卒業して十数年してそれなりに経験や現場(仕事、家庭、育児、
      社会活動)を踏むと、こっれおかしいやん!とかなるほどな!ということないかい?」

SAM  「ふんふん。そりゃあるで。いっぱい。」

HIRO  「『OCEAN’s Magazine』の時もそうだったけれどサロンのような対談ページをはじめ
      ようと思ってんねん。田中康夫長野県知事と京大の浅田彰教授とやっている「憂国呆談」
      のような感じなんやけど。
      でもあのレベルには到底達することはできないけれど、一般生活者の視点で話をしたいな。
      ところで、SAM、今年はルミナリエいったん?僕は今年も行けなかった。」

SAM  「行こうと思っててんけど、子供が熱だしてあかんかってん。こんなとき子持ちは辛いなぁ。」

HIRO  「それは大変。風邪?大丈夫?子供が熱を出したら生活リズムがかわるんで大変や。」

SAM  「単に連れて行かれへんかっただけかつ、一人で行ったらしばかれるのが怖かっただけ。(笑)」

HIRO 「震災への鎮魂をこめて始まったルミナリエ。絶対神戸でやる意味はあるけど、毎年開催を危
      ぶむ報道にやきもきするで。ホント。
      プロデューサーの今岡氏も言うとったでルミナリエを神戸でする意味は震災の鎮魂。それを
      毎年、 開催がどうのこうの言うこと自体、悲しいと。
      それにしても、事業費が6億かかって今年は1億をグッズ販売や寄付にたよるということらしいで。
      かなしいぜ!
      たくさんの人が神戸にやって来るのに、神戸市や兵庫県はもっとかね出さんかい!
      といっても、外郭団体を通じて結構てこ入れはしてるけど。もっと神戸市としてプレゼンスを発揮
      した、見える形で出して欲しい。ことしはやった『Show The Flag』ということ。」

SAM 「ほんま、地震の被害にあった者にとってルミナリエは特別やもん。
     こればっかりは口で言うてもわからんやろなぁ。
     明石市民で神戸ほどの被害はなかったとはいえ、1回目の時は涙出たもん。震災を風化させへ
     んためにも、ルミナリエは毎年開催してほしい。
     個人的には雀の涙の寄付金はしてるけど、やっぱり企業や公的機関の予算にたよるのが現実
     やろな。
     景気回復が先なんちゃう?」

HIRO 「神戸でするルミナリエはやっぱり特別な思いがあると思う。しかし、東京では「いまだに震災かい」
     という風潮やで。特に霞ヶ関と永田町は。
     民間から協賛金がこの経済情勢で減少しているのはホントにわかるし、つらいと思う。でも神戸市
     の年間予算は約2兆円、兵庫県も同じぐらい。
     市バスの不良運転手20人切ったら2億ぐらいすぐでるで。これからの時代は市民や観光客という
     サポーターをWELCOMEしないとしょせん地方都市の神戸は見捨てられるとおもう。だからこそ、
     感性に訴えることをしないと。」

SAM  「感性か・・・。」

HIRO 「それと、市民参加のコーナーが欲しいなー。札幌雪祭りみたいに。神戸祭りでも市民や企業の
     パレードがあるくらいならOKと思うけどな。PAPも参加するぞー。プロデューサーとの契約関係
     があるかもしれない。」

SAM 「いや、それはいらんでぇ。出口の三宮市役所周辺の露天商も邪魔やと思ってんのに。よけいな
     演出はルミナリエにいらんで。
     そんなんは観光目的だけの東京の、なんやったっけ、ルミナリエの逆さま言葉みたいな何とか
     言うやつにやらしとけばええんちゃう?
     神戸のルミナリエは人と明かりのぬくもりだけで十分!」

HIRO 「そう?確かにあの露天商は邪魔やな。古今東西、人が集まればあのたぐいの店はどうしても
      出てくるし、公設もおかしいし悩ましい。
      札幌の雪祭りの話だけど、大通り公園会場に市民の雪像コーナーがあんねんけど、つくってい
      るのは家族 が子供とたのしそうにつくっていたり、大学生とおぼしきグループがわいわいとやっ
      てたり、職場らしきグループも盛り上がって、端から見てて楽しそうだった。たぶんつくっている
      そのときが一番楽しいと思う。
      SAMとこのへんの意見が違うところだけど、こどもや市民や地域で小さくても芸術的な工作を
     体験すると将来神戸からすごいデザイナーが出ると思うし、その体験が地域や家族に残ること
     がすばらしいと思うな。
     それと、そうそう、東京のミレナリオ。これもルミナリエのプロデューサーがコーディネートしている。
     また大スポンサーはJR東日本、神戸はJR西日本。国鉄解体してよかった。まあ一番恩恵を受け
     ているのはJRということも事実ですが。
     それと、東京は後援に外務省やイタリア大使館もとりつけているで。神戸がルミナリエをやめれば
     東京にかっさわれるで。そんなこと神戸市や兵庫県は意識してるんかいなー。
     なんでもかんでも、東京一極集中!!日本の将来は暗い!ルミナリエで明るく神戸を照らしてケロ。」

SAM  「確かに北海道のは楽しそうやけど、ルミナリエとは結びつかんと思うけどなぁ。
     たとえば家族でも職場でもええけど、有志でルミナリエの設置に参加しようとしても、あの芸術作品
     は素人ではできへんやろ。
     俺にとってルミナリエは精霊流しに近いかな。
     もっとも精霊流しは遺族が作ってるけど。(笑)
     ただ明かりの中を歩くだけで、”あの日”を思い出して、生きてることの喜びをかみしめて子供に
     ”あの日”の話をする。
     観に来る人みんながそうじゃないと思うけど、それがルミナリエ。
     まあ、物的には”いまだに震災”ではないから、観光ビジネスライクにシフトする時期に来たんか
     もしれへん。
     そういえば本場のルミナリエはどんな感じやろ?」

HIRO 「市民参加の話は両方の意見が一致しないところだけど、この辺もWEBを見た人から意見を
      聞きたいね。多分両方の意見に賛否両論があってどれが正しいともいえないと思うけどいろ
      いろ考える意味はあると思う。
      でも、ルミナリエをこの規模で開催しようとすれば、企業協賛にたよる現状から観光客誘致や
      宣伝効果のメリットを出さないとそれこそ開催できないようになるから。
      開催の理念は震災の鎮魂!それを忘れずに、そして協賛企業のメリットも出せるように変え
      ていく時期に来ている。
      今年は460万人だったらしく昨年の55万人減らしい。昨年が一番来場者が多かったらしい
      けど。いまどき2週間で400万人以上を集めるイベントはなかなかないで。神戸市の人口の
      2.6倍。もし僕が神戸市長だったら会場で「ようこそおいでくださいました、ありがとうござい
      ます。また違う日にも神戸に来てください。そして震災があったことも忘れないで」と言うよ。
      ルミナリエはクリスマスの販売促進のイベントではないからね。もともと。
      ルミナリエの起源のイタリアでは16世紀ぐらいから始まったらしいけど、どっかのサイトに
      イタリアのルミナリエの写真があって、神戸ほどの規模ではなかったなー。そのサイトの
      写真がどこの街かも忘れたけど神戸のは本場をしのぐでは。そのうちイタリア大使館に
      メールで尋ねるか。」

SAM  「その前にちょっと検索してみよか。(ノートパソコン取り出す)
      えーっと、南イタリアで完成され、祝祭などに使われる光の彫刻・・・神戸ほどの規模で
      はないか・・・。
      あーイタリアで写真撮ってる人もいるなぁ。
      ふーん、神戸で言えば新神戸駅ぐらいの規模かな?
      ・・・ほかには・・・・っておい!HIRO!ルミナリエ市民参加のイベントあるやん!
      KISSFMや旧居留地のイベントもあるぞ!俺らの会話っていったい・・・・・・。」

HIRO  「あはは・・・これはこれは。勉強不足でした。自己弁護ではないけれど、なかなか情報は
      伝わらないな。よっぽど丹念に情報収集しないと、わからないのがいろいろな分野で多い
      と思うで。
      PAPは神戸関連の細かい情報を網羅できるように、皆さんの協力を得ながら、充実させ
      ることも考えないとなー。
      ルミナリエが終わったので次はニューイヤーか。忙しいな。
      来年もがんばりましょう。
      そして、サイト訪問者の方に今年の感謝と来年が良い年でありますように。」



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