駒ケ岳・千畳敷カールの旅

2007-8-10

 以前、駒ヶ根まで行って駒ケ岳を目前にしながら、高齢の母親が同伴だったのでロープウェイには乗らなかった事があって、いつかはと思っていた。
 そこで、少し強行軍だったが、大阪からの日帰りで再訪し、今度は念願の千畳敷カールを散策。信州の山々は本当に美しい。ほんのひと時だったが、澄んだ空気とダイナミックな景観に酔いしれて、天候にも恵まれすばらしい一日だった。
[ちょっとアドバイス]
 観光案内所で聞くと、シーズンにはロープウェイの2〜3時間待ちがざらにあるという。
 待つのは嫌いなぼくなので、朝2寺半に大阪を出発。運悪く2度の事故渋滞に遭遇したが(1度は直後で、ペシャンコの乗用車を見た、夜行トラックは結構ユラユラしていてドライバーが居眠りしていそうで不安になる)、それでも6時半には「菅の台バスセンター」に到着。そこからバスでロープウェイ駅まで、そしてロープウェイで一気に千畳敷カールへ。
 山の天気は午後から曇ることが多い。混雑を避け、好天の内に散策するためには、やはり6時代到着がお勧め。
 駒ケ岳・宝剣岳の中央の尾根までは、結構なお年寄りでも登っている。先がわからずカミサンは途中で挫折したが、1時間くらいかけてゆっくり登っていけば誰でもたどり着けるし、それなりの景観を楽しめる。空気が薄く息は切れるが、是非チャレンジしてみよう。

これが、ロープウェイを登りきってすぐ目の当たりにする、朝の雲海に浮かぶ南アルプスの山々。
写真では少しわかりにくいが、中央には富士山の頭が見える(肉眼でははっきり見える)。


ロープウェイ駅から駒ケ岳を見上げたところ。
中央のとがった山は宝剣岳。
その少し右に、尾根までの登山道がある。
結構きついが、時間をかけてゆっくり進めば、1時間もかからず尾根に出る。


散策コースには、7年ぶりというコバイケイソウの群生。
実はこれを見るために、カミサンに尻を叩かれてやってきた。
次に群生した時に来られるかどうか・・・


中央の尾根まで登り切り、ロープウェイとは反対側を見渡したパノラマ写真。
正面が中岳、右手が駒ケ岳の山頂(のはず)。


散策コースの池周辺に黒百合も群生しているはずだったが、ぼくらが見つけたのはこの2輪だけ。
池の黒百合は、もう枯れてしまっていたらしい。


ちょっとださく、ここへ来ました、の証拠写真。
でも、ここからの眺めが全体を見渡せて、壮観。
[所感]
 ここでは割愛したが、高山植物の群生があちこちにあり、花好きなカミサンは大変満足していたようだ。帰りに名神の事故復旧工事があり、高速を降りた車が国道にあふれ、信じられない大渋滞に巻き込まれて最後にケチがついてしまったが、とんでもない早起きのおかげで現地で混雑にも出会わず、まあよかった。
 山に登る体力がある内に、すばらしい自然に出来るだけ多く接しておきたいものだ。それが明日へのエネルギーにもなる。