パイプたばこ葉私評

 たばこの葉はあくまでも好みの問題なので、人によっては正反対の感想を持たれる場合もあるでしょう。ですから、参考程度にお読みください。自分の葉に出逢うまではいろいろなたばこを試さざるを得ないのですが、私の場合は割に早く巡り会えたのでここに掲載する種類もそんなに多くはありません。順番は、当然のことながら私の好みの順になっています。見ていただければ歴然としますが、ラタキアが好みなのです。



銘柄デザインブレンドコメント
Dunhill London MixtureLatakia
Virginia
Turkish
これぞパイプという香りと味に満ちています。イギリスのダンヒル社製のパイプたばこですが、私の一番好きなたばこです。缶を開けたときのしっとりとした芳香といい、重厚な味といい、強い吸い味といい、これに出逢ったときにはもう他のたばこはいらないと思いました。その思いは、今も変わりません。臙脂地に白抜き文字の奇を衒わないシンプルな缶も気に入っています。
Dunhill Standard Mixture MediumLatakia
orientals
East Carolina
Georgian
London Mixtureに非常によく似た香りと味がします。これもダンヒルのパイプたばこですが、缶を開けたときのしっとりとした芳香といい、重厚な味といい、ほどよい強さの吸い味といい、これも素晴らしいたばこです。残念ながら日本では手に入りません。煉瓦色の地に白抜き文字の奇を衒わないシンプルな缶のデザインもLondon Mixtureによく似ています。
Bill Bailey's Balkan BlendLatakia
Virginia
Kentucky
Perique
これもLondon Mixtureに非常によく似た香りと味がします。ドイツのパイプたばこですが、イギリスたばこと見まごう吸い味でした。缶を開けたときのしっとりとした芳香といい、厚みのある味といい、強い吸い味といい、素晴らしいたばこです。
Dunhill MyMixture965Latakia
Macedonia Bright
Brown Cavendish
これもダンヒル社のたばこ。London Mixtureに匹敵する、これもなかなか旨いたばこです。はじめは馴染めなかったキャベンディッシュの味も、最近気に入ってきました。缶を開けたときの香りも少し軽めです。
Dunhill NightCapVirginia
Latakia
Perique
これもダンヒル社のたばこ。London Mixtureに匹敵する、なかなか旨いたばこです。London Mixtureでも満足なのですが、時に違うものが欲しいときがあります。その時に最適な葉です。違いは僅かなのですが、吸い味が濃いめです。香りも強めです。
Dunhill Early Morning Pipeoriental
red Virginias
これもダンヒル社のたばこ。朝用のブレンドということでしょうが、軽めの味に辛みの強い舌触りは、目覚ましにぴったりという雰囲気です。ただし、私は朝からこんな癖のあるたばこは吸いたくないですね。鶏に朝日が描かれた青い缶もなんとなく微笑ましい印象を受けます。しかし決してまずいたばこではありません。
MacBaren latakia blendVirginia
Cavendish
Latakia
Spun cutと缶に書いてあったので一体どんな葉なのだろうと思い買ってみました。ラタキアがブレンドされているのでまずくはないだろうという計算もありました。何か分からないけれども香料が入っていて、せっかくのラタキアが勿体ないという印象でした。でも、結構行けました。spun cutとはその名の通りでした。タバコの葉の熟成というのは、こんな風にするのかなという気もしました。
Dunhill The Royal Yacht mixtureVirginiasこれもダンヒル社のたばこ。ダンヒルには珍しい派手なレモンイエローの缶に入っています。名前がすごいのでどんな味なのか興味津々で買ってみましたが、薄荷たばこを吸っているような感じでした。豪華なヨットで潮風を受けながらの一服は、こんな感じなのでしょうか。これもまずいたばこではありません。
BORKUM RIFFVirginias
BURLEY
スエーデンのたばこ。これのBourbon whiskeyというのを試したことがあります。他にもボルクム・リーフには、モルトやシャンパン、バニラというのもあるようです。香りはいい(たばこ以外の香りですが)のですが、味にコクがないという気がしました。やっぱり香料入りは苦手なのです。
飛鳥Latakia日本のたばこには、もうひとつ「桃山」というのがありますが、私の好きなラタキア葉主体の飛鳥の方がましでした。紙巻きたばこの例で言えば、外国たばこはひとつもおいしいと思わなかったので、初めはパイプの葉も国産の飛鳥が一番だろうと思いこんで吸っていました。でも、パイプたばこは違うのでした。それにしても家人には品のない臭いが不評でした。ただし、現在はJTの子会社がマックバレンに製造委託して、少々味も変わったという話を聞いています。
Half&HalfBURLEY
Virginias
アメリカのたばこ。チェリーの香りがするので違和感がありましたが、味はまあまあでした。あの香料を取り除いたものを吸ってみたいと思います。本当のたばこの味が分からないのです。やっぱり香料でたばこの味や香りを消してしまうものは苦手です。
AmphoraBURLEY
Virginias
oriental
オランダのたばこ。結構有名なたばこで、アンフォーラにはいろいろな種類があります。しかし、どこがいいのか私には分かりません。私には香りも味も水準以下という気がするのですが、ファンは多いようです。まぁ、紙巻きでも少数派のピース党でしたから、私の感覚の方が変なのかも知れませんが。
Davidoff mild MixtureBlack Cavendish
Virginian
デンマークのたばこ。缶のどこにも、バニラのことが書いてなかったので、試しに買ったのですが・・・・あまりに強烈な香りに一服で止めました。バニラ系は2度とやらないと決めたきっかけの葉でした。



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