what pipe ?
パイプの嗜み方
用意するもの
パイプとパイプ用たばこがあれば、パイプで楽しむことはできます。
ただし、もっと豊かに(簡単に)楽しむためには、もう少し道具が必要です。
パイプの火皿から灰を掻き出したり、火勢を調節したりする道具として
パイプコンパニオンというものも用意しておいた方がいいでしょう。なければ、先が平らになっていれば棒でも何でもかまいません。でも、コンパニオンは、スプーンやピックやタンパーなどをセットにしたもので、便利な物です。それから着火用には、マッチの火が最適なのですが、百円ライターが便利です。どのたばこでも同じことですが、オイルライターはたばこの香りをオイル臭で台無しにしてしまいそうで、私は使いません。でも、使っている人は多いようです。うまく着火すれば問題はなさそうな気もします。何でもウォッカをオイルの代わりに入れて使っているという話も聞きました。それなら、オイル臭もなくいいでしょうね。
葉の詰め方
たばこ葉は、パイプ火皿の8割くらい詰めるのですが、3段階に分けて詰めると言われています。
第1段階
「子供の手」で3分の1詰める。つまり弱い力で軽く詰めるということです。
第2段階
「婦人の手」で次の3分の1を詰める。つまりやや強く詰めるということです。
第3段階
「男の手」で詰める。最後はきちっと詰める。もちろんすべて指でたばこ葉を摘まんで詰めるのです。
と、これはイギリスかどこかのパイプメーカーのホームページに書いてあったものの意訳です。私は、
面倒なので適当に指でつまんで詰め込みます。詰め込み具合も勘です。何度か試していけば、
どの程度の圧力で詰め込むのかすぐに分かってくると思います。
吸うのに力が要るようだと詰めすぎですし、逆にストレートに煙が抜けてくるようだと詰め方が
足りないのです。紙巻きで葉巻でも、たばこを吸ったことのある人ならすぐに分かります。
火の付け方
第1段階
火皿の表面に火を回すように、吸いながらむらなく全体に着火する。
第2段階
着火すると火皿からたばこがあふれるように盛り上がってくるので
コンパニオンに付属しているタンパーで均等に押さえつける。この時に火が消えても気にしません。
第3段階
炭化層が表面にできあがったら、本着火をして吸い始めます。
この3つの段階だけは、結局避けられません。1回火をつけたらあとは悠々と吸いたいのですが、着火は最低2回必要です。
吸い方のコツは、強く吸わないこと。軽く呼吸に合わせて吸うだけで
十分喫煙することができます。無理に吸い込もうとしなくても肺には
ちゃんと入っていきます。
しかし、紙巻とは比較にならないくらい強いので、多量に吸い込むのは
禁物です。むせてしまいます。私のようなピース愛好家でも太刀打ち
できないくらい強いのです。
私のような下手なスモーカーは、たくさん吸い込みたくて、結局水分と戦うことになります。
この水分をジュースと言うそうです。ピーターソンのシステムパイプだと、ジュース溜まり
が作ってあるので、ジュースで不快な気分になることはありません。しかし、どのパイプでも
楽しめるように、ある程度は練習する方が結局得だと思います。コンテストに出場されるような
方は3時間以上も吸い続けられるようですが、私などは1時間くらいしか持ちません。途中で
火が消えても、気にする必要はありません。またつけたらいいのです。紙巻きと違って味が
落ちることはありません。
掃除の仕方
パイプは詰めた葉を全部吸い尽くすのが基本だと言われています。しかし、
実際には最後の方は煙も熱くなるし、熱で味も落ちるのでボウルの底の方までは
吸えません。ボウルに万遍なく炭素の壁(ケーキと言うらしい)を形成するためには
底まで吸って葉を燃やす必要があるそうです。時々意地になって最後まで
吸うことがありますが、やっぱり最後の方はまずいですね。
とにかく、吸い終わったらパイプが冷えるのを待ってから煙道をきれいに
掃除します。たばこの種類や吸い方にもよりますがヤニがかなり貯まること
もあります。コンパニオンに付属する器具やコヨリを使ってきれいに掃除
することは、次の喫煙のために必要なことです。
それから、吸ってる時にパイプの中に水分が貯まってジュルジュル言うこと
がありますが、これはパイプを逆さにして軽く振れば簡単に排水できます。
モールクリーナーという専用具もあります。私はティッシュでこよりを作って
掃除しています。
繰り返し吸っていると、徐々にボウルの中に炭素壁が厚くなってきます。
そのときは、均等に炭素を削ります。リーマという専用具もあります。
私は、コンパニオンに付属のカッターで適当にガリガリと削っています。
正確な真円に削らなければ吸い味が落ちるわけでもないし、そんなに
拘っていません。
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