MacでWindowsを動かす?!


 私の手持ちのMacBook(13-inch, Early 2008)はアップル社の公式アナウンスによると、windows8は動かないことになっています。
しかしIntelのC2Dが入るアーキテクチャのPCであれば動かないはずはありません。問題はmac用の特別仕様のデバドラだけです。幸い、BootCampというドライバが供給されているので、動くはずです。
ちなみに、windowsの正式バージョンは、windowsVistaは6.0, windows7は6.1 , windows8は6.2ということですから、ドライバの互換性はあるはずです。こういうことはwindowsユーザの間では常識なので、蛇足でしたね。

 先ほどのアップルのサイトによると、windows7ならば動くというコメントがありました。windows7とwindows8のドライバは互換性があるので、動かないわけはない。
ということで、実地にマックユーザ好みのしつこい画像付きでご紹介します。
画像が小さくて見にくいとおっしゃる方は、写真を右クリックして「画像だけを表示する(I)」でご覧下さい。

1.MacBook の構成
M/B マザーボードは、アップルユーザの間では、ロジックボードと言うそうです。実際のメーカーは不明。
CPU Intel Core 2 Duo 2.1GHz(ノートはどこのでもそうですが、直付けだったので更新困難でした。)
MEM DDR PC2-5300 4GB(mac用として販売されている高価なものではなく、NECのノートで使っていたお古です。)
VGA Intel GMA X3100 (On Board Intel GM965と同じ)
HDD 160GB(これも純正の高価なものではなく、そこらのバルク品SATA2.5インチです。)
DVD-ROM Matshita UJ-867(スロットイン方式なので故障すると取り出すのが大変です)
NIC 無線LAN(AirMac Extreme wifiというそうです)


事前のマシン情報
MacBookのシステム情報は右の画像の通りです

Mac OSX バージョン 10.7.5(Lion)
プロセッサ 2.1GHz Intel Core 2 Duo
メモリ 4GB 667MHz DDR2 SDRAM

BootCamp アシスタント

BootCampというアプリケーションでwindowsとの共存を実現するそうです。(要するにパーティションを切り分けるだけなのですが・・・大げさな(カッコイイ)ネーミングですね)
ちなみに、windows8を入れるためにはbootcampのバージョンは4ではだめだと書いてあります。公式アナウンスで、マシン本体もアプリも未対応と書かれているので、一見絶望的なのです。
実際のインストール
それでは、インストールできないはずのマシンに、これまた未対応のbootcampアプリを使って、実地に進めていきましょう。
正式名"Boot Camp アシスタント"の起動画面が右図です。このツールを使って、windows用のドライバをダウンロードしディスクに格納します。次にパーティションをwindows用に切り直します。
マックユーザにはデバドラのインストールという概念がないので、メーカーからインストーラ付きで供給してもらうことが常道です。ドライバだけどこかに置いてくれれば、簡便に使用できるのですがしかたありません。
「最新のWindowsサポートソフト・・・ダウンロード」のチェックを入れると時間がかかりますが、後で必要になります。保存メディアを用意してから次に進んで下さい。私はUSBメモリとDVDメディアの2パターン実行してみましたが、どちらも結構時間がかかりました。
右の写真ではwindows7のインストールとなっていますが、無視してwindows8で行きます。
右図によると、windows用パーティションの初期設定は20GBです。ちょっと少なすぎるかな。まぁ、私が用意したHDDは160GBなのでこの程度しか割り当ててくれなかったのかもしれませんが。

実は、ここでよく見ずに「インストール」ボタンを押してしまったため、はじめからやり直す羽目になりました。ディスクのパーティションを変更するときは、普通確認メッセージがあると思いませんか?いきなり始まってしまったのです。2度手間でしたが、おかげですべて写真に撮って、ホームページにアップすることを思いついたのです。
パーティションを半分づつにする場合。
パーティションは数値入力ではなく、マウスのドラッグでズルズルと変化します。カッコイイ!!
特に理由は無いのですが、とりあえず50GBくらいにしておきます。
そして、右図はパーティションの切り直しが進行しているところです。
再起動後、windows8のインストールが始まります。MacBookは再起動の段階でOptionキーを押し続けることにより、起動ドライブを指定出来ます。windowsマシンのbiosのようなプライオリティを設定することは出来ません。そもそもbios画面の見方が分かりません。どなたか教えて下さい。
windowsシリーズのインストール経験のある方には見慣れた画面ですが、106キーボードに馴染んでいる方は、要注意です。私のMacBookは英語キーボードなので、変更を要します。
しっかり英語キーボードに変更しておきましょう。
日本語キーボードの場合は、どうなのでしょう。どなたかテストしてみて下さい。
次の2枚の写真も、お馴染みのものですが、ただただ続けて進んでいきます。
これもお馴染みのものです。チェックを入れて、進みます。
右図をよく見て下さい。BootCampというパーティションが出来ていますね。ただし、フォーマットしないと続けられないので、ドライブオプションでフォーマットをします。多少くどいようですが、フォーマットに至るまでの一連の写真を掲げておきます。
フォーマットします。
警告が出ますが、気にせずにOKします。
パーティション4が出来ました。「次へ」進みます。
そして、見慣れたwindows8のインストール画面です。何の問題も無く進行しました。
一旦再起動しますが、リセット時にジャーンの音が出る前からOptionキーを押し続けて下さい。起動ドライブの選択画面が出ますから、windowsを指定します。すると、右の画面になります。
マイクロソフト アカウントを入れることの意味や功罪は、windowsのインストール経験者ならばおわかりですね。ここでは、説明は省略します。
windows8を初めて見たときには、この画面に驚いたものです。全く同じ画面がMacで見られるとは・・・・・。
ここまでの所要時間は約30分。これなら、不具合があっても気軽に再インストールできます。
唯一の問題はデバドラです。コンパネのデバイス・マネージャを開くとiSightとVGAコントローラが!マークでした。後で"Boot Camp アシスタント"が解決してくれるでしょう。
windows8も無事インストールできて、最後の再起動をするのですが、黙って再起動するとMAC OSXが起動します。その他ために、オプションキーを押し続けて、右図の画面になるまで待ちます。
再起動すると、無事windows8のログイン画面になります。
マイコンピュータでドライブ構成を確認しました。
ここで、最初に作っておいたBoot Campマネージャディスクを入れて、デバドラを入れます。
びっくりマークはなくなりました。動作の程度は別にして、windows8がすべてのデバイスを認識完了しました。
最後に、トラックパッドの動作が変だと思っていたら、コンパネの中にBoot Campという項目が出来ていました。
これで、トラックパッドの動作を設定します。他にもいろいろ出来そうですが、実はあまり関係ないものばかりでした。
追記。システムの評価は何度かやりましたが、最後まで走ってくれませんでした。VGAのドライバがmicrosoftの想定外の動作をするのかと推測しています。しかし、当然のことですが、windows8で動くサードパーティのソフトは手持ちのもので試してみましたが、ほぼ動きました。

 ちなみに、bootcampというのは、辞書によると海兵隊の新兵訓練所のことを言うようです(出典 研究社 新英和中辞典)。この新兵というのは、マックユーザのことなのか、windowsユーザのことを指すのか、どちらでしょうか。
しかし、インストールがここまで単純だと、何かしら物足りないですね。

 最後に、mac版windows8の使い心地にも少し触れておきます。

(1)私のメインマシンのCore i7で動くwin8には及ぶべくもありませんが、普通に搭載CPUなりの体感速度でした。
(2)バッテリーのみで駆動しましたが、OSXで使うときの2倍以上の減り方でした。これは困りますね。
(3)OSXのHDDエリアがroot権限の部分もすべてwin8側に丸見えになります。これはこれで便利なのですが、windowsのふしだらさが際立ちます。OSXの余りに見えなさすぎるのとは対照的でした。

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