日々折々日々折々に思うことを書き連ねます
第20回 冬の季語
初しぐれ猿も小蓑をほしげ也 はせを
冬の季語の名作は数あるが、芭蕉のこの句も素晴らしい。
「猿蓑」は「奥の細道」の長旅を終えて、京都滞在中の句集とされている。上記の句は「猿蓑」の巻頭を飾る句で、伊賀へ向かう山中で詠まれたという。解説の必要のない名句と言えよう。ただ、元禄2年という詠年を考えると、どうしてもその5年後を意識してしまいます。
旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る
余りにも有名な辞世の句である。これも冬の季語「枯野」が使われている。この句を辞世と定めていたかどうかは判然としないが、亡くなる直前まで推敲を重ねていたという。
night Jan 26 , 2015 綴
日々折々の目次に戻る
未踏の果てのTOPに戻る
雑学と教養のTOPに戻る