私の書棚記憶に残る書籍について思うことを書き連ねます
第18回 ロビンソン・クルーソー
著者 ダニエル・デフォー
本作は、3部構成とされている。初出は1719年というから、今から300年前の作物です。日本文学の同時期の作品と言えば、1720年に近松門左衛門の『心中天の網島』がある。一般に、「ロビンソン・クルーソー」と呼ばれる作品には、実際には以下の3作品がある。ただ、有名なのは第1作目で、2作目はあまり知られていない。3作目に至っては完全な訳本すら知らない。
第1作 The Life and Strange Surprising Adventures of Robinson Crusoe
第2作 The Farther Adventures of Robinson Crusoe
第3作 Serious Reflections During the Life & Surprising Adventures of Robinson Crusoe, With His Vision of the Angelic World
ストーリーは、冒険小説として知らない人はいないであろう。私も小学生の頃に少年文庫で読み、わくわくしたことを覚えている。その後完訳本を読み、多少身勝手な宗教色が気になったがおもしろかった。第2作の「その後の冒険」は、絶海の孤島でのサバイバルではなく世界旅行の記録として書かれていた。しかし英国が世界を席巻していた時代らしく、言いたい放題、傍若無人の世界観に辟易した。3作目の「省察」は残念ながらまだ読んでない。
Before noon July 25 , 2021 綴
私の書棚の目次に戻る
未踏の果てのTOPに戻る
雑学と教養のTOPに戻る