YAMAHA L12-8A(1981)

S/N 11120



私の持っている唯一の12弦ギターです。
非常に美しいギターです。豪華という意味ではなく本当に美しいギターです。
12弦ギターはNECKが太いイメージがありますがこのギターは細くそれほど苦労せず握ることができます。
ただすべての12弦ギターにいえるのですが2本まとめて押さえるので慣れるまでしばらく時間がかかります。

12弦ギターというのは不思議なギターで最初に12弦ギターを弾いた時は目からうろこが落ちる思いでした。
Regure Tuningだったのですが何とも複雑な音で変な表現の仕方ですがオーディオスピーカーを
左右反対にして聞いたようなどこから音が出てどこに行くのかわからないような感じを受けました。
耳が慣れてくるとそのような感覚はなくなりましたがすごく奥行きのある音がします。
1〜2弦は同じ音程で3〜6弦は1オクターブ下げた調弦なので音の深みは当たり前なのですが、
変な話MARTINのD-45の音の深みに似ているかも・・・。
しかしこれは100万を軽く超える最高級ギターのまた30年近く弾きこまれたギターとの比較で
12弦分の音を6弦で表現できるD-45がすごいのか
またまた数万円のギターで表現できる12弦ギターがすごいのかわかりませんが。

このギターそのものの音はTOPのみ単板ですが非常によく鳴ります。
TOPのみで振動しているようには感じません。
Sustainも適度にあり低音域から高音域まで非常にバランスが取れています。
ここといったSELLING POINTはありませんがほぼ均一な品質のALL 80点の優秀な日本的ギターです。

YAMAHAのLシリーズは本当によく鳴るいいギターです。
歴史的な意味が大きいFG-seriseに較べてL-seriseは音で勝負でしょう。
ただ弦を張ったままにして保存していたギターの中には
NECKが反ったものや元起きが見られるものが多くUSEDで購入するには注意が必要です。
このギターはそのようなトラブルもなく12Fretでの弦高は2.5mmと非常に弾きやすいです。
私のPLAY STYLEでは2.2〜2.5mmぐらいの弦高がBESTに思われます。

Regure TuningだけでなくいろいろなTuningをして音を作り出すことができるのも
12弦ギターの楽しみではないでしょうか。
ただTuningが大変です。Tuning Meterを使っても6弦ギターの数倍の労力が必要です。
ですから弦の交換もできるだけしなくても良いようにElixirのLong Life corting stringsを使っています。
手間と労力は6弦のDrop Tuningとわけが違うので
Tuningを変えたギターをあらかじめ一台持っておきたいです。

また弦張力が強いのでTOPの膨らみやNECKの反りを防ぐため半音下げてTuningしておいて
1Fretに12弦用のCapoをつけて弾いています。
ついでですがSHUBB CAPOが非常に使い勝手がよくて6弦、12弦とも愛用しています。



TOP;えぞ松単板 SIDE&BACK;パリサンドル NECK;マホガニー
FINGER BOARD&BRIDGE;パリサンドル 糸巻き;TM-42



下の画面をクリックしていただくと各部の拡大写真が見ることができます。




トップへ
トップへ
戻る
戻る