MORRIS WS-40E



S/N 070276



このギターは私が始めて買ったギターです。
高校生になり音楽が好きな友人たちと放課後教室でギターを弾いていたのが懐かしいです。
その頃はアリスがまだ全盛期だったのでMORRISの”モーリス持てばスーパースターも夢じゃない"のコピーが
影響したわけではないのでしょうが、音はよいことは知っていましたが見た目に地味なYAMAHAギターより
派手なこのギターを買ってしまいました。品番からも分かるとおり当時の定価が40000円で
ピエゾ型のピックアップが内蔵されています。すべて合板ですが当時はそんなことは全く考えていませんでした。
弦張力も私にとっては少し強すぎます。がんがん弾くタイプではないので今ではこのギターを持て余しています。


ラベルは現行の丸型ではなくて幌馬車絵柄の楕円形で'80までこのタイプだったと記憶しています。
私の性格ですが、傷ひとつありません。ほぼ毎日学校に持って行き自転車と電車に揺られていたので
ハードケースはそれなりにくたびれていますが、フィットする大きさのケースを
探しただけのことはあると自負しています。
ハードケースに入れて輸送途中に壊れた話はよく聞くので入れただけでは
安心はできません。
保管時も弦を緩めておいたので弦高も2.5mmぐらいです。
私も時々利用するオークションで弦高が4mmで標準などと書いてあることがありますが、
それはありえないでしょう。新品時には2.0〜2.5mmに調整されているので
ネックの順そりか元起き、TOPの膨らみなどがないとそんなに弦高が高くなるはずはありえないと思います。
肉眼で見て反りはないというフレーズはありえない言い方だと思います。
1mmぐらいの反りを肉眼で判断できるかは疑問だからです。


余談になりますが、そりの簡単な見方を書いておきます。
まずレギュラーチューニング(一般的なチューニングのことです。)をします。
1フレットにカポをつけるか左手で押さえるかして下さい。
12フレットを右手で押さえて6フレット付近で弦がフレットに軽く触れるか紙一枚入る程度が標準です。
ぴったり着いていたら逆反りで1mm隙間が開けばその分だけ順反りです。
次に右手で20〜22フレットくらいを押さえてさらに隙間が開くようだったらNECKの元起きがあります。
元起きはリペアしか直せないと思いますが、反りはアジャスタブルネックでああれば調整できます。
これらに関しては寿命が近いと言うことですが弾きにくくなければある程度は容認できると思います。
ところがTOPの膨らみの方は厄介です。
修正するにはリペアしかないしTOPが膨らむと言うことは内部のBracingが剥がれていることが考えられます。
音にも非常に影響するので、現物確認・試奏せずに購入する場合は十分注意する必要があります。


これらのトラブルは、YAMAHAのFGやLシリーズに非常によく見られます。
経年変化といってしまえばそうなのですが、楽器なので音が出なければ意味がないとも言えると思います。



下の画面をクリックしていただくと各部の拡大写真が見ることができます。




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