********************2004.1月吉日---vol.001****
心のともしび(サンプル号)------仏教の教えより-------
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■ 創刊のごあいさつ
■ 日々思うこと
■ 世界一悪質で、どう猛な動物…それは?
■ 編集後記
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■ 創刊のごあいさつ
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皆さんこんにちは。
私は鈴鹿山脈の山懐の貧しい農家の長男に生まれ、約束されたように田圃や山仕事をしながら育ちました。時はあたかもかっての戦争の真っ最中で、志願して軍隊勤めもしました。
仏法の盛んな土地で、子供の時から教えに親しんできたのですが、今一つ本当に「わかった」と言う思いはしませんでした。
43才の時、次姉を交通事故で失い悲嘆の涙に暮れました。
それから10年後、西本願寺の中央仏教学院通信教育のご縁をいただき、飢えた旅人が食にありついたように目から 耳から、貪るように教えを詰め込みました。
2年後に僧侶の、3年後に教師の資格を頂き、その後は勤めながら同じ志を持って通信教育に学ばれる人たちの勉学のお手伝いに明け暮れる日々を送っております。
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■日々思うこと
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「これが人間のすることか」と思うような事が毎日の新聞・テレビのニュースに溢れかえっています。
恨みから親を殺した、子を殺した。自分が勝手に好きになった人に、相手の迷惑もかえりみずつきまとい、電話攻めにする。
自分の子供さえも思うようにならないからといって虐待し、死に至らしめる。
私たちの子供の頃、人殺しがあったものならそれこそ新聞がいっぱいになる様な大きな活字でデカデカと記事がでたものでした。
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■世界一悪質で、どう猛な動物…それは?
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少し前に聞いた話です。
ヨーロッパのある動物園で、珍しい立て札が立ててあって前は黒山の人だかりです。読んでみますと「世界一悪質で、どう猛な動物の顔を見せて差し上げます」と書かれています。
しかも料金は格安です。
怖いもの見たさの人が穴に顔をつっこんで我も我もとのぞいては何かブツブツつぶやきながら去っていきます。
「見るは一時の恥、見ないは末代の恥」とばかり野次馬根性丸出しで料金を払ってのぞいてみますと、こうこうと明るい部屋に一枚の大きな鏡がかかっています。
そして説明書きには
「これがその動物の顔です」 と書かれていました。
そこに写っていたのは紛れもないのぞいた人の顔でした。
聞くところによりますと、野生の動物は住まいや餌それに配偶者などを争うとき、一見死闘とも見える激しい争いをしますが、相手が「参った」と言えばそれで戦いは終わりです。
ところが人間だけは、いかに相手が「参った」と言っても命を奪い、中には骨まで焼いてしまうことがあるのです。他国の話だと思っていましたが、膝元でもこのような残虐極まりない行為が起こっています。
かわいい子供や孫に、こんな財産を残していいものか。皆さんもきっとそう思われるに違い有りません。
物事が起こるのには、必ずその原因と、それに働く条件があります。これから皆さんとご一緒によく考えて見ましょう。
誰が悪い彼が悪いと評論家のようなことを言っていても世の中は1センチも5ミリも前には進みません。
でも、もし私が変わることが出来たとしたら世の中は一億五千万分の一だけ良くなるはずです。倦まずたゆまず真実を目指して進みましょう。
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■ 編集後記
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長い間心の中で温め続けてきた思いを形にして、皆様のお手元にお届けすることが出来ました。時あたかも大寒の真最中、万物は萌え立つ春に備えて精気はみなぎっております。
皆さんとご一緒に真実を求めて遙かな目的地を目指し、スタートすることが出来ました。今後とも宜しくお願い申し上げます。寒さ厳しい折から風邪などお召しにならないように、十分ご留意下さい。
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次号(第2号)発行予定日 200*年*月*日
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◆著者:山野鈍海 http://www.eonet.ne.jp/~panacee/
◆発行責任者:ぱせり
◆mag2ID:0000124366 <心のともしび >月曜日発行(月1回)
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