原編成 第1・第2マンドリン、マンドラ、ギター
スコア 原編成+マンドロンチェロ、ベース、打楽器(管弦楽譜より)
パート譜 第1・第2マンドリン、マンドラ、ギター,マンドロンチェロ、マンドローネ、打楽器
解説 作者はイタリアのマンドリニストで、19世紀の終りにパリに移住してマンドリンの教授と、多くのマンドリン曲を書いた。1901年にはロンドンを訪れ、同地の婦人合奏団の指揮とマンドリンの教授をした。王立アルバートホールで、彼の指揮により自身の作曲になる“Reverie”と“Tolede”の演奏は大成功をおさめた。マルチェルリと共に共演したのはこの頃である。1912年には再びパリに帰り作曲家として、また音楽学校の教授として、さらにロンバルド・エステヴュディアンティーナの指揮を務めた。
メッツァカーポは多くの好ましいマンドリン合奏のための曲を作曲、その数は約60曲にもなる。また、彼のマンドリン作品のいくつかは、ヴァイオリン曲、小管弦楽等に編曲され出版された。彼の作品にはピックの使い方、運指が詳細に書かれている。現代では使われない奏法かもしれないが、マンドリン奏者としてマンドリン曲を書いた作者が意図した音、音楽を具現するための指示と理解したい。
本曲は、パリのRowies社から、マンドリンとピアノあるいは二つのマンドリン、マンドラ、ギターの編成でパート譜が出版された。また、パリのE.Gaudet社から管弦楽譜が出版されている。マンドリン合奏曲といってもマンドリンとギターだけでも楽しめるようになっているので、管弦楽と比べると色彩感に乏しい。管弦楽譜では、とくに打楽器を効果的に配しているので、メッツァカーポのマンドリン合奏譜にこの打楽器群を付した。
タランテラは、6/8拍子のテンポの速い曲である。本曲のマンドリン合奏譜には具体的な速度表記はなかったが、管弦楽譜には付点四分音符=168の指示がある。
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