有川浩さん作品紹介

タイトルにある通り、私が今まで読んだ有川浩さんの作品を紹介書きます。
mixiで書いたものを(加筆・修正ありで)転載していますので、mixiでの記入日入れてます。 =読んだ日と解釈して下さい。
多少ネタバレ含みますので、ご注意下さい!

有川浩さんが参加されたアンソロジー系の本の紹介はコチラです。

mixi記入日とタイトル 感想・紹介文など
2008年8月10日
『図書館戦争』
アニメでこの作品を知りまして、是非原作も読みたい!と思って、図書館で予約して読みました。
主人公の郁は図書隊という本を守る為の組織に属しています。
対立する組織と悶着ありーの、その抗争の中で仲間と信頼深めていったり…などなど図書館戦争シリーズの1巻目です!

アニメの方ってしっかり再現してくれてて、アニメのスタッフに拍手を送りたいです。
声のイメージもしっくりくる。
先にアニメ見てたのっていうの大きいとは思いますけどねー。
ちょこちょこアニメにはない部分もあって、そこも面白かったです。
この小説シリーズ、文庫化してくれたら絶対買いなのになぁ〜と思います。
今のブ厚過ぎ!
そろえたくても、場所の関係で無理だし!て話です(涙)
2008年8月22日
『図書館内乱』
図書館戦争シリーズの第2巻めにあたります。
1巻目もなかなか面白かったけど、2巻目で完全におちましたね。
文庫化したら、絶対に集めるっ!て決意させてくれました(笑)
でも、やっぱり文庫化で(汗)場所がぁ、場所がぁ〜!(嘆)

もうこの巻は笑いすぎて疲れました…。
トータルすると、そんな笑う内容ではないんだけど、随所随所でキました。
アニメの時も面白かったけど、やっぱ原作がいいよ、原作がっ!
アニメと微妙に内容ちゃうし、そのなかった分の話がまたいい!
特に教官、スゴ過ぎます…(色んな意味で/笑)
1巻は続きないつもりで書いてたらしいので綺麗に終わったけど、2巻目は郁の王子様が誰かバレちゃった所で終わったから続きが気になります!
2008年8月29日
『阪急電車』
南部住まいの兵庫県民なら知ってますよね??
関西の私鉄沿線の1つである「阪急電車」
これはその中でも、宝塚━西宮北口間での出来事を題材としたお話です。

私はその路線、大学生時代に思いっきりお世話になってたのもあり、地元ネタがとっても分かるので、まずそれが面白かった!
またその中に絡む人間模様がすごくよかった。
ぶっちゃけ恋愛絡みの話が多かったんだけど、むっちゃ自然な感じなんよね。
漫画だったらちょっと無理な展開もあるとは思うんだけど、それがないっていう意味で自然な感じです。
この駅で出てきた人がこの駅で交差するのか!とか見るのも楽しかったです。
私は結構この人はここで出てきた人!とか予想しつつ、読み進めてました。
大抵ビンゴでしたけど、分かるように書いてるな〜というのはありましたね。

これも文庫化したなら買いたいな〜と思いました(この言葉、通例となりかけてる…汗)
2008年9月6日
『図書館危機』
シリーズ3巻目です。
3巻はTV本編であった母親に特殊防衛隊員だとバレる巻です。
あとはTVではやってない話が入ってて、それがまたよかった!
主人公が痴漢逮捕の囮で、意外と可愛かったというのは素敵なオチです(笑)
囮その2の主人公の美人(自他共に認める)友達・柴崎が狙われなかったことに、その友達がご立腹だったのもまた面白し!

んで、注目の(私だけ?)主人公と王子様との関係ですが、アレで気付いてない主人公はどんだけ鈍いねん?と言いたい。
フツー上司だからって、あそこまでしないって、絶対!
なんか次巻(完結)ではベタ甘度アップらしいですが(あとがきより)それだと恋愛要素を多大に含んだという別冊図書館戦争はどんだけベタ甘なんだろう?とか思ってしまう自分がいる…。
いや、ベタ甘を読むのは好きですよ。
次の巻も楽しみです♪
2008年9月28日
『レインツリーの国』
今までの作品の例に漏れず、恋愛物です、これも。
でもこの人の書く話って現実にありそうでなさそうな微妙なラインなのがいいよね。
ドラマ化は出来そうです、きっと。
でもして欲しくはないけどね。イメージと違う感じでされたら嫌なので…。
1人暮らししてた彼氏がネットで彼女がやってるブログサイトを見つけ、メールを出したことから、その二人が実際に出会って、紆余曲折の末に付き合い始めた所で終わるって話です、簡単にまとめると。

これだけ書くと、割と最近現実でもよくある話なんだけど、彼女が聴覚障害者っていうのがポイントね。
それが紆余曲折の原因の1つですね。
この辺りはまた読んでからのお楽しみ!ということで、具体的に書きません(結論はネタバレしてるけど…)
心情バトルは大好きです、私。ドンと来い!て感じですね。
このお話もお互いの心情バトルなんで、楽しかったですねー。

最初は図書館でハードカバー版を読みましたが、後ほど文庫版を購入しました〜。
文庫版はハードカバー版と内容的には全く変更ありません。
あるといえば、あとがきが変わったくらいで、追加の番外編とかもありませんので(解説の追加はありますが) ハードカバー版お持ちの方は買わない方がよいと思います。
2008年10月6日
『図書館革命』
図書館戦争シリーズ、最終巻=4巻でございます〜。
この巻はアニメとほとんど被ってないエピソードですね。
被ってるといえば、教官と一緒にお茶飲みに行ったくらいですかね?というくらいに、全然被ってない。 やっぱアニメよか原作の方がいいっ!て読み終わった今、もっと思います。

とりあえず一番驚いた所は結婚までに至ったってことかな、二人が。
アニメが恋人同士になったトコまでいったから、そこで終わるんかな?と思ってたら、どっこい。
子供まではいなかったけど、驚きましたな、ホント。
でもすっごい幸せ気分で読み終えることができました。
素敵な話は私自身もほんわかして、幸せ気分でいれます♪テンションも上がるし。
なんか久しぶりにこんな気分味わえました。
楽しめる・笑えるお話はたくさんありますよ、自分の手元にも。
でも幸せ気分♪てのはあんまりないかも…。
だからなかなか貴重ですね〜。
文庫化したら、絶対に購入しますっ!!
2008年10月11日
『別冊図書館戦争1』
本当はローマ数字の1だけど、文字化けするヤツはするので算用数字の1で行きました。

さてこの本は本屋の帯にも散々書かれておりますし、あとがきでもかなりの警告が入っている通り、ベタ甘とのことでしたが、ほんっとにベタ甘でした。
なんだよ、これは?と言いたくなるくらいに、ラブラブ度満開でした。
でも面白かった!
4巻のエピローグでいきなり結婚しちゃってた間の、結婚に至るまでのエピソードになるので、4巻までしっかり読んだ方が物語としては分かり易いかとは思いますが、TV版のみの方でも分かる仕様になってるのは親切ですね。
実はかくいう私も4巻を読む前に、図書館の棚に並んでるのを見て、借りようかどうか随分悩んだものですが、やっぱり順番通りにいこう!と決めたのは正解でした。

このシリーズ、実は結構人によっては不評なのを最近知りました。
私が借りてるのを見て、同僚が感想を言ってくれたのさ。
というのも、図書館好きにはタイトルからして気になる話だったと思います(かくいう私もそう)
でも図書館メインの話ではなく、どちらかというと恋愛メインに移行してしまったのがどうもダメだったようで。
私はどっちにしろ好きだったので(図書館メインだと難しい説明が多いのが少し分かり難いトコあるよなぁ〜とは感じてましたが)読めたというのはありますね。

…なんか感想よりもそれに関連したエピソードを語ってしまってるよ!てことで、ちゃんとした感想を書きます!
ベタ甘度もさることながら、フツーのカップルなら雰囲気出してやることを全てにおいて台無しで、笑い話になってる二人に笑えたというのが一番の感想ですね。
そんなコトまで笑い話にしますか!?て突っ込みたくなるくらいでした。
まああーいうキャラだし、仕方ないか〜て感じでもあるんだけどね。
ちなみにフツーのカップルなら雰囲気出してやることは想像にお任せします〜(逃)
ヒントとしては、柴崎が郁を評して言った台詞「二十六歳純粋培養乙女・茨城県産」てな所かな?
いや〜、この台詞にもかなり笑った。
2008年11月16日
『別冊図書館戦争2』
1と同じく、本当はローマ数字の2だけど、文字化けするヤツはするので算用数字の2で行きました。

内容は以下のような三本立てですね。
1、緒方副隊長の恋愛話
2、堂上と小牧の入隊し立ての頃のお話
3、手塚と柴崎の恋愛話

1の感想ですが、地味にちょいちょい出てきてた緒方副隊長にスポット当たるとは思わず、ちょっと驚いた。
でもいい話でした。
何十年もお互い思い続けてるってええ話やな〜。
しかも最後は読者の想像にお任せにしてある所もよいです。

2の感想ですが、まあ純粋に面白かったというくらいですか。
こーいうこともあったのね〜ていう。
過去話より、順々に交差してる現実での会話の方が面白かったです(笑)

3の感想の前に、内容紹介にはかかなかったけど、このお話が一番ページの割合高かったです。
当然くっついていく話になるのは分かってたんですが、なんか過程が痛々しい…。
柴崎に対する仕打ちがね。
でも最後はハッピーエンドだったらいいんだ。
式まで挙げちゃったのはビックリしたけど。

この巻でも幸せ感じれちゃったので、やっぱ文庫でたら買う! 絶対に買う!!
あ、ちなみにこの巻はベタ甘ではないので、大丈夫(?)です。
2008年12月1日
『ラブコメ今昔』
タイトルにある通り、ラブっていうか、恋愛面ばっかなお話。
しかも全部自衛隊関連なことに、有川さんらしっ!て思ってしまいました。
どうもそーいう系が好きみたいですね、有川さん。
自衛隊の各方面の恋愛話の短編集ですね。
感想と概要を有川さんのあとがきみたいに、箇条書きで1個ずつ書いてみます!

・ラブコメ今昔
表題のお話でありますが、娘を嫁がせたという、もう熟年夫婦の出会いのエピソードが書かれたお話。
見合いでも、こーいう感じならいいな〜と思わされた作品です。

・軍事とオタクと彼
自衛官の彼氏がオタクだったという話です。
彼女はノーマル人間なので、彼がオタクのことにちょっと悩むんですが、最終的にはごっついラブラブなんで無問題でした(苦笑)
彼女の弟がごっついオタクで、オタクについての説明がとても笑えました。
とりあえず私は軽度のオタクだと判明しました(笑)

・広報官、走る!
全部の短編集の中では私的萌え度が一番少なかった作品。
だから一番最後に読んだ作品でもあります。
作品の概要が表紙めくってすぐの所に書いてあるんで、萌えそうなのから読んでいった(笑)
なんで萌え度が少なかったというと、展開が読めたからね。
広報官とTVのADが仕事上であって、仲良くなるっていう、なかなかベタな感じです。

・青い衝撃
既婚者カップルの話で、夫がモテて不安な妻が結局その辺の悩みを打ち明けて、またラブラブーてな展開です。
でも結構萌えたね〜。
夫がすっげーいい男過ぎて。
子煩悩だし、妻一番だし、こんな夫が出来すぎだ!と突っ込みは入ったものの、いいなぁ〜と思ったのも本音です(苦笑)

・秘め事
上官の娘と付き合ってる自衛官とのお話。
いつどうやって上官に打ち明けるのか?打ち明けた後、どうなっちゃうのか?ということで、ドキドキしたお話でした。
その自衛官の同僚が死んじゃうというちょっとダークな展開もありましたが、結末はよかったです。

・ダンディライオン〜またはラブコメ今昔イマドキ編〜
タイトルにあがってる通り、ラブコメ今昔のサイドストーリー的なお話。
これが本書の書き下ろしで、他のは雑誌掲載されてたみたいです。
ラブコメ今昔に出てくる若者カップルのエピソード。
彼女が上官とかってフクザツやな〜とは思いつつも、それでもちゃんとやってけてるのがいいなぁ〜と思った作品。

こうやって箇条書きしてるけど、総じてどれもいいなぁ〜だったんですけどね(笑)
2009年1月6日
『空の中』
文庫版で読んだのですが、解説込の約530Pだから、なかなかのボリュームでした〜。
元々はハードカバー版で出てたのですが、文庫化したようでして。
ハードカバー版も図書館に置いてあったのですが、文庫版は解説と番外編がついてたので、こちらを借りました。
持ち運ぶにも便利ですしね。

さて内容ですが、やはり自衛隊が絡んでます(笑)
でもメインではありません。
タイトルからして固そう〜ていうイメージが私の中であったんですが、人間模様とか空の中にあったものの関わりが見てて、ハラハラドキドキでしたね。
空の中に何があったのか?という所が本編のキーポイントになりますので、伏せておきます。
でもやっぱしちょこっと固い所もあるかな?
説明文がちょい長くて、その間が読んでてしんどかった部分ではありますが、物語にハマってくと苦ではなくなります。

人間模様ですが、やっぱり私が萌え萌えしてたのは恋愛話ですねー。
彼女の書く大体の女性は不器用で可愛かったりして(俗にいうツンデレまでには行かないかな?この話はそれに該当するでしょうけど…)それを気付いて見守ってる男性側って構図が多いな〜て思います。
そして私がそれに大変ツボにハマってしまってるというねー(笑)
この話は恋愛がメインではないので、その辺りは『クジラの彼』という作品で書かれてるようですので、またこの作品は借りて読みたいと思います。
てか、手元にあれば、今すぐ読みたいくらい萌え度高しっ!
2009年1月8日
『クジラの彼』
『空の中』の番外編を含む短編集です。
本編を読まなくても、分かる仕様となってます。
ここに入ってる短編集の内の2編は『海の底』の番外編となってますが、『海の底』未読な私が読んでも無問題でした。
短編集ですので『ラブコメ今昔』同様、作品ごとに解説(?)していきます!
全体通して言えば、自衛隊関連の恋愛話ですね。
ベタ甘度は概ね高しっ!です(笑)

・クジラの彼
表題作ですね。
『海の底』の番外編となります。
冬さんのお話ですが、主役は冬さんズ彼女。
冬さんズ彼女の苦悩と葛藤に日々!て感じかなぁ?
とりあえずOLは大変だというのがよく分かりました。

・ロールアウト
トイレについて、力説してます。
ここで恋愛話が起こってることが謎だ…(苦笑)
でもこれはこれで面白かった。

・国防レンアイ
この短編集の中では一番好きな話です。
腐れ縁の同期が8年目にて、ようやく実った!ていうのがいいなぁ〜。
男側が大変一途でよろしいっ!
ただ彼女が結構オープン過ぎなトコにビックリですが…(あとがきにも触れられてますけどね)

・有能な彼女
これも『海の底』の番外編。
こちらは夏さん編です。
夏さんの結婚踏み切るまでの苦悩が描かれてます。
夏さん、意外に弱腰でビックリだわ。
彼女、ええ子やな〜。
なかなか自分とちょっとシンクロする所があって、面白かったです。

・脱柵エレジー
彼女(もしくば彼氏)の為に、脱柵(作品の中でも解説していますが、一番近い言葉として脱走)した若人たちの物語。
━と書けば聞こえはいいかもしんないけど、結局の所、若気の至りというヤツですな。
なかなかその様子はドラマっぽいですが、オチが付いてる時点で、ドラマとは異なりますね。
若気の至りを乗りこえて、くっつくかどうか?というのが分からずじまいで終わってるのが、また気になる所ですが、想像にお任せしますvな終わり方も好きです。

・ファイターパイロットの君
これが『空の中』の番外編。
大人コンビの初デートの様子が描かれてます。
いや〜、初々しいのぅ〜(←親父な発言)
ちょっと常識とはズレてる彼女さんの様子が笑えますが、これまた彼氏さんと同様な感じになっちゃってますが、それがまた可愛いっ!んだよね、うん。
やっぱり萌えました(笑)

大まかな内容とか構成が『ラブコメ今昔』とほぼ一緒な感じでしたね。
まあ雑誌にボチボチ連載してるみたいなので、また似たような続編が出ると期待しております。
2009年1月10日
『海の底』
約450ページハードカバーはなかなかの強敵でした。
図書館戦争シリーズもそんくらいあったのかな?
でもアレは説明文がまだ少なめだから、何とかなったかも…。

先に番外編読んだから、恋の結末は分かってたものの、その過程を見るのもまた萌えますな!(ヲイ)
今までみたいな萌え感はなかったけど、惹かれてく様子が分かるのが萌えるっ!
夏さんも冬さんもどっちも好みなキャラですな。
でもヒロインみたく、私だったら夏さん取るな〜。
しかしあの2人のコンビがいいっ!
てか、やはり有川さんはキャラ作りが上手いですな!
サブキャラもいいキャラが多いですわ。
烏丸さんのエラソウ具合とかもいいなぁ〜(笑)

って、キャラ話ばっかですが、ストーリーに触れましょうかね。
図書館戦争より説明文が長いです!というのは最初に書いておきましょう。
長いです、うん。
これに毎度話はまる前に挫けそうになる、私。
番外編読んでた効力は高かった模様です(笑)
どう知り合うの?とかね。
メインの話としては、やっぱり『空の中』でもそうだけど、事件をキッカケにというのは勿論あるけど、人間模様が一番だと思うんだよね。
その恋愛模様も然りだし、子どもから大人に成長してくっていうか、親の影響を受けて成長してく子どもたちっていうかね。
リーダー格の少年の苦悩とか葛藤を描かれてるのが素晴らしかったですね。

キッカケの事件はリアルに想像出来てしまって、ちょっと気持ち悪かったです。
巨大エビが人間を喰うシーンとかリアルに嫌でした。
まあ勿論殲滅されて、ハッピーエンドで終わるんだけどさ。
それでもやっぱり作中では犠牲者が出ちゃうわけで、うわ〜てなりましたよ。
そーいう点でこの作品には文庫化(番外編が気になりますが)はしてるのですが、あまり食指が動きませんね。
2009年1月24日
『塩の街』
祝☆有川さん作品制覇!(この時点では) てことで、最後にデビュー作読むってどうよ?て話ですが(汗)

最初に文庫が出まして、その後ハードカバーで出たんですが、私が借りたのはハードカバー版!
どうやら外伝的な作品が追加で載ってるようなので…てか、元々図書館にはコレしかなかったんですけどねー。

改めて思ったけど、彼女の作風は今も昔もやっぱり変わらないですね。
ああ、恋愛模様が萌えます。
よすぎるっ!!
そしてやっぱり自衛隊関連(笑)
私、あとから知ったんですが(最後の本の宣伝の文句で)表題タイトル含めて、自衛隊三部作って呼ばれてるみたいです。
これが陸で、海が『海の底』で、空が『空の中』といった具合に、陸海空がしっかり揃ってる!て話ですね。
ただこの作品はあんまり陸は出張ってない感じなので、微妙な感じはいっぱいですけどね。
なんたって、主人公の恋人は空軍の人ですから、オイっ!て話ですが、まあそこは作者本人があとがきで書いてますし、読んで下さい。
あとこれも作者自身が書いてるんですが、文庫版とハードカバー版とは微妙に内容や設定が違うみたいなので、そこを読み比べてみると面白いかもしれません。
投稿時に近いのはハードカバーの方だそうです。

大まかな感想と紹介が終わった所で、具体的な感想をば。
まず恋愛模様ですが、主役たちが年の差カップル!(約10歳差)てことに、まず萌える!
それを悩んでるけど、やっぱり好き!てか、世界を賭けた恋!ていうフレーズが作中にも絡んでるんだけど、そこがスゴイ!
そう書けてしますのがスゴイ。
でもそんな壮大感とか悲壮感は感じないんですけどね(てか、元々彼女の作品を読んでで、悲劇にはならんだろうという安心感があったかもしれませんが)
短編集とかで、ベタ甘だと豪語してるけど、やっぱどれも結構べタ甘だなぁ〜と結論が出ました(笑)
これも結構スゴかった。
多分作者と私の中ではベタ甘の定義が違うかもしれませんけどね。

大筋の話としては、人類が塩化して最終的に死に至るという奇病が発病して…が話の始まりですね。
結構ダークな話なんだけど、あっさり書いちゃってますし、あんまりそこの重さを感じさせないですね。
けど、どの作品も大小あれど、人死んじゃってますね。
最終的に事件は解決して、恋愛面もハッピーエンド!て具合です。
勿論死んだ人は戻ってきませんけどね(死んじゃう内容は現実的ではないのに、ここはすごく現実的。生き返ったりはしないっていう)
あと番外編がすごく好きです!
最後に結婚するまでに至る過程が激萌え〜v
ああ、ホントにどのキャラも魅力的でいいですなぁ〜。
2009年5月18日
『三匹のおっさん』
タイトルにある通り、幼馴染同士の3匹のおっさんらが自警団みたいなんを作って、町内を密かに守って活躍するお話です。
見返しに簡単な登場人物紹介が書いてるので、抜粋します(<>内)

<定年退職をし、今は嘱託社員として再就職した剣道の達人・通称キヨ。
自営の工場を営む、機械をいじらせたら達人(むしろその辺りが怖い)3人の中では参謀役・通称ノリ。
居酒屋を息子夫婦に任せ、サブに回っている熱い柔道家・通称シゲ。>

既にキャラ設定からして、ちょいと濃いさを漂わせてると思いません?
個人的にはノリさんの怖さがステキでした〜。
自分でいじった特殊なスタンガンでばったばったと敵を屠って…って、殺してないから! 普通は倒して、でいいんだけど、屠ってと書きたくなる暴れっぷりはなかなか面白かったです。

やはり有川さんはキャラ作りの上手さがスゴイですね〜。
勿論、恋愛部分も忘れてはなりません!!
この微妙な機微を書いてるのがいいのだ〜!
今回は高校生同士だったので、大人な恋愛という所には行かなかったけど、私の中で萌え度は低かったですが(笑)それはそれでもよかったですね〜。
どうも引っかきまわされてようやく素直になる!というパターンは健在です!
まあ現実で言っても、何かキッカケないと難しいとは思うけど…。

とりあえず、これも文庫化を気長〜に待ちます!
2009年7月21日
『植物図鑑』
タイトルにある通り、植物が当然関連しております。
植物と言っても、普段は雑草の呼び習わされるものばかりですけどねー。
作中で出てくるものとしましては、タンポポ・オオイヌノフグリ・シロツメクサ・ワラビ等。
この辺りは有名所ですねー。
知らないものとしては、セイヨウカラシナ・ヘクソカズラ・イヌガラシ等。
私、この辺りとかでんて知らなかったですもんね。
ましてや料理して美味しいとかね。
あ、上記の例に挙げたものが全てが料理して美味しいというワケではありませんので、それは本(この小説も含めて、図鑑とかで)確認して下さいね〜。
何個かのレシピはこの本の巻末に載ってます。
また作中に出てくる植物たちもカバーの表裏の見返しの所にカラーで写真載ってるので、どんなものか確認可能です!
この辺りも親切ですね〜。

まあこういった話がメインにありまして、当然有川さんですから、ベタ甘がないワケがないっ!と思っておりましたとも、ええ。 前作の『三匹のおっさん』ではこの辺りの要素がちょっと物足りない感がありましたが、今回はちゃんと大人な恋愛があって、また萌えましたね〜。
ホントなんでこんないい男ばっかしか出てこないの!?ていうくらい、いい男描き過ぎです、有川さん…。
私、イツキさん(彼の名前です)が現実にいたらかなり欲しい…。
完璧に家事が出来て、意外に甘えたで独占欲強くて(うーん、ここはあまり要らんかも?…というのは私見なので、まあそこは置いときましょう)
やはり今回は女性側もやっぱりちょい気がキツくて、男らしい性格の方が多くて、共感が持てます(笑)
でもって、ちょっぴり可愛らしい要素があるの。
指切りは普通に女の私が見ても、萌える!て思ってしまいました…。

後半の結末は正直読めてましたが、ここはこう来ないとダメだろ!?て話でね。
短編集で悲劇系を読んだので、ここでそれが来たりしないよね?という不安もチラっとありましたが、それはなくてよかったです。
コイツも文庫だったら欲しい1冊ですね。
お料理の勉強になりそうです(する予定がないが←ヲイ)
2009年10月25日
『フリーター、家を買う』
タイトルにある通り、フリーターになっちゃった男性が主人公のお話です。
最終的にフリーターを脱して、家買っちゃうまでが大まかなストーリーです(タイトルまんま…/汗)
フリーターを脱するまでの色々な葛藤や家族との関わりとかがメインなお話ですね。
ちょこっとだけど、恋愛話もありますが、今回はかなり少なめ。
恋愛未満って感じです。
発展前段階の話も大好きなので、私としては問題ないですが、もう少し先の発展を見たかったかなぁ〜とは思いますね。

感想ですが(既にちょっと書いちゃってますけど)感動した!ていうのが一番の感想です。
やはりフリーターになっちゃうと誰しも多少なりとも怠惰な生活になっちゃうと思うのですよ。
私はフリーター未経験者だから想像でしかないけどね。
でもやっぱり何もすることがなかったら怠惰になるということは経験あるし、就活の苦労も分かります。
就活の指導点も載ってたりするので、ほんまのフリーターさんが読んでもいいと思います。
まあ基本中の基本とは思いますけどね〜。
主人公が履歴書の時点でダメな点はさすがにクリアーしてましたけど…。
むしろ出来てないことの方がビックリしたくらい。

ちょっとネタバレになりますけど、主人公の母が重度の精神病にかかります。
これがバラバラになってた家族が1つになっていくのもいいなぁ〜て思いました。
私も今は落ち着いた方だと思うけど、主人公と近いことしてるよなぁ〜なんて思いながら、見てました。

そんな感じで、色々考えさせられる点も多い作品でした。
相変わらず、そーいうのが上手いなぁ〜て思いますね。
個人的にはベタ甘系が好きなので、ベタ甘系読みたいです(笑)
前作『植物図鑑』もかなりベタ甘だったとは思うんですけどね〜。
2010年1月12日
『シアター!』
話の内容ですが、タイトルのことが当然関連してます。
小劇団の主宰を務める弟を持つ兄が主人公だと思ってるんだけど、違うかな〜?
結構色んな視点で動いてるから、続刊出るなら主人公が巻毎で変わりそうな気もするな、うん(続刊強く希望!!)
その兄は立派に敏腕社会人をしてまして、そんな所に弟がお金貸して!て転がりこんでくる所から話は動き出します。
兄は小劇団に300万ものお金を貸すものの、2年で返せなければ劇団を潰せ!という条件をつきつけます。
そっからが小劇団が必死で頑張ります!てな話です。
もうほとんど言っちゃってる(笑)

感想ですが、恋愛面は匂わす部分はあるものの、微量。
なので、そちらを求めてる方には物足りない内容かと思います。
が、相変わらず有川さんは会話の応酬が上手いなぁ〜とつくづく思います。
個人的に兄を絡んだやり取りがすっげぇ好き!
てか、兄を嫁にくれ!てかなり思いました(笑)
あーいうキャラを有川さんはよく女性キャラで用いるけど、男キャラでもかなり好きー。素敵過ぎるっ!
女性キャラで言えば、牧子さんがまた男らしくって素敵ですv
女らしさも兼ね備えてて、またグーっ!
前から書いてるかもしれませんが、彼女の書く作品は憧れキャラが多いんだよね〜。

でもこれの購入は恋愛面が微量の為、折角最初から文庫としての発売ですが、保留です(ヲイ)
2010年3月3日
『キケン』
日付は、mixiで単行本借りて感想書いた日にしてますが、実際は雑誌を借りて、せっせと読んでました。
ただ雑誌発売ごとに読んでたワケではなく、連載してることを後から知ったので、実際に読み終わったのは昨年9月上旬です。

さて話の内容ですが、キケンでの出来事が描かれたお話です。
…じゃあ分かりませんよね(苦笑)
キケンってカタカナだけど、普通に変換したら危険よな?と思いつつ、読み始めて見たら、早速そのタイトルの意味が分かりました。 『機械制御研究部』の略でもあり、漢字そのものの意味合いのWの意味がありました。

感想ですが、部名的に男ばっかのむっさい(←何気に失礼…)部なんですが、男性ならではの無茶ぶりとか男目線での恋愛模様などなどが読んでて楽しかったです〜。
有川さんの他の作品でも男目線はあるんですけど、これはほんとに女性ってほとんど出てこないからねー。
最終話の語り手(部員の誰かですが、これがこの話のキモなので、伏せておきます。この話は語り手がキケンの部活動の様子を回想してるって設定です。ですから毎回最後にちょこっとだけ語り手の現実での会話があります)が現実での行動が半分くらい出てくる部分がありましてね。
そこでの一部分がうるっと来た!
挿絵がないと完成しない小説っていうのも珍しい…。
語り手に同調しちゃいましたね、見事に。
ほんまこんな素敵な部活が羨ましくなっちゃっいましたわ。

コレ、本になったら買う!(文庫化してからね/汗)
あー、でも文庫化だと肝心の部分が小さいのもちょっと考えものだな…。
2010年9月15日
『ストーリー・セラー』
この話はSideAとBに分かれてまして、SideAに関して言えば、アンソロジー紹介にある『Story Seller』と内容は同じです。
SideBが書き下ろしということで、借りました。

内容としては、Sideで分かれてるように対になってる形です。
SideAは男性側が一人称になってて、SideBは女性側が一人称になってます。
ラストは悲劇という形で、仕掛けも似たような形。
何が違うかって、悲劇の形や恋愛から結婚に至るまでの形かな。
それ以外はおおよそ一緒といっても過言ではありません。

読む前に先に借りてた先輩から「どっかで見たことあるような気がした」という感想を聞きましたが、まあ分からんでもないかなぁ〜と。
やっぱりキャラとか似通ってくるのか、そんなデジャヴュを感じちゃうんだろうね。
まあ私も若干感じましたが、でも書き下ろしです、間違いなく。
コチラもやはり悲劇ではあるものの、ラブラブ(もはや死語!?)になるまでの過程が読んでて楽しかったですね。
そして覚悟があるので、悲劇だけど泣きませんでした。
主人公キャラは結構泣いてますけどね。

そうそう、SideAの時に書いてなかったかと思いますが、この話にキャラ名は存在しません。
彼女の書く『Story Seller』シリーズ全てに言えますが、人称代名詞で書いてます。
彼、彼女とかね。

あと個人的に、どちらのキャラにも言えますけど、女性キャラは有川さん自身がモデルかなぁ〜?と思いました。
仕事の納期の仕方とか、前書いてたのと一緒!て思ってね。
まあ思うんは勝手ですけどね。

これがもし文庫化になったら、買うのかは少々迷い所な話です。
悲劇は好きではありませんので。
2011年3月6日
『シアター!2』
大まかなストーリは上記の1(というか、無印ですが)をご覧下さい。
続編ということで、勿論話も続編です。
今回は演劇と人間関係がメインって形かな?
1はまず劇団を軌道に乗せる所からだったと思うしね。

さて、感想ですが、演劇は演じてる場面を、そのものは端折っているものの、面白そうでした。
人間関係にも関係するのですが、その芝居の仕方とかの悩みや妬みなんかがあて、そーいうのもあって、楽しかったです。
そして勿論有川さん作品に忘れてはならないのが恋愛絡み!
今回はたくさんあって、楽しめました〜。
私の中では名台詞!て思った台詞もあったりしてね(ネタバレにつき、伏せますが…)
ああ、有川キャラの男性を彼氏にしたいぜっ!て毎度思います。
イイ男過ぎやー。

今回の巻で、かなり買いたい方向に傾いてますが、最終巻と予測される3巻を読んでから決めたいと思います。
2011年7月13日
『県庁おもてなし課』
まずお話の説明。
高知県におもてなし課という観光振興させる課があり、そこで高知県出身の作家に特使の任命をお願いしますが、 その作家から色々と指摘されて、おもてなし課がどんどん変わっていくっていう物語です。
あと巻末に実際のおもてなし課の方たちとの対談や観光PR文(というか、写真)が載ってます。

感想ですが、話のあらすじはインタビュー読んでだりしてたので、知ってたけど、こんなにがっつり高知県説明!?て思いました。
実際に観光してく場面や観光してなくて、高知の説明が多々入っておりましたのでね。
そして見事に術中にハマり、高知行きたくなりましたよ。
特に詳しく紹介されている馬路村。
山道なのも私が好きなので興味アリー。
これ読むまで、高知って竜馬や四万十川以外に何があるの?て感じだったけど、色々あるんだなぁ〜と勉強になりました。
またお役所仕事の煩雑さもね。
やっぱ公務員にはなりたくないわ〜てしみじみ思いました(そっち!?)

お話の説明では触れませんでしたが、有川さんですから、恋愛方面の話も勿論あります!
ただ今回は微量ではありましたが、私の中ではハッピーエンドだったので、よしっ!とします。
ゲーム的に言えば恋愛イベントがもっと欲しかったなぁ〜とは思います。
まま、今回はメインはそこじゃないから、仕方ないけどね〜。

文庫化されたら買うかどうか迷う作品ですね。
2012年3月29日
『ヒア・カムズ・ザ・サン』
有川さんが親しくしている演劇集団キャラルボックスとのコラボで生まれた小説です。
タイトルと7行のあらすじから、小説と演劇とでそれぞれの物語を描くという企画だそうです。
ちなみに7行のあらすじっていうのは(以下、引用)
『真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた……。』
というワケで、内容紹介おしまいっ!(ヲイ)
だって、これが本当に要約されてて分かり易いんだもん。

感想ですが、面白かったです!
ちょっと特殊能力持ちの主人公ならではの苦悩として、周りとの人間関係とかもあったし、相変わらずリアルでありそうでなさそうな話だなぁ〜と。
カオルと父との関係も、この7行のあらすじからここまで広げるのがさすがだなぁ〜て思いました。
パラレルの方は、どれだけ違うのかなー?て思いましたけど、案外違いましたね。
パラレルのお話って、ギャグサイドのお話は読んだことありますけど、どっちもシリアスって言うのは読んだことなかったのですが、これはこれでよかったです!
パラレルの方が恋愛成分多めですが、通してそんなに恋愛成分は少なめです。
2012年5月23日
『有川浩脚本集
もう一つのシアター!』
原作のシアターを元に、演劇用に書いたお話になります。
脚本集ということでどんな感じが分からんかったけど、とりあえず読んでみたら、タイトル通り本当にもう1つのシアターでした。
いくつか動きの注釈がありますが、会話主体で進む形の小説って思って読んだらいいと思います。
巻末にキャストの方との対談あり!

感想ですが、思ってたより面白かったです。
ただ原作を読んだのが大分前だったのもあり、キャラ設定がよく覚えてなかったので、原作と併せて読むことをおススメしますね。
そのキャラ設定も演者に併せて若干変えたりしてましたが、それはそれで面白かったです。
オリジナルキャラも出てます。
『ヒア・カムズ・ザ・サン』ほどではないけれど、パラレルワールドって形で楽しめました。
メッセージ性もありましたし。
そうそう『三匹のおっさん』の祐希もゲストキャラとして出てます。
それもなかなかよかったです。
2012年6月21日
『三匹のおっさん
ふたたび』
内容ですが、あとがきのように(モノにもよるんだけど、今回は先に読んじゃいました)パパママ世代の話が多めです。
勿論、今回もおっさんらは登場しますし、メインの話もありますが、半々って形かな?
孫世代の話は少なめですね。
前作同様に、1〜6話で1話ごとで完結形式取ってますけど、通しでは勿論繋がっていて、 孫世代は受験してその結果までのお話が載ってます。

感想ですが、相変わらず面白かった!
よくもまあこれだけ各世代のことや世相に合わせた話が書けるなぁ〜と思います。
読んでて、自分自身気付かさせる部分もあったりして、少々痛いなぁ〜て思いながら読んでました。
有川さんの代名詞にされてる恋愛要素ですが、今回は前作以上にナシ…。
孫世代もうくっついちゃってますからね。
敢えて書けば、短編『好きだよと言えずに初恋は、』が恋愛要素ですね。
『植物図鑑』のクロスオーバー作品だそうですが、どこが?と思いながら当初読んでましたが、途中で気付きました。
変わってないなぁ〜て感じです(笑)
あと2話が『もう1つのシアター!』と若干クロスオーバーしてました。 こちらでも!?と驚きました。
どっちも未読でも問題なく読めますが、気付いたらより楽しめました。

1巻目、文庫化した際に買っちゃったので、文庫化したら買うと思います。
世相を表したお話がいい意味で色褪せてくれることを祈ってますね。
2012年9月12日
『空飛ぶ広報室』
まずお話の概要をば…。
ブルーインパルスのパイロットを目指して入隊した主人公が交通事故により、 日常生活を送るのに支障はないのですが、パイロットとしては生きていけない怪我を負い、その夢を断たれます。
その設定の時点で泣ける…。
勿論パイロットは続けられないので、航空自衛隊の広報官に異動になります。
そんな主人公が広報官として紆余曲折ありつつも成長していく…ていうお話ですね。
周りの同僚たちのエピソードも時折挿入されます。
また東北大震災での自衛隊の状況も書き下ろしで収録されています。
それを入れたくて、この本の出版を遅らせたそうです(あとがきより)

感想ですが、まず長かった!
ハードで約460Pとか私にはキツイですが、すいすい〜っと1日かけて読んじゃいました(笑)
勿論面白かったんですけどね(笑)
広報官の仕事の様子とか意義とかが知れて、よかったです。
基本は自衛隊知らない人に自衛隊を知ってもらうというのがコンセプトらしいです。
先入観で悪い印象抱いてる方には良い印象を持ってもらうとかね。
私は元々自衛隊に対して良い印象派だから、今までの有川さんの小説も何の抵抗もなく読めましたね。
この本読んで、そんな批判的意見があるのかーて思ったくらいです。
また勉強になりましたー。

キャラ感想ですが、相変わらずどのキャラもしっかり立っていて、私はあんまり目立たなかったけど、槙が好きですねー。
あ、恋愛要素の点で。
彼女に対するちょっとした一言が素敵です☆
まあこの辺は見てのお楽しみ!で。
2013年1月13日
『旅猫レポート』
もうタイトルに猫って付いてて、猫好きな私としては期待大でしたが、 まさしくメインの主役は猫様(名前は別にあるよ。名付けも話の1つなので、伏せます)でした〜。

簡単にあらすじをば…。
野良として逞しく生きてきた猫様はある事情があり、飼い猫になることになりました。
その飼い主がこれまた事情により、猫様を飼えなくなり、その貰い手を探すべく、 飼い主が猫様と一緒に飼い主の同級生たちを訪ね歩く物語です。

感想ですが、結末が見えるにつれて、泣けた〜。
まあ多分察しのいい方はついていると思いますが、ここではネタバレしないのがコンセプトなのでね。
それ以前に、各同級生との昔話も人間ドラマがあって楽しいです。
人間視点と猫視点と各々で話を進めていくので、特に猫視点が斬新でした。
猫の生態研究されたのかな?と思います。
オス猫で野良猫でもあったので、うちの愛猫ちゃんとは大違い!て思いました(笑)
猫様もだけど、飼い主がいいコ過ぎる〜!
これはちと出来すぎかな?とは思いました(汗)

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