2010年度 七帝戦コラム
部員の皆様、男子団体優勝、女子団体3位おめでとうございます。
はつらつとした試合を見せてもらいありがとうございます。
さて、男子はこれで七帝戦2連覇となり王者の風格さえ感じる今日この頃です。 そこで、これからも王者であり続けるために、その王者たるゆえんに迫ってみようと思います。
そう、真の王者は己の弱点以上に己が王者たるゆえんを知る者なのです。 したがって、この記事はほとんど「自大学自讃」な内容です。
史上最強チーム
まず、今回のチームがどれほど強かったか確認してみましょう。 近年の七帝戦のレベルの向上は試合を見たものには一目瞭然で、ジュニア経験者が上位を占める有様です。 また、大学はじめでも、経験者の豊富な知識と指導により以前よりも成長度は格段に上がっています。 そう、もはや七帝戦は修羅場と化しており、今年は史上最高レベルの試合が展開されたことは疑いようがありません。 つまり、その試合の覇者である阪大団体メンバーは『七帝史上、おそらく過去数百チームの中で最強のチーム』だと言っても過言ではないのです。 また、団体以外の控えにも高得点者が控えており部全体を見ても七帝史上最強と言えるのではないでしょうか。
阪大体操部が強いワケ
それでは、なぜ阪大体操部はこれ程までに強いのでしょうか?自分の考えをまとめてみると、
その1:「つながり・・・」
阪大体操部はとにかく結束力が強い。 OBとの縦のつながり、部員同士の横のつながり、いずれも他大学よりも強固である。 OBがよく練習に来て手ほどきしていることはレベル向上にはかかせない。 現役の雰囲気がよいから自然とOBもやってくるのだろう。 横のつながりもハンパない。 旅行、鍋、クリスマス会、お誕生日パーティまで各種レクリエーションによって結束が固められている。 こういった、イベントの核になる世代が途切れずに続いていることが要因であろう。 これからもどんどんイベントを企画して盛り上げていってほしい。
その2:ハイレベルな練習
阪大の練習は質量ともに高いレベルにあると思う。 正規の練習は週3だが有志はそれ以外にも筋トレに集まったりしている。 練習後の補強も上級生の檄がとぶ激しいものだ。 この筋トレの豊富さが試合での安定感につながっている。 個人総合の上位者の多くがゴリラのような体をしていることは、筋力が試合での安定感、通し切る力にいかに重要であるかを如実に物語っている。 そういうことなので、地道に筋トレは続けてほしい。
その3:楽しい体操
これまで理由を2つ挙げた。 「つながり」と「ハイレベルな練習」である。 ではなぜこの2つが可能なのか? それは『楽しい体操』だからだ。 通常ハードな練習は部員たちのテンションを降下させていく、結果だらだらとした雰囲気になりがちである。 しかし、阪大には『笑い』がある。ここは大阪、ボケれば必ずツッコミがかえってくる。ハードな練習中もみんな面白おかしく冗談を言い合って高いテンションを保っている。 そして「ガンバ」と声を出してどんどん士気をあげていく。 新技をやるときはみんなで応援(というかほとんどけしかけ)する。こういったノリのよさが阪大体操部の最大の武器といっていい。
最後に部員たちにお願いしたい。 これをただの自大学自讃の記事に終わらせないよう、王者の王者たるゆえんを認知し、それを守っていってほしい。
そして、胸を張って言ってほしい
『我が阪大体操部に盛者必衰の理などない』
(by 庄野)
<男子個人2班>
男子個人2組を観戦した感想を述べていきたいと思います。
鞍馬は、岸川、恵美が若干不調だった他はだいたいいつも通りだったように思い
ます。
見て思ったことは、基本の旋回をもっとしっかり重点的に練習してほしいな、と
いうことです。
円馬だけでなく、跳び箱なども使って伸びのある旋回を練習してほしいと思いま
す。
円馬での旋回は腰が曲がっていてもできてしまうので…
つり輪では、岸川の十字の調子がよく、いい角度で止めていました。
恵美は試合初のダブルを決めていました。
福本も十字がかつてない角度で止まっていました。
つり輪は、膝・つま先の意識は基本的にできると思うので、ひじと腰曲がりを直
せるようにも意識を持ってほしいと思いました。
あと、振動からの十字は、輪を広げながら上昇し、支持姿勢を絶対に経過しない
ように心掛けてほしいなと思いました。
跳馬は、福本がいままでで最高の出来のツカハラを決めていました。
他は、無難に決まっていたと思います。
平行棒は、みんないつも通り通っていたかと思います。
平行棒は、演技構成に関しては早い段階で決定できると思うので、まずはその演
技を減点なく実施できるようになって欲しいです。
技に走るのはそのあとにしたほうがいいかと思います。(もちろん時期にもよりま
すが…)
鉄棒は、野村先輩が唯一出た種目ですが、いろんな意味で会場を沸かせまくりま
した。
まずは翻転ハーフを決めて沸かせ、ギンガーを決めて沸かせ、その後コバチ背中
キャッチでさらに沸かせました。
その後バーに再びつかまり、ラストに後方一回半宙返り降りを決め、会場は野村
先輩が死んだと疑わない空気になりました。
野村先輩は特に大きな怪我には至らなかったそうですが、普通の人の守備力なら
間違いなく怪我をしているので、この演技を見習わず、十分に気をつけていただ
きたいと思います。
次に演技をしたかわいそうな岸川は、途中で一回止まってしまったものの、ダブ
ルでバーに近づいたりすることなく、うまく通りました。
恵美は相変わらず安定したダブルの着地を見せてくれました。
床は、石川がきれいな演技ができていてよかったと思います。
他は、いつも通りという印象を受けました。
床も、技数が足りないということは無いので、きれいな演技を心掛けてほしいと
思います。
床に関しては、演技構成を工夫するだけで点が伸びたりするので、構成もしっか
りと考えてみるといいかもしれません。
総合的には、やはりきれいさが欠如しているように感じざるを得ませんでした。
6種ともグループ要求・7技以上を満たせば、難度がいくら低かろうが65点以
上は必ず取れると思います。
なので、最低限の技をきれいにこなせれば、65点以上は取れるといえます。
来年にむけて、まずはそれを目標に頑張って欲しいと思います。
(by 中辻)
<女子個人&団体>
8月14日、名古屋の日本ガイシホールにて七大戦が行われました。
女子演技は午前に行われました。団体が北野、佐藤、飯田、西迫の四名で、オー
プン参加として深井さん、神戸が出場しました。
一種目めは平均台でした。 西迫はターンでの落下以外は他に大きな失敗はなく最
後の転回おりも決めていました。 北野は緊張したのか三回落下をしてし ましま
した。しかし三年生らしい動きは出来ていたと思います。 佐藤は落下や大きなミ
スも無く終始流れるように演技をすることができま した。側転→後宙おりもしっ
かり決めました。 飯田も三回落下してしまいましたがジャンプがきれいで、バッ
クブリッジも行っていたので演技のレベルは高かったと思います。神戸は前転
で落下してしまいましたがターンやジャンプは落下せずきちっと通し切りまし
た。 深井さんは二度落下がありましたがバク 転、転回など難しい技を決めてい
て、全体的に非常にキレのある演技でした。
二種目めの床では、西迫は昔の北野の音楽、振付を使用して演技を行いました。
振付は割とできていたので今後の課題はバク転や宙返りなどの技を増や すこと
だと思います。 北野は手をついてしまいましたがロン宙を決めることができまし
た。 はねにくい床でよく頑張りました。 佐藤は最初にロン宙を伸 身で行ってい
ました。 最後のロン宙で転倒したのが惜しかったですがいい演技だったと思いま
す。 飯田は相変わらずジャンプやターンが上手でした。 ロンバクや前宙も出来
ていたので今後はロンバク宙やひねりに期待します。 深井さんは伸身の前宙やロ
ンバク宙を決め、フロアを縦横無尽に駆け巡ってました。 怪我がなければおそ
らくひねりもやっていたと思われるので少し残念です。 神戸は昔の佐藤の音楽、
振付を用いて演技し、バックブリッジや転回 をしっかり決めていました。
休憩をはさんで跳馬では西迫は転回を試みていました。 この時期にしてはなかな
かの出来だったと思います。 北野は転回の姿勢が以前よりまっすぐでした。 た
だ走る音がペチペチなっていたのが気になりました。 飯田は踏み切りと姿勢が
しっかりしていました。 あとは突き放しを覚えてひねって欲しいで す。 佐藤は
飛距離のある転回を跳びました。 たぶんやろうと思えばひねれる気がします。 神
戸は一回目に台上前転、二回目に転回を跳びました。 転回で 肘をもう少し伸ば
せるといいと思います。 深井さんは一回目に転回一回ひねりを跳びましたが惜し
くも転倒。 二回目に転回を跳び決めました。
最後の段違い平行棒では、西迫は一回落下がありましたが降り技のグライダー半
ひねりを見事決めました。 北野は低バーからのグライダーと高バーのけ上がり
で落下してしまいました。 しかし最後の宙返り降りは着地をぴたりと決めまし
た。飯田は大きなミスなく通しました。 佐藤は低バーからのグライダーキャッ
チを決め、屈伸宙降りも決めました。 深井さんは高バーからの振りとびや車輪な
ど課題の技をこなし大きなミスのない演技でした。 神戸 は停滞が比較的少な
く、降り技のグライダー半ひねりまでスムーズに演技しました。
今回の演技は平均台の落下が多かったですが、全体的にみるとなかなかの出来
だったと思います。 今後は一年生は技を増やすこと、上回生は足われや停滞な
ど小さな減点を少なくすることができるとよいと思います。
最後に女子演技の補助をしていただいた小池さん、チームリーダーの置田さんあ
りがとうございました。
今日の庄野さん:CampusTシャツ
今日の小池さん:阪大部Tで名大の円陣に参加
個人的に焦ったこと:名大某女子の家族が近くで応援していた
女子演技後の鈴木:鉄棒で無茶した野村に付き添い病院へ
最近の阪大体操部:黒船来航
(著;鈴木)
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