2002年度 七帝戦観戦記
2002年度七帝戦が8月4日(日)に宮城スポーツセンターで行なわれました。
まずは試合に至るまでの経緯から
話は試合の3週間ほどさかのぼります。
当初団体メンバーは4回生2人、3回生1人、2回生3人のベストメンバーで望むはず
でした。しかし、3週間ほど前、脚力十分の2回生植木が切り返し前宙で足首の靭帯
損傷→ギプスでまず、リタイア。
2回生岩見も足首を痛めたとかで七帝欠場を宣言(他に理由があったのかもしれません)
続いてチームの中堅2回生田中が肩を痛めて鞍馬、跳馬以外は演技不可能。
このあたりでチームの人員もかなり危うくなってきてたのですがさらに追い討ちをかけ
るよう試合の3日前にチーム中堅2回生森が鉄棒のアップ中に落下し、膝にかなりの
重症を負い入院。さすがに体操部内も大怪我の連続に動揺を隠せませんでした。
こうなったら仕方ないと4回生2人と3回生1人、唯一の2回生生き残りの太田と鞍馬
・跳馬のみの田中に加えて1回生の庄野を団体に加えた6人で団体を組んで
試合に臨みまた。ところが…
補欠登録していなかった庄野は団体メンバーに入ることができず、結局5人で団体を
組まないといけなくなりました。
試合が始まっても不幸はまだまだ続きます。
1種目めのゆかで得点源の4回生前田が前後開脚をした時にスジを強く痛めてしまい、
残りの5種目全ての演技構成に影響がでてしまいました。(直前に僕たちM1が渡した
熱い手紙によるエールで気合が入りすぎたというウワサも・・・)
エース小出も得点を少しでも稼ごうと無理しすぎたのか、肩を負傷し、近国にどう影響
するのか心配です。
結果、誰の責任と言うわけでもなく、チーム全体の怪我と不運により最下位という悔しい
事実が残りました。
結果は結果として真摯に受け止め、来年に向けて怪我を治して再起を目指し頑張ってほしい物です。
続いて個人の感想です。
<1回生>
公式戦初出場となった1回生には良い経験となったようです。まだまだ演技らしい
構成ではありませんが、今後成長しそうな兆しのある選手も多く、鍛えがいがあ
りそうです。この1年の成長が来年の七帝の団体の結果に大きく影響するので頑張
ってほしいものです。
ちなみに、鞍馬で「着地のポーズをとって終わると見せかけて再び鞍馬に乗る」といった
1回生ならではのフェイントなど、おもしろい場面が多かったです。きっと後になって
良い思い出となることでしょう。
<田中(2)>
肩を痛めて鞍馬、跳馬と軽く鉄棒のみの演技でしたが、跳馬は着ピタでまずまずでした。
今後は演技価値点を上げるようがんばってほしいです
<太田(2)>
唯一の生き残りはよく頑張っていました。 ゆかの飛び込み前転は高さが良く出てて、
後は膝をのばせば完璧です。次はアクロバットの連続技の習得を期待します。全種目
技も増えてきて、今後も期待大です。
<小出(3)>
初挑戦の跳馬での抱え込みツカハラは着地小さく1歩にまとめ、本人も満足だったでしょう。
鉄棒では最初の飛び越しの片手キャッチにはヒヤヒヤさせられましたがうまくつなげ、後は
下りが決まれば!と思った矢先、得意の前にぶっ飛ぶドッペルで着地失敗しました。
着地マットをはみ出すほどぶっ飛んでいったのは驚きでした
それでもやはりエース!安定した演技でチームを引っ張ったのはさすがです。
全種目満遍なくB難度がそろっているので、今後はC難度、D難度の高難度の技の習得を
期待します。肩を早く直して頑張ってください。エース。
<前田(4)>
不本意にも初っ端のゆかの前後開脚でスジを痛め、それが残りの種目にも影響し、悔しい
思いをしたのではないでしょうか。しかしながらゆかの脚上挙や吊り輪の十字懸垂などは
やはりチーム内でも群を抜いて決まってました。ゆかでの2回ターンも決まり(初めて成功
してるの見ました)自分の体操美学は表せたのではないでしょうか。
沖縄で焼いた日焼けのため、一瞬短パンを2枚はいているように見えたのは僕だけではない
はずです(笑)。引退、お疲れ様。
<島原(4)>
ゆかの1本目、前宙の後すさまじくジャンプし、つづいて挟み飛びを見せて僕の度肝を抜き
ました。ちょっと笑える動きでした。足首を痛めており、アクロバットの連続技ができずに
いずれの宙返りも単発でしたが、あれほど「かっこいい技だ!」と言っていた「2回ターン」
を忘れてのはいただけません。
鞍馬ではトラムロ(B)も決まり通るか?と思われた最後、下りで落下。惜しかったです。
しかしながらそれ以外は美しくて良いできでした。
跳馬では1回半ひねりに果敢に挑戦するもひねり不足と着地しりもちで失敗。
そしてなんと言っても最後、鉄棒。飛び越しを綺麗に決め、減点するところが無いほど
丁寧にこなし、さぁ、最後の下り技後宙1回半ひねり(B)!!執念で着地を大きく1歩こらえ
みごと種目別準優勝を飾りました。本人も満足だったはず。
引退、お疲れさま
<山口(1)>
女子部員期待の1回生はゆかで転回をなんとか立ってまずまずでした。
跳馬の転回で手を前に着きすぎて背中を打ってしまったのは痛々しかったです。
なにより審判のおばちゃんの顔がすさまじく驚いた顔になってました。これも新跳馬
ゆえの災難でしょう。センスがあるので今後に期待です。
<八木(3)>
段違い平行棒での「フット飛び高バー移動」からけ上がりを続けることができず、続く
バックカットからけ上がりも落下と、平均台とともに演技の安定性を残りの1年で強化
できればと思います。ゆか、跳馬はなかなか良いできだったので、更なる難度アップ
を頑張ってください。
<中野(4)>
段違い平行棒でバックカットからけ上がりまでを続けて成功させ、良い出来だったのでは
ないでしょうか。ゆかの踊りも表現力があり、引退試合を締めくくるにはまずまずの結果
だったようです。引退お疲れ様。
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