2004年近畿地区国立大学体育大会成績&観戦記


男子団体結果
優勝 大阪教育大学A 145,350
2位 京都教育大学 124,850
3位 京都大学A 119,100
大阪教育大学B 114,750
4位 大阪大学A
 (新谷,中,古賀,川戸)
112,800
5位 神戸大学A 107,450
神戸大学B 102,050
6位 和歌山大学 97,800
大阪大学B 77,100
大阪大学C 75,250
神戸大学C 74,350
京都大学B 55,850

男子成績表 合計得点の横の数字は(48人中の)順位を表します

団体A

選手名 鞍馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合得点
新谷英之 (3) 7,95 5,65 6,85 8,35 5,80 3,80 38,40 (12)
古賀寛規 (3) 7,85 6,15 5,70 8,30 6,00 2,40 36,40 (15)
中竜二   (3) 7,55 5,45 6,65 8,10 6,50 3,75 38,00 (13)
川戸雄介 (2) 6,00 2,70 4,45 6,85 3,70 1,60 25,30 (33)
ベスト3 23,35 (5) 17,25 (4) 19,20 (4) 24,75 (3) 18,30 (6) 9,95 (8) 112,80 (5)

団体B

選手名 鞍馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合得点
三木唯丞 (3) 7,45 4,40 6,30 6,70 6,00 1,50 32,35 (21)
谷川洋一 (3) 4,95 2,60 2,90 6,60 2,55 1,60 21,20 (40)
池田一貴 (1) 5,25 2,45 4,50 6,80 2,75 1,80 23,55 (35)
ベスト3 17,65 9,45 13,70 20,10 11,30 4,90 77,10 (9)

団体C

選手名 鞍馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合得点
結城敬史 (3) 7,90 4,55 5,10 7,70 5,80 2,50 33,55 (19)
曽谷亮友 (1) 4,90 2,35 2,30 7,00 2,60 0,85 20,00 (43)
藤里公司 (1) 4,40 3,00 3,90 5,60 3,30 1,50 21,70 (39)
ベスト3 17,20 9,90 11,30 20,30 11,70 4,85 75,25 (10)

2004年度 近国観戦記

 近国が主将としての最後の試合ということで今回は新谷が観戦記を書きたいと思います。 男子は部員数も多いので今年は団体3チームの参加となりました。

まず団体Cですがメンバーは3回生の結城、1回生の藤里と曽谷です。 結城は得意の床で期待通り高得点を出していますがやはり今回注目すべきは跳馬だと思います。 「ロイター踏み切り位置が後ろすぎ病」にかかりこれまで苦労していた跳馬ですが 今年の春にM田氏のアドバイスにより何かをつかんだらしく近国でも良い跳躍が出来ていました。 この調子で跳馬を得意種目にして欲しいと思います。全ての種目で膝を伸ばすことをしっかり意識しており、 また足首がありえやん程柔らかい為、体の線がとても綺麗に見えるのも良い点だと思います。 これからは力技にも目を向けもっとムキムキになって欲しいと思います。 次に藤里ですが彼も半年で上手くなりました。 跳躍系が少し苦手のようですが支持系が得意で鞍馬や平行棒では良い点が出てました。 技を教えればその技をすぐに「悟る」辺りさすが天下の灘高出身です。 また彼は意外にも力技が得意なのですが力技をしている時「顔がタコ」のようになるのが少し残念です。 アテネ五輪で大活躍した富田選手の力技の時の「涼しい顔」を勉強するようにしましょう。 最後に曽谷ですが彼の特徴は何と言っても跳躍力です。 床の演技ではほとんどの着地を失敗していたのが非常に残念ですが跳馬の出来はとても良かったです。 部員からは「ノーグラビティー」と恐れられており床の前宙は異常なまでに高く本人も制御出来ない程です。 着地をしっかり練習し、また体の線が緩いので膝や爪先まで意識することが今後の課題です。

次に団体Bですがメンバーは3回生の三木と谷川、1回生の池田です。三木は相変わらず力技大好き。 得意の伸肘系を十分に活かし床、吊り輪、平行棒で良い点を出していました。 ただ僕としてはもっと振動系を練習して欲しいです。 彼の吊り輪の演技構成はとてもイカつくワイヤーが振れる瞬間がほとんどありません。 「け上がり」は「け力上がり」、「前振り上がり」は「前振り力上がり」に見えることもあります。 ディスローだって肩の柔らかさを存分に活かし肩の位置を固定して何回でも回れそうです。 すごいっちゃあすごいです。 あともう少し体を絞って欲しかったりします。 三木が曽谷のような体になればもっと大好きな力技を披露出来ると思います。 せっかく力が強いんですから体を絞りそして振動系の出来るマッチョを目指しましょう。 がんばれ僕等のマスコット☆ミッキー☆。 次に谷川ですが彼は今年の1回生と同じ時期に体操部に入った3回生です。 彼もよく頑張ったと思います。 今回が初めての試合で緊張したとは思いますが床では会場練で初めて出来るようになった閉脚伸肘を見事に決めました。 とにかく自分の体が大好きでボディービルに憧れ鍛え続けた結果だと思います。 やっぱり体操にはナルシストな面が必要なんでしょうか。 全種目まずまずの結果で、良い意味で僕達の期待を裏切ってくれました。 最後に池田ですが彼は懸垂系が得意です。 鉄棒では振り出し宙も決めましたし吊り輪も良かったと思います。 床ではロンバク宙も決めていました。 今のところ特に嫌いな種目もなさそうですので全種目偏りなく練習していって欲しいと思います。

最後に団体Aですがメンバーは3回生の古賀と中と新谷、2回生の川戸です。 古賀は今回も得意の鞍馬で高得点を出してました。 旋回の安定感、また下り技の「ぶっとび」(正式名称:下向き正移動下向き転向下り)をしっかり決める辺りさすがでした。 跳馬も1回捻りを決めましたし全体的にミスの少ない良い演技が出来ていたと思います。 最近では演技中に「ミスった」などと喋る癖が治ってきたのも大きな進歩です。 これからは鉄棒の「飛び越し」や「移行」、平行棒の下り技等を練習してさらに要求を取っていって欲しいです。 次に中ですが彼はやはり平行棒が良かったです。 最終種目で疲れてたとは思いますが「アームカット」は他の部員とは違いバーに触れることなく綺麗に決まってましたし、 降り技も「前宙ハーフ」を成功させていました。 前振り上がりでしっかりキメている辺りや膝の伸びを意識出来ていたのがこの得点に繋がったと思います。 跳馬では1回捻りを決めていましたし、鉄棒でも「飛び越し」、「振り出し宙」を成功させてました。 今回もすべての演技に怖い程の気迫が感じられました。 次に川戸ですが試合直前で怪我をした庄野の変わりとして急遽団体メンバーに入りました。 床の「ロン宙」や吊り輪の「前振り上がり」など最近身につけた技を決めていました。 まだまだぎこちなさはありますが技数も増えてきましたし一つ一つの技を丁寧に練習していって欲しいです。 後輩に「エロ筋肉」とまで言われたその体で頑張れ川戸! 負けるな川戸!みんな知ってるぞ、お前のエロさは筋肉だけではないことを。 最後に自分(新谷)のことですが今回も手首の痛みが治らず万全の状態ではありませんでした。 でも一応大きなミスはなく全種目通せて良かったと思います。 来年の試合までには完治させようと思います。

先輩が抜けて始めての試合でしたが全体的に見てみんな頑張れた試合だったと思います。 次の大会までに合宿等で身につけた新技を演技として通すことを目標にみんなでがんばっていこうと思います。


―――――――コラム―――――――
・結城床で奇怪な行動
 床が得意な彼ですが実は唯一苦手としている技があるんです。 それは「1回半捻り伏臥」です。 過去の試合でもこの技だけは度々痛いめに合っていますが、今回もやってしまいました。 ライン際で技をしたんですが伏臥の瞬間、無情にも彼の足はラインの外へ。 応援してた僕達が「あー、足出てもた」と思ってると彼も自分の足先を見てラインオーバーを確認。 次の瞬間、伏臥したまま上体を起こし、まるで「オットセイ」のように跳ねながらライン内に戻って行きました。 しかも下半身はしっかり締めたままで(笑)その意識の高さ、みんな見習いましょう。

・藤里跳馬の得点に納得いかず
 今回跳馬で転回跳びを跳んだにもかかわらず、5.60という低い点が出ました。 あまりの点の低さにしばらくみんなにイジられるはめに。 跳んでるときの顔が悪かったんじゃないかとまで言われる始末。 団体BとCで密かに総合得点の勝負をしていただけにあまりにイタい結果でした。 この悔しさをバネに次の試合では頑張ってほしいです。

・谷川初めての試合ではしゃぎすぎる
 今回初めての試合だった谷川ははしゃぎ過ぎていました。 前日の会場練では幸運にも閉脚伸肘をマスターしたため、 周りの目を完全に無視して床の中央で「閉脚伸肘見せたろか?」と連呼しながら一人でやりまくってました。 正直気持ち悪かったです。 セッティングではとある学生がはしゃいでる姿を見て「オレは調子こきが一番嫌いやねん」と言いながら調子こいてました。 試合直前の会場練習では練習用のTシャツを忘れた為、ゼッケン用に切った穴のあいたTシャツをそのまま着用し意気揚々と会場へ。 周りが「どう考えてもおかしいで」と忠告したにもかかわらず本人は全く聞く耳もたず。 背中丸見えのままアップをしてました。 2日間通してこの会場で一番調子こいていたのは谷川だったことは言うまでもありません。

・曽谷一つルールを学ぶ
 七帝戦に出場出来なかった彼にとっては四角い床を見るのは初めて。 慣れないフロアの為かラインオーバーをしてしまいました。 試合後に「ラインオーバーしてしまったなぁ」と声を掛けると、彼は僕達が考えもしなかった一言を返してきました。 「えっ?あのライン超えたらダメなんですか?」と。 僕達はア然としました。 「じゃあ何の為にこのラインあるねん?」と聞くと彼は「このラインを超えたら危ないですよっていう線かと思いました」と返答。 彼によると線審は危険を知らせる旗を上げてくれる心優しき人らしいです。 また一つルール学べて良かったなっ曽谷☆


2004年度の試合結果

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