2010年度 阪名記
<男子個人>
阪名戦の男子個人の観戦記を書きます。 僕は山本、福本、坂川の班のチームリーダーとして種目を回りました。
この班は鉄棒入りで、最初の演技者は山本でした。 きれいな車輪でしたが、スコーマルの勢いが足りずに落下してしまうなど、ブランクを感じさせる通しでした。 福本は演技の流れは出来てきているもののダブルスイングが多く、一つ一つの技を繋げると得点が上がると感じました。 坂川は高校の2部規定を綺麗に通していました。これからも綺麗さを追求してほしいと思います。
次の床では、山本がダブルや2回ひねりを果敢に挑戦していました。 Dスコアは高かったのですが着地や捌きで減点が目立ったので、Eスコアにも注意して通しましょう。 福本と坂川は側宙や猫宙など、側方系の要求をきちんと揃えて演技をしていました。これからは着地をきちんと取れるように練習しましょう。
3種目の鞍馬では、落下が目立ったもののみな無難に通していました。 転向系の要求を満たしていない演技も見られたので、要求をそろえることが次の課題だと思います。
4種目の吊り輪では、福本がワイヤーに足を掛けながらも翻転倒立を成功させました。 後は倒立をきちんと練習して、きっちりと止めれるようにしてほしいです。 山本は全体的に力不足な面が目立ちました。 足先の割れも目立っているので、足先にも注意して練習していきましょう。 坂川は目立った注意点はなく、一つ一つの技をきちんとこなす演技をしていました。 吊り輪の要求を取るには、十字懸垂と倒立が必須になるのでこれからきちんと習得していくと、いい点が取れるようになると思います。
次の跳馬は、福本と坂川が転回跳び、山本が伸身のツカハラ跳びでした。 福本と坂川は着地をともに1歩で抑えていました。 着地を止めると審判の印象も変わるので、練習の中できちんと着地を止める努力をしていきましょう。 山本はきちんと腰が伸びているツカハラでしたが、回りすぎて転倒してしまいました。 少し下駄も履いているので、着地と空中姿勢を意識して練習するといいと思います。
最後の種目は平行棒です。 坂川のピンコがキラリと光った種目となりました。 ただ、その後のアームカットでつぶれてしまったため、技の間をきちんとつなげることのできるようにがんばりましょう。 山本と福本は全体的にダブルスイングが多く、減点が多かったように思います。 きちんと止めるところは止めて、審判に減点させない演技が必要だと感じました。
個人の班の全体的な感想としては、ブランクがあったためにみな体が重かったのかなという印象がありました。 支持系の種目ではダブルスイングが多かったり、体の重さが感じられたために足が割れたり、つま先まで意識ができていなかったように思います。 これからの季節は暑くなり、体も動き出すようになるので七帝戦に向けて軽くたくましい体を目指して一緒にがんばっていきましょう。
(著;岡崎)
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