2007年阪名戦成績&観戦記


男子団体総合選手権結果

優勝 大阪大学
(池田,大嶽,阪井,米田,大塚,鈴木)
342.60
準優勝 名古屋大学 329.75
男子個人総合選手権結果

2位 大嶽祐輝 71.00
4位 大塚猛志 69.55
5位 阪井裕孝 69.35
6位 米田圭祐 66.80
女子個人総合選手権結果

優勝 置田絢子 39.30

男子団体成績表
( )内は個人総合順位

選手名 鞍馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合
池田一貴(4) 11.85 4.50 10.65 12.65 12.10 8.35 60.10 (13)
大嶽祐輝(3) 12.50(3) 10.50(3) 11.80 13.05 11.95 11.20(1) 71.00 (2)
阪井裕孝(3) 12.20 9.70 12.75(1) 11.90 12.40(2) 10.40 69.35 (5)
米田圭祐(3) 11.75 10.20 11.20 12.30 11.50 9.85 66.80 (6)
大塚猛志(2) 12.85(1) 11.55(2) 10.50 13.95(1) 12.30(3) 8.40 69.55 (4)
鈴木淳志(2) 12.10 7.60 11.55 12.85 11.85 8.35 64.30 (10)
合計 61.50 (2) 49.55 (1) 57.95 (1) 64.80 (1) 60.60 (1) 48.20 (1) 342.60 (1)
女子団体成績表

選手名 跳馬 段違い平行棒 平均台 ゆか 総合得点
置田絢子(3) 10.80(1) 7.20 (1) 10.50(1) 10.80(1) 39.30 (1)


男子個人成績表

選手名 鞍馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 総合
西村紘明(3) 10.90 7.10 6.80 11.05 9.50 3.95 49.30(19)
野村瑞貴(2) 10.50 7.00 6.80 12.00 8.65 5.60 50.55(17)
岡崎拓郎(1) 11.00 2.85 6.30 11.65 4.40 1.20 37.40(24)
岸川岳大(1) 10.60 7.15 10.15 11.80 9.70 8.50 57.90(14)
中辻仁志(1) 10.35 4.85 6.35 12.35 5.35 7.70 46.95(21)
西川明男(1) 8.05 5.30 7.15 11.45 7.60 4.95 44.50(22)
山本浩嗣(1) 10.65 6.60 8.50 12.35 7.50 8.20 53.80(16)
芦田直毅(1) 12.85 10.90 9.40 12.50 11.60 9.50 66.75(8)

2006年度 阪名戦観戦記 その1

  こんにちは、三木です。
今回の阪名では審判をしましたので、見てて思ったことを色々書きます。

 まず、試合形式の説明として、
今はやりの新ルールで試合が行われました。さらに審判もA審・B審に分けられていました(A審が難度と組み合せ加点とグループ要求をひたすら足し、B審がひたすら減点)。
審判会議では、ほとんどが新ルールでの初審判ということが判明し、不安感いっぱいの中試合が開始されました。

 まず個人戦ですが、床と跳馬のA審をしました。
で、床ですが、A審してて思ったのが、皆の演技が大体同じで、 側方系を入れてるか入れてないかによってA-scoreが変わり(入れると要求グループの0.5点up)、あとはB審判の減点の多寡に点数が左右されていました。
個々を見ると、 西村は技の粗さが目立ったものの、後ろ跳びひねり前転で0.5点を獲得し、そこそこ点がでていました。
野村はなぜか伸身後宙ひねりを無駄に2回やり、無駄に減点されていました(本人はネコ宙のつもりらしい)。他はタンブリングのバラエティーが増えていて良かったと思います。
イケメンの芦田くんは全体的に姿勢がキレイで、減点箇所が少なくB審を悩ませていました(ひそかに大塚と同じ点)。
野村直属の後輩である山本は、技のバラエティーは持っているものの、足を痛めているせいか着地が安定せず、B 審に引かれたい放題に引かれていました(A-scoreは芦田くんと同じ位)。とりあえず、怪我を治そう☆
岸川くんと、中辻くんは経験者らしく、多少の粗さが目立ったものの無難に演技していました。
初心者の西川くんは、教えられて1回目で出来る様になった閉脚伸肘がなぜか上がりきらず、動揺したのかバランスを忘れ、精彩を欠き、結局床で唯一の技数不足で2点引かれた人になってしまいました。 次回ガンバろう♪
同じく初心者の岡崎くんは一つ一つの技を丁寧にこなし、バランスも悠々と止め、最後の前宙も床中央で着ピタでキメるなど、 堂々とした演技を見せてくれました(個人では数少ない11点代)。非常に良かったです☆
ついでに、名大の初心者らしき2人は二人とも全く同じ演技構成で、フレンドリーな感じを全面に醸し出していました。

 続いて跳馬は、初跳馬の審判だったので気合入れていきましたが、結果的には芦田くんを除いて全員が「前転跳び」 (価値点13.00)を跳び、せっかくバルベリ(カサマツ1回ひねり)とクロル(クエルボ1回ひねり)の差を覚えてきたのが無駄になりました…。採点用紙に20回位「前転とび 3.0」って書いたような気がします。
個人的には山本辺りがひねってくれるんじゃないかと期待していましたが、見事に期待を裏切り、やっぱり野村の後輩なんだなぁ、、と再認識し、ガッカリしました。ひねりって書きたかったです。
他は、西村が1/8ひねって元に戻って着地せず転がって行ったり、岸川の着地地点が余りにも跳馬に近くてB審に大減点されたり、名大の初心者のヘッドスプリング(たぶん前転跳びの失敗)を初心者加点で前転跳びにしたりしました。


 団体戦は床と吊輪と平行棒のB審をしたので、この3種目について書きます。
B審としては、減点が非常に大きいので(引いてて罪悪感を感じるほど)、とにかく大きいミスは避けましょう。

 まず床ですが、 阪大の床は大嶽&大塚が頭一つ抜け、他も十分なレベルの演技ができていました。 良い感じです♪
対する名大は、トーマスくんが見事な開却旋回とマンナ(←実際やってるの初めて見ました)でビビらせてくれましたが、団体メンバーがうまく揃わなかったのか、2人程足を引っ張っていたように思います。なので、もし、4対4で試合してたら危なかったかも…

 吊輪は坂井と名大の2人 (名前忘れた) の独壇場といった感じで、 他はみんな貧弱に見えました。 安定感と筋力を増しましょう!

 平行棒は名大のカットがバーに触れてしまう(中欠点:0.30)ことが多かったのに対し、阪大は中(カットの神)の教えのお陰か、 バーに触れないカットが出来ていて良かったです♪ 大嶽の棒下宙の入りで足を擦ってしまったり、米田が若干暴れているように見えたり、坂井が前宙下りで平行棒にぶつかったりしてしまったのが残念でしたが、大体みんないつも通りの演技ができていたと思います。



 最後に全体の感想として、
阪大体操部に、非常に層の厚さを感じました。団体メンバーはもちろん、個人のメンバーもどんどん上手くなってきていて、この調子でいけば、 七帝戦優勝も確実でしょう。 ガンバって下さい!!!



コラム

<パーフェクト置田>
 阪大置田が女子の部で全種目完全制覇!!! の快挙達成☆おめでとう☆

<風邪引き新谷>
 前日、風邪を引いていたという審判の新谷。風邪薬飲んで寝たらめっちゃ元気になった、ということで名古屋に来たが、昼頃にクスリの効果が切れたのか体調悪化。飲み会に出席せずに帰る。お疲れ様m(_ _)m

<中辻ようやく気付く>
 今回の試合後の一次会で初めて野村のウザさに気付いたという中辻。今まで気付かなかった君は幸せ者だ

2007年度 阪名戦観戦記 その2

  久しぶりに観戦記を書きます、池田です。
個人班からですが、団体2班に対して個人は3班あったので審判が足りず、団体メンバーから出すということで阪大からは僕が審判をしました。床・跳馬の審判だったのでそれ以外の種目はほとんど見てません。B審判だったので遠慮なく減点させてもらいました。そのあたりのことを書こうと思います。

まず跳馬から。個人班ということでほとんど転回で点数差があまりつけられませんでしたが、1回生では山本や中辻が比較的きれいに跳んでいました。2回生の野村も「後輩と同じ班パワー」でいつもより良い姿勢で跳んでいたと思います。他は、跳馬に突っ込みすぎている者、突き手の見られない者、姿勢の不十分な者や着地ミスなどそれぞれの箇所で減点しました。Bスコアが10点あるので明らかな減点箇所はどんどん引かれます。これから意識して練習しましょう。

そして床ですが、阪名戦の個人ということで簡単な技(ロンダートなど)を技数に入れて点数を出したのもあってほとんどの者がBスコア10点で演技をしていました。今回は極端でしたが、「難しい技を悪姿勢で、やればやるほど減点されていく」、というのはよくある話です。山本・野村などは特にその印象を受けました。それで簡単な演技を無難にこなした1回生・岡崎の点数が少しだけ高くなっていました。しかしそれでも普段一緒に練習している関西医大(?)の芦田くんの演技は減点をさせてもらえませんでした。先の2人よりはるかに簡単な演技で彼らよりはるかに高い点数を出していました。普段の練習のときに感謝して見習っておきましょう。

今年の1回生の全体の内容を例年と比べてみたところ、経験者の4人もさることながら、大学はじめの2人もとてもうまくなっていると思います。はじめから阪大で上回生・同級生の経験者ばかり見ているせいか、いろんな技を吸収しているようです。いろんな技を練習していくことはとても大事ですが、試合や通しはキレイで・ミスのない・安定した演技を頭の片隅に置いておいて欲しいです。今すぐは難しいと思いますが、ケガなくしっかり練習を重ねていけば1、2年の間に経験者より上達することも十分可能だと思います。今は落ち着いて(焦らずに)基礎を固めて欲しいと思います(これは経験者も!)

いよいよ団体ですが、床は名大のあまり跳ねない床(本人たちも納得)に演技の修正を余儀なくされていました。普段と同じ技をやるにも苦戦させられました。2回生・大塚が種目別を制しました。 あん馬は落下の関係で試合ごとに点数にムラがありますが今回は落下のない大塚が高得点を出していました。みんな技数は増やしているので点数は出ていて序盤から名大を突き放しました。 吊り輪は普段どおりの演技をすれば3回生・阪井が種目別を制するだろうと踏んでいましたが、そのとおり、本人が「デザートです」と言い放つ吊り輪を制しました。チーム的には最近、吊り輪では難しい特別要求が取れるようになってきました。しかし十字懸垂の姿勢など、まだまだ点数の上がる種目だと思います。
続いて跳馬ですが、主将大嶽がアップでツカハラを跳んだ際に足がつり、ポイントゲッターなしで演技をするのか・・・と思いきや、大嶽の演技順になると遅めの助走から転回を跳び、さらに1回捻り着地を決めていました。こんなことで坊主にはなりたくなかったのでしょう。大塚は床に続き、いつもの安定したツカハラで跳馬も制しました。それはともかく、先の西日本インカレでは、阪大は着地の安定しない跳び方(ツカハラ、1回捻りなど)で阪井・鈴木・米田がミスをしていましたが、その反省をあまり生かせずまた安定しない跳び方にチャレンジして失敗していました。チーム得点はまだ伸びしろがあるようです。(僕はこんなことで最後の七大戦の優勝を逃したくありません) 平行棒に移ります。みんな宙返り降りもできるようになり、特に大きなミスもなくこなしていましたが、小さな減点(カットで足がする、倒立が止まらないなど)がたまにあるので修正したいですね。力強い阪井が惜しくも種目別を逃していました。
最後は鉄棒です。鉄棒の点数が伸び悩む2回生・鈴木がいきなりツイストを試みて(あまり褒められることじゃないよ!)なんとかカット降りまでつなげていました。それ以外は全員が飛び越しをしたり、ツイスト・移行などを行い降り技までつなげていました。大嶽や阪井はさらにアドラーやエンドー・捻りを行い演技を終えました。朝から名古屋入りしていて団体戦の最後のほうは集中力を欠きながら、ミスもすこし出ていましたが、名大には大差をつけることができました。ミスしながらも、特別要求を取りに行った大嶽が種目別を制しました。

こうして団体戦はあん馬・鉄棒の点差がそのまま団体の点差につながり、見事2連覇を果たしました。来年は3連覇が期待されます。大嶽は阪名の個人2連覇を果たすことができませんでした。来年の優勝に期待しておいてください。

女子で唯一の参加の3回生・置田は熟練してきた演技を名大生に見せ付けて種目別全制覇を成し遂げました。演技については、団体とかぶっていたので見れませんでした。

最後に、審判を引き受けていただきました新谷さん・三木さん、ありがとうございました。

2006年度 阪名戦観戦記 その3

  女子は団体とかぶっていたのでどちらも応援していた僕、野村が書きます。
西日本インカレで女王が引退し、みち子嬢も勉強不足で練習不足のため不参加となった今回の阪名戦ですが、1人となった苦境を乗り越え置田さんが1人で出場しました。普段の練習から力の入りようが目に付くほどだったので、僕はドキドキしながら見守っていました。
まずだんちからはじまりました。普段の練習で前カット(?)〜けあがりの流れができそうでできなかったので本番ではいれてませんでした。バックカットも見事に決め、会場が少しどよめきました。目立ったミスもなくきれいに通せていたと思います。次は車輪ですね☆
次に床にはいりました。名大の床で女子の演技をするのは少し無理があると思われましたが、名物のはみだしダンスでのりきっていました。はねない床でのロンバク宙は少し低めでしたがなんとかきまっていました。ただ、音楽と合っていないところがあったのが気になりました。次からはひねりもいれていきましょう☆
次は跳馬です。阪大とは違い、「助走路がないので注意してください」と要項にかかれる程助走路がなかったので置田さんは滑ることを気にしていましたが、僕は「そんなことを気にするレベルでもないだろ、ふふ。」と思いました。名大と置田さんの違いは着手の時間で、名大は着手が長いのに対し置田さんは短かったです。ツキがいい証拠だと思います。そろそろユルチェンコに向け始動しましょう☆
次は最も力の入っていた平均台です。関西インカレでは2.25、西日本インカレでは2.20とPSPのバージョンを思わせる点数を叩き出した置田さんですが、今回は必死に練習したロンダートを構成にいれて臨んでいました。試合ではいつも落下するジャンプや前回りを落下せず決め、遂にロンダートに兆戦しました。練習では落下しませんでしたが、落下してしまいました。ここで動揺していた置田さんでしたが、神の声「落ちついて!」が耳に届き、落ちついて演技を続けることができました。ターンもしっかり決め、宙下りもしっかりきめました。神の声は誰の声かはいわずもがな。次はバク転ですね☆
というわけで置田さんは賞状をコンプリートしてしまいました。これは努力が実った結果だと思います。これから練習が1人の時でもいろいろ手伝うんで呼んで欲しいと思います。体操部女子の存続のためにこれからもガンバってください☆


2007年度の試合結果

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