一. |
二. 嗚呼暁鐘(ギョウショウ)は鳴り響く 嗚呼暁鐘は鳴り響く 三州(サンシュウ)の野(ヤ)に殷々と 強き響きを伝えつつ 旧殿堂の奥深く 眠れる魂(タマ)を醒ますべく |
三. 城南高し三層楼 篭れる理想を誰か知る 美酒玉杯に耽りたる 愉安(トウアン)の世を低く見て 文を学び武をば練る 五百の健児君見ずや |
四. 橄欖(カンラン)咲いて海青し アテネの街の春の色 七丘の森秋更けて ローマの古都に月高し 歴史は経(フ)れどオリオンの 三つ星いまだ光あり |
五. それ青春の三春秋 交(カタミ)に友と呼びかわし 君が愁いに我は泣き 我が喜びに君は舞う 若き我等が頬に湧く その紅の血の響き |
六. 紫匂うローレルの 葉蔭に宿りし美鳥(ウマドリ)が 一度目醒めて羽搏たかば 彼の大空(タイクウ)に勇姿あり 友よあふるる若き日の 希望の果てをいざや見ん 希望の果てをいざや見ん |
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