輝く朝日新聞社


  京都へ引っ越しをしまして、さて、新聞は何をとろうかと考えておりました。よし、一番最初に
注文を取りに来たところをとろう、たとえ「京都新聞」といったローカルな新聞でも絶対に最初の
新聞をとろう。と、そう決めたのでした。個人的には産経新聞が安いのでいいなあ、とも思って
いたのでしたが…

  結果、一番最初に注文をとりに来たのは、朝日新聞でした。

  …まったく個人的な意見ですが、わたしは朝日新聞が嫌いです。

  しかし、一度決めたことですから仕方がありません。朝日新聞をとりました。
  とったからには精々、ツッコミを入れさせていただこうと思いました。実際のところ、ツッコミ
どころには事欠かない新聞です。そういう意味では「鍛えられる」良い教材でもあるでしょう。

  絵葉書は、なぜか2枚だけ混ざっておりました。太平洋戦争が激しくなる前の頃のものだと
思われます。

  この当時のことを朝日新聞はHP上で、「第2次大戦の戦時体制下で報道統制が強化され、
言論・報道の責務を果たせないまま…」と振り返っております。
  別にコメントする気はないのですが、なんでしたら「おとらの古新聞」も是非ご覧下さい。



輝く朝日新聞
  朝日新聞は1879年(明治12年)、大阪で創刊されたそうです。

  絵葉書は右側に大きく「大阪朝日新聞社」左側の上から「東京朝日新聞社」「名古屋支社」「九州支社」の姿が映っています。「九州支社」の写真には『下関要塞司令部許可済』の文言も入っていますから、この頃の規制の程がうかがわれます。
”朝日”独特の機械化報道陣
  それぞれの写真は小さいのですが、上から左回りに、「通信トラック」「朝日式モノタイプ」「自動電信印刷機」「電送写真装置」となっています。
  写真説明の文章を、転記しておきます。

 @ 機械化報道部隊
  支那事変報道の花と謳われている本社の機械化報道部隊は、無電・電送写真・飛行機・通信トラック・通信艇・オートバイ・バス・サイドカー・通信鳩まで、あらゆる通信設備に科学の粋をあつめて組織されています(おいおい、鳩もかよ)。通信トラックはその一つであって、精巧な「無電」をはじめ各種の通信装備を施し、記者、写真班、映画班、連絡員が乗り込み、山を登り河を渡り、泥んこの悪路をつき進んで、貴重な報道をしているのであります。
 A 朝日式モノタイプ
  活字の鋳造と文選と植字の三作業を一時にする便利重宝な機械で我が国では本社が最初に実用に供し、現在四十五台が活発に動いています。
 B 自動印刷電信機
  電信は直接文字として印刷され、一分間三百有余字、新聞一頁を埋めるのにわずかに一時間四十分をもって足り、従来の「手動式」の三、四倍の能力を誇っています。
 C 電送写真機
  新聞界に最古の歴史を有する本社の電送写真機は、現在純国産二十七台を数え機数においても性能においても第一にて、東京−名古屋−大阪−小倉−福岡間に、自由に活動を続け、”豆電送機”は遠く大陸各地に移動して、戦況ニュースを伝えています。


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