広告絵はがき 〜大東京三十五区より


「森永ドライミルク」
  森永ドライミルクは新鮮な純良牛乳を原料とし、低温真空乾燥法により、生乳そのままの栄養素を保って、製造致します。赤ちゃんを元気に健やかに育てるために、どうぞ母乳と共に御愛用下さい。今日迄森永ドライミルクの挙げて来た輝かしい実績が、あなたの御愛児によって、きっと立派に証明せられます。森永煉乳株式会社(絵はがき裏面 より)

  ご存知、森永乳業株式会社です。今の社名になったのは昭和24年4月です。
ちなみに、森永ドライミルクは大正10年11月より販売開始となっています。ところで、ドライミルクの缶をよくみると、森永「製菓」株式会社となっています。この辺、グループ内の関係がどうなっていたのか興味のあるところです。

  子供が抱いているのはキューピー人形ですが、ちょっとおもしろいのは、キューピーの原型がキューピットという一般に愛の天使として知られているものであるという点です。ある意味デフォルメされて今日のキューピー人形になったわけですが、さて、森永の商標がエンゼル(天使)であるという点を意識してみますと、この写真、かなり意図的な構図のようにも思えますが... 考え過ぎかなあ。


戻る
前へ
次へ