My Favorite Records of
Count Basie

V DISC
 194345 


1. Basie Strides Again *
2. Gee Baby Ain't I Good To You *
3. Circus In Rhythm *
4. Beaver Junction *
5. Kansas City Stride *
6. Aunt Hagar's Country Home *
7. Taps Miller
8. Old Manuscript
9. Playhouse No2 Stomp
10. On The Upbeat
11. Jimmy's Blues
12. Take Me Back Baby

trumpets :
Harry Edison, Joe Newman, Ed Lewis, Al Killian
trombones :
Dickie Wells, Ted Donnelly, Eli Robinson, Louis Taylor
reeds :
Earl Warren, Jimmy Powel, Lester Young, Buddy Tate, Rudy Rutheford
rhythm section :
Count Basie(p), Freddy Green(g), Rodney Richardson(b), Jo Jones(d)vocal :
Jimmy Rushing, Taps Miler
Recorded :
Mid-June, 1943. October 30, 1944. January 11, 1945. May 14, 1945


 第二次世界大戦中の1943〜45年に、アメリカ軍放送のために録音された中からピック・アップ収録したものです。この時期のレコード界は、ペトリロの吹込みストライキで商業用レコードが残されていませんから、従軍兵の慰問用に製作されたV−DISCが唯一当時の状況を伝える記録です。
 ダンス音楽として栄えてきたビック・バンドは、戦火が広がるにつれダンスも課税対象(キャバレー等)となり、コンボへと姿を変えていく狭間期にありました。踊る音楽から聴く音楽に、ジャズは大きな変革を求められます。「ビ・パップ」は、こうした時代背景の元で萌芽期を迎え、ビック・バンドも聴かせる音楽にモダン化が急務となっていました。
 しかし、急変の時代にあってもベイシー・サウンドは不動とばかりに、リズム・セクションを中心に燃えるような演奏をしています。こんなバンドを一度でも目の当たりにしてみたいと願っても叶わないことが頭をよぎります。全盛期最後のレスター・ヤングを12曲中6曲(*)で聴けることでも貴重盤です。

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