This page is an introduction of the impressive album from my collection


Johnny Griffin

Tony Coe

Derek Humble

The Kenny ClarkeFrancy Boland
Big Band

At Ronnie Scott's


1. Box 703
2. Griff's Groove
3. Volcano
4. Love Which To No Loved One Permits Excuse For Loving
5. Now Hear My Meanin'
6. And Thence We Issued Out
7. Rue Chaptal
8. I Don't Want Nothin'
9. Sax No End
10. You Stepped out of a Dream
11. Fellini 712
12. The Girl & The Turk
13. Kenny & Kenny

drums, co-leader :
Kenny Clarke
piano, co-leader :
Francy Boland


Dusko Gojkovic, Idrees Sulieman
trumpets :
Benny Bailey, Idrees Sulieman, Dusko Gojkovic, Tony Fisher
trombones :
Ake Persson, Nat Peck, Eric van Lier
sax :
Derek Humble, Johnny Griffin, Ronnie Scott, Tony Coe, Sahib Shihab
rhythm section :
Ron Mathewson(b), Kenny Clare(d)

Recorded live at Ronnie Scott's Club, LONDON, February 17 and March 1, 1968


 1970年代は、ビック・バンド・ファンにとってバラ色の時代でした。エリントン、ベイシーの両巨頭は、次々と優れたアルバムを発表し、スタン・ケントン、ウディ・ハーマンも元気がよく、一方でクインシー・ジョーズ、ドン・エリスが実に楽しいアルバムを発表しました。そしてファンを驚喜させたのが、秋吉敏子率いるビック・バンドの登場です。立て続けに発表される優れた作品郡、特に水俣のチッソ公害を主題にした「ミナマタ」は、彼女の音楽に対する思想性を明確に表出した点でも特筆されるものでした。このビック・バンドの勢いの中で、一頭注目を集めたのがサッド・ジョーズ=メル・ルイス・ビッグ・バンドとケニー・クラーク=フランシー・ボーランの両双頭バンドです。その、クラーク=ボーラン・ビック・バンドのサックス・セクションは、まるで大河のうねりを思い起こす圧倒的な響きで興奮を誘いました。
 このアルバムは、サックス・セクションのロニー・スコットが経営するロンドンのジャズ・クラブとして有名な「ロニー・スコット」に出演した時の実況録音ですが、ライヴ演奏の興奮が良く出ています。特に圧巻は「Sax No End」で、ジョニー・グリフィン、トニー・コー、ロニー・スコットの三人のテナー・ソロとサックス・セクションの渦巻くソリに驚嘆します。歴史的な名演として当時評判になった当オーケストラのベスト・アルバムです。

Home  |  Back