This page introduces a part of
the collection from
the traditional big band performance that take Basie's vogue.
The Gene
Harris
All Star Big Band
Tribute to Count Basie
1. Captain Bill 2. Night Mist Blues 3. Swingin' The Blues 4. When Did You Leave Heaven 5. Blues for Pepper 6. Blue and Sentimental 7. Riled Up 8. The Masquerade is Over 9. Dejection Blues piano : |
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Philip Morris Superband |
rhythm section : Herb Ellis(g). +*Ray Brown(b), **James Leary(b). Jeff Hamilton(d) * These
musicians perform on "Captain Bill,"
"Night Mist Blues," "Blue and
Sentimental," "Riled Up," and "The
Masquerade is Over," only. All
arrangements by Frank wess except : "Swingin' The
Blues" - arrangement by Mickey Tucker "Captain
Bill" - arrangement by John Clayton Recorded at Evergreen Studios,Burbank, CA March & June 1987 |
このアルバムのジーン・ハリスと言えば大方のジャズ・ファンはブルーノートのドル箱グループ「スリー・サウンズ」での演奏が思い浮かぶでしょう。1958年のデビュー作「イントロデューシング・ザ・スリー・サウンズ」から、62年の「ジーン・ハリス・オブ・スリー・サウンズ」迄の4年間に9枚のアルバムを残している所をみても人気の程が窺えます。プロデューサーはBennett
Rubin。レイ・ブラウンの助言でこのプロジェクトを発足、ベイシー・イディオムに通じるミュージシャンとアレンジャーを熟慮してのベイシー・トリビュート・アルバムですから掛け値なしの傑作です。 ベイシーがブルースをプレイするのを好んでいた所から、偉大なブルース・ピアニストのひとりであるジーン・ハリスをリーダーに、リズム・ギターのハーブ・エリス及びスヌーキ・ヤング、ジョン・ファディス、マーシャル・ロイヤルと、過ってベイシー・バンドで活躍したミュージシャンが自由と創造性に溢れたプレイで御機嫌なビッグ・バンド作品を完成させました。ベイシーの節回しに拘らず、どこまでもジーン・ハリス・スタイル。そのことが却って重厚でよくスイングするビック・バンドの楽しさを引き出しています。ベイシー・クラシックの「Swingin' the Blues」などはその白眉。どんどんと突き進んでいく良く謳うジーン・ハリスのソロとブラス・セクションのスイング感が心地よい。 アレンジメントは‘50年代のベイシー・バンド黄金時代を築いた貢献者フランク・ウエスと、‘70年代に活躍したジョン・クレイトン。「ベイシーを聴く喜びと同じくらいの喜びを得て下さい」と自信を持って、この一作をベイシーに捧げています。 他に「Philip Morris Superband」が同じコンコード・レーベルにあります。このアルバムもベイシー・テイストに溢れた楽しい作品です。 |