This page is an introduction of the impressive album from my collection

Jack Cortner
New York Big Band

Fast Track


1. Who's 'at Talkin'
2. Softly, As In A Morning Sunrise
3. Ballad For Betsy
4. Etude
5. Secret Love
6. On The Trail
7. Limehouse Blues
8. Slowdown
9. Flimflam Ma'am
10. Fast Track
11. Lover Man

Produced and arranged by Jack Cortner
Featuring Marvin Stamm, Trumpet & Flugelhorn

Musicians
trumpets :
Bob Millikan, Brian O'Flaherty, Danny Cahn, Tony Kadleck, Bud Buridge[4,5,8,9,11]
trombones :
Jim Pugh, Tory Studd, Birch Johnson, Bruce Bonvissuto[4,11], Paul Fauilse[b/t]
saxophones :
Lawence Feldman, Jerry Dodgion, Dave Tofani, Dennis Anderson, Kenny Berger, Ronnie Cuber[4, 11]
rhythm section :
Jeff Mironov
[g], Bill Mays[p], Jay Anderson, Martin Wind[4, 11], John Riley[d]


 オオ すげえぞ! そんな言葉を投げ掛けたくなる楽しい演奏がぎっしり詰まったJack Cortner率いるニューヨーク・ビッグ・バンドのファースト・アルバムです。因みにJohn Fedchock率いるニューヨーク・ビッグ・バンドとは関係ありません。
 Jack Cortnerの40年間に渡る音楽歴は、テレビ及び放送の為の商業音楽、ブロードウェーでの活躍で成功を収めます。そして長年の夢であったビッグ・バンド・ジャズに挑戦、共同制作者に親交の深いサド=メル・オーケストラで活躍したトランペットのMarvin Stammをゲスト・ソリストに迎え、ニューヨークの腕利きスタジオ・ミュージシャンで組織したのが当アルバムです。そのスタイルは、伝統的なスイング感を基調にしたモダンな音創りで、とても新鮮で魅力的です。
 オープナーの「Who's 'at Talkin'」は、ウディハーマン Herdに対する尊敬の念を込めたトラックで、Jay Andersonのスピード感溢れる強力なベース・ワークが、録音の良さも手伝って圧巻です。そして、ゲスト・プレイヤーのMarvin Stammの艶やかで良く歌うトランペット・ソロがアンサンブルの卓越したオーケストラと一体になってリスナーの気分を高揚させます。文句無しに最高のトラックです。「Ballad Far Betsy」におけるJim Pughの美しいトロンボーン・ソロにうっとり。「On The Trail」は、ベイシーに影響を受けたジョイフルな一曲で、アルバムのハイライトとも言えます。そしてタイトル曲の「Fast Track」では、クラーク=ボーラン・バンドを想起させるサックス・セクションの歌わせ方、Bill Maysの流麗なピアノ、Dave Tafaniの淀みない明快な張りのあるテナー・ソロと素晴らしいです。
 間違いなく2007年の代表作の一枚になるでしょう。最近は、品切れの店も出ていると聞きますから見掛けたら迷う事なくゲットする事をお奨めします。(October 1, 2007)

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