This page introduces a part of the collection from
the traditional big band performance that take Basie's vogue.

Clayton, Hamilton
The Jazz Orchestra

Heart and Soul


1. Soupbone
2. Easy Money
3. Heart And Soul
4. 15 Minutes Late
5. Take The "A" Train
6. Little Old Lady
7. I Be Serious' Bout Dem Blues
8. Come Sunday
9. Blues Blower's Blues

saxophones :
Jeff Clayton(alto sax, soprano sax, tenor sax, flute), Bill Green(alto sax, tenor sax), Rickey Woodard(tenor sax), Charlie Owens(tenor sax, clarinet), Lee Callet(baritone sax, bass clarinet)
trumpet :
Snooky Young(trumpet, fluegel horn), Oscar Brashear(trumpet, fluegel horn), Clay Jenkins(trumpet, fluegel horn)
trombone :
Ira Nepus, George Bohanon, Thurman Green, Maurice Spears(bass trombone)
rhythm section :
Jeff Hamilton(d). Herb Mickman(d). Bill Cunliffe(p). Jim Hershman(g). John Clayton(arco double bass)

Recorded and Remixed at Group 4 Studios, Hallywood, CA. February 1991


 2002年に富士通コンコード・ジャズ・フェスティバルで来日、好評を博した正統(王道)ビック・バンドの秀作アルバム。全米的に一番人気と云われるこのオーケストラも、我国では “知る人ぞ知る” 的存在でしたが、これで一挙にファンも増えたでしょう。
 リーダーは、ジョン・クレイトン(b)とジェフ・ハミルトン(ds)、そして弟のジェフ・クレイトン(s)。この三人によって1985年にウエスト・コーストで創設されました。三者の役割分担は、アレンジメントがジョン・クレイトン。彼は、ホイットニー・ヒューストンの「The Star Spangled Banner」でよく知られていますが、卓越したペンでオーケストラを統率しています。一方のドラマー、ジェフ・ハミルトンは、レイ・ブラウン・トリオ(ピアノは、ジーン・ハリス)で特に名を知られていますが、トリオ時代と同様に敏感なビートをバンドにもたらし強力にドライブします。そしてオーケストラに相応しい有能な人材を集めるのがジェフ・クレイトンと、其々の役割を明確に運営しているようです。
 「Soupbone」,のっけからミディアム・テンポでダイナミックにスイング。グイグイとリードするリズム・セクション、Ira Nepus(tb)の力強いソロ、ブラスとサックス・セクションの分厚いアンサンブル。豪快な迫力に充ちたサウンドでビック・バンドの魅力を放ちます。
 「Easy Money」,ベイシー・オーケストラでお馴染のベニー・カーターの作品。ベイシーは、リラックスしたテンポと美しく歌う旋律で印象的でしたが、ジョン・クレイトンのアレンジメントはスウンギングなアップ・テンポ。スコアーは、ドイツのWDRビック・バンドによって初演されたものを使っています。
 「15 Minutes Late」,軽快な短調のブルース。クインシー・ジョーンズのノリで御機嫌にスイング!Charlie Owens(ts)とOscar Brashear(tp)のモダンなソロが、とても素敵です。
 「Take the "A" Train」,ジェフ・クレイトン(as)が、デューク・エリントンの素晴らしい旋律を守りながら、オリジナル版より超スロー・テンポでキャノンボール・アダレイの影響を滲ませた張りと艶のある好演を繰り広げます。
 「Little Old Lady」,ジェフ・ハミルトンのドラムスが爆発!アート・ブレイキーの趣。Thurman Greenのトロンボーンが輝いています。
 「I Be Serious' Bout Dem Blues」,リズム・セクションのドラム、ギター、ベースがソリットなビートを打出しソロイストをのせます。ベイシー・オーケストラに代表される伝統的な音創りにベイシー・ファンは大喜び!Bill Cunliffeのピアノ・ソロにワクワクします。
 「Blues Blower's Blues」,フィナーレは、サックス・セクションのJeff Clayton、Bill Green、Rickey Woodard、Charlie Owens、Lee Calletがテナーで凄腕を競う圧巻のプレイ。ド迫力!ビック・バンドの醍醐味が味わえます。

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