This page is an introduction of the impressive album from my collection

1. In The Mood / Arranged by Jim McNeely
2. It Never Entered My Mind / Arranged by Garnett Brown
3. Shiny Stockings / Arranged by Slide Hampton
4. Giant Steps / Arranged by Frank Foster
5. Frame For The Blues / Arranged by Slide Hampton
6. Sing, Sing, Sing / Arranged by Jim McNeely
7. I'm Getting Sentimental Over You / Arranged by Jim McNeely
8. South Rampart Street Parade / Arranged by Randy Sandke

Music Director, conductor, trumpet, flugelhorn :
Jon Faddis
trumpets :
Lew Soloff, Byron Stripling, Earl Gardner, Ryan Kisor
trombones :
Dennis Wilson, Steve Turre, Slide Hampton, Douglas Purviance
saxophones :
Dick Oatts, Jerry Dodgion, Ted Nash, Ralph Lalama, Gary Smulyan
rhythm section :
Renee Rosnes(p), Peter Washington(b), Lewis Nash(d)

Special Guests :
Lew Tabackin (on "Giant Steps")
Frank Wess (on "In The Mood" and in section for "Sing, Sing, Sing)

Recorded at Sony Studios, New York City. February 1996

　このアルバムは、ディジー・ガレスピーの申し子と言われているジョン・ファデス率いるカーネギー・ホール・ジャズ・バンドの初吹き込み盤です。グレン・ミラーの「In The Mood」から始まって、お馴染みのスイング・ジャズを今日的なサウンドにモダン化することで、新鮮なビック・バンド・サウンドに再構築しています。
　「In The Mood｣，アレンジメントは、ジム・マクニーリー。彼は、デンマーク放送ジャズ・オーケストラから斬新な創意と優れた作品を発表しているサッド＝メル楽団の流れを汲む人ですから、俗にいうミラー・サウンドを期待してはいけません。渋みの勝ったアレンジメントに、ちょっと怯んでしまいます。ソロのフランク・ウエス（ts）は、流石によくスイングしていますが、ジョン・ファデス（tp）のハイ・ノートは少々うるさすぎます。
　「Giant Steps｣，ルー・タバキン（ts）のソロに一瞬耳をそば立てました。無理せず自然体なのがイイ。
　「Sing, Sing, Sing」，知らない人はいないベニー・グッドマンの代名詞的名曲。この辺りの名曲は、敢えてモダン化することもないのでは・・・！？スイングしていません。流石のジム・マクニーリーもグッドマンを超えられませんでした。ジーン・クルーパー（ds）のシンプルなドラムスを聴いた耳には、名手ルイ・ナッシュ（ds）でさえ疎ましく感じます。
　録音は、マーク・レビソンが担当。広がりはありませんが、引き締まった音は深みがあってイイです。プロデューサーは、ニューポート・ジャズ・フェスティバルで有名なジョージ・ウイン。